はいからさんが通る | |
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漫画 | |
作者 | 大和和紀 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少女フレンド |
レーベル | フレンドKC |
発表号 | 1975年7号 - 1977年10号 |
巻数 | 全8巻(本編7巻+番外編1巻) |
アニメ | |
原作 | 大和和紀 |
監督 | 横田和善、馬越彦弥 |
脚本 | 高橋二三 |
キャラクターデザイン | 芝山努 |
音楽 | 山口ますひろ |
アニメーション制作 | 日本アニメーション |
製作 | 日本アニメーション、朝日放送 |
放送局 | 朝日放送 |
放送期間 | 1978年6月3日 - 1979年3月31日 |
話数 | 全42話 |
映画:劇場版 はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜 後編 〜花の東京大ロマン〜 | |
原作 | 大和和紀 |
監督 | 古橋一浩(前編) 城所聖明(後編) |
脚本 | 古橋一浩 |
キャラクターデザイン | 西位輝実 |
音楽 | 大島ミチル |
制作 | 日本アニメーション |
製作 | 劇場版「はいからさんが通る」製作委員会 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
封切日 | 2017年11月11日(前編) 2018年10月19日(後編) |
上映時間 | 97分(前編) 105分(後編) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『はいからさんが通る』(はいからさんがとおる)は、大和和紀による日本の漫画。また、これを原作として製作されたアニメおよび映画、舞台の演目、テレビドラマである。
大正時代を主舞台とし、設定年代当時の様々な民間風俗や漫画連載当時のサブカルチャー(『宇宙戦艦ヤマト』、『科学忍者隊ガッチャマン』、『ロッキー・ホラー・ショー』、『ゴジラ』シリーズなど)を由来としたギャグなどを取り混ぜながら大正デモクラシー〜シベリア出兵〜関東大震災を駆け抜けて結ばれる一組の男女とそれをとりまく人々の恋愛模様を描くラブコメ作品。
『週刊少女フレンド』(講談社)に1975年7号から1977年10号まで連載された(本編は1977年の7号まで。8・9・10号は番外編)。番外編を含めコミックス全8巻、文庫版全4巻が出版されている。
1977年(昭和52年)度、第1回講談社漫画賞少女部門受賞。2017年11月時点でシリーズ累計発行部数は1200万部を突破している[1]。
連載中より、いくつかの他メディア化が実施・放送された。これらの版では、放送枠や尺の関係もありストーリーが原作の結末まで描かれたことはなく特に忍のシベリア出兵後の経緯が大幅に省略されることが多い。
1978年6月3日から1979年3月31日まで、日本アニメーション製作の連続テレビアニメ版が、朝日放送(ABC)を制作局としてテレビ朝日系で放送(全42話)。当初は1年間の放送予定であったが、モスクワオリンピックの放送枠の関係で半ば打ち切り同然の終了となり、この影響でストーリーが最後まで描かれることはなかった。この時はアニメスタッフから原作者の大和和紀にも相談があったが、どうにもならなかったと言う[2]。
1979年、KTVで連続ドラマ化。キャストには宝塚歌劇団の生徒が起用されている。
1987年、南野陽子主演、東映による製作・配給で実写映画版が公開。
その後、1985年4月15日 CX系月曜ドラマランドで単発ドラマ化(約90分)、2002年1月2日には TBS系で新春特別番組として単発ドラマ化(約120分)。
2017年より大和和紀画業50周年を記念し、劇場版アニメが前後編二部作で制作・上映された。この劇場版アニメでは各メディア作品では初めて、原作のストーリーを最後まで描いている(詳細は劇場版アニメの節を参照)。同年10月に宝塚歌劇団によるミュージカル版も上演[3]。
本作を体現する最もわかりやすい言葉が、平塚らいてうの『青鞜』創刊号所収の文(創刊の辞)の冒頭、「元始女性は太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他によつて生き、他の光によつて輝く」。本作では女学校時代から番外編まで、この言葉が重要な鍵となっている。
作中に登場する跡無女学館は跡見学園がモデルとされている。また紅緒の勤務先の冗談社も名前その他が本作の出版元である講談社に由来しており、作中では紅緒が講談社の社歌を歌ってごまかす場面も存在する。
雑誌連載時に掲載誌に広告が掲載される部分は、単行本では雑談や「みことば(御言葉)」等が掲載されるコーナーとなった。また、作品内の元ネタ紹介や近況報告等が多い中、本編最終巻(単行本では第7巻)ではコーナー自体が作者の「ありません」宣言を受け休止した事がある[注 1]。同コーナーでの作者の自画像は長丈スカートのセーラー服を着用して、咥え煙草の時もある。また所持している薙刀は時として死神の鎌等の小道具に変化する場合がある。
実写作品は配役の都合と時代考証の観点から、主要キャラクターである伊集院忍少尉の設定が日本とドイツ人のハーフから純粋な日本人として変更し、ミハイロフとラリサのエピソードも省略されることが多い。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
時は大正。「はいからさん」こと花村紅緒は竹刀、大槍を握れば向かうところ敵なし、跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘。ひょんなことから知り合ったハンサムで笑い上戸の青年将校・伊集院忍が祖父母の代からの許嫁と聞かされる。忍に心ときめくものを感じながらも素直になれない紅緒は必死の抵抗を試みて数々の騒動を巻き起こす。伊集院家に招かれ、花嫁修業をすることになった紅緒だったがそこでも相変わらず騒動を起こしてゆく。しかし、やがて紅緒と忍はお互いをかけがえのない存在と思うようになるのだが、非情な運命によって引き裂かれてしまう。 忍の戦死の公報が届いたことにより、未亡人同然となった紅緒は没落しかけた伊集院家を支えるべく働きに出る。上司の青江冬星に支えられながら雑誌記者となった紅緒だったが、革命に揺れるロシアから亡命したサーシャ・ミハイロフ侯爵の姿に我が目を疑う。侯爵は容姿・性格ともに亡くなったとされる忍に瓜二つであった。忍を忘れ去ることなど出来ぬまま、それでも力強く生きる紅緒の姿に女嫌いの冬星も心動かされる。
やがて明らかになる真実。忍を恋慕いつつも、皆の幸せのため紅緒の下した苦渋の決断。そしてその先に待ち受ける運命とはいかに。
声優はテレビアニメ版 / 劇場アニメ版の順に表記。実写版のキャストはテレビドラマ版は#1979年版 / 連続番組、#1985年版 / 単発番組、#2002年版 / 単発番組 、その他#実写映画、#舞台、#宝塚歌劇団による舞台化の項に記載。
無邪気と毒気が同居したコメディエンヌ的キャラクター[5]。特技は剣道と槍道で、軍人の忍とも互角に渡り合い、車屋の牛五郎を叩きのめす腕力の持ち主。自他共に認める酒乱で、酒を飲むとよくトラブルを巻き起こす[注 2]。食い気も旺盛で、
好物を越えたソウルフード的存在たるつくねのほか、木村屋のアンパンも大好物である[5]。家事全般は苦手。劣等生だが英語は得意。「洗濯板」等と揶揄される体型で、容貌も平凡[注 3]。黙っていれば外見は愛らしく、その気立ての良さ、情の厚さと芯の強さから、忍のみならず蘭丸や冬星、鬼島からも好意を寄せられる。母親が早世し、男手一つで育てられた。忍との縁談が持ちあがった当初は、親に結婚を決められることへの反発もあって忍に反感を持っていたが、忍の人柄を知るにつれ彼への想いを自覚するようになる。しかし自身の起こした騒動がもとで忍が左遷、果てはシベリア出兵への参加を命じられることとなり、伊集院家も巻き込んだ悲劇を辿るという憂き目を見る。
邸宅は、元は武家屋敷で平屋建ての日本家屋。
伯爵家で忍の実家。邸宅は西洋建築の屋敷で広大な庭が広がる。忍の戦死後、華族の体面を保つための贅沢な暮らしぶりが原因で財産がほとんどないことが判明する。
亡命したミハイロフ侯爵夫妻が身を寄せた西洋建築の屋敷。
冬星が経営する零細出版社。社員は紅緒とつめ子を入れてもたったの6人。三流雑誌「冗談倶楽部」を発行している。壁には毎週妙な標語が貼られている。連載作家も併記する。
初刊は講談社コミックスフレンドで単行本化。
テレビアニメ版と前後して新派で舞台化された際に、主演の水谷良重が歌うイメージソングもフィリップス・レコードから1978年7月に発売された(FS-2096)。ジャケット裏には大和の直筆メッセージが掲載されている。
1978年6月3日から1979年3月31日まで、朝日放送(ABC)を制作局としてテレビ朝日系で放送された(全42話)。当初は1年間の放送予定であったが、原作中盤時点(シベリア出兵に従軍した忍が、記憶喪失となりロシア貴族として帰国した時点)で、放送が打ち切り終了となり、原作の結末である関東大震災後の大団円まで描かれていない。
1980年代はテレビ東京で、2003年にはNHK-BS2で再放送が行われた。2000年代にはCS放送アニマックスとファミリー劇場でたびたび全話放送が行われ、2010年代も2012年1月に他局系のCSテレビ局・フジテレビTWOでの放送が行われている。
2016年12月21日に全話収録のDVD-BOX及びBlu-rayBOXがワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントより発売された。
横浜の放送ライブラリーでは第1話「紅緒は花の十七才」の閲覧が可能である。また、角川が一時期運営していたYouTubeのアニメ無料配信チャンネル「AniChan」でも同話を公式扱いで公開していた時期がある。
テレビアニメ版の中途での打ち切りにより、後の代表作『あさきゆめみし』他数作が、何度かアニメ化の話があったが原作者サイドが断っている[要出典][注 7]。
原作者の大和によるとテレビアニメ版が放送されていた時間帯にモスクワオリンピックの中継を編成することが決まり、テレビ局からの通知で急遽打ち切りが決まったという。大和自身はテレビアニメ版の製作には直接タッチしていなかったが、打ち切りが決まった時点で残りが10回から3回分に減らされたことからアニメスタッフから相談を受け、かつ協力を仰がれた。しかし、テレビアニメ版のストーリーの進展が原作の半ば部分だったことから大和自身もどうすることもできず未完という形で理不尽に放送を終了せざるを得なかった。この件を重く見た製作元の日本アニメーションは大和に何度か完結編の製作を持ちかけたが、完結編兼リメイク版の製作が始動したのはテレビアニメ版の終了から38年後のことで、この劇場版アニメの完成を以てようやく完結した[6]。
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 作画監督 |
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1 | 紅緒は花の十七才 | よこよこお | 田代和男 |
2 | おさらば駈落ち | 吉田浩 | 水村十司 |
3 | 恋の二日酔 | 高垣幸蔵 | 永樹龍博 |
4 | 浅草どたばたオペラ | 松浦錠平 | 田中英二 岸義之 |
5 | それいけ見習い花嫁 | 熊瀬哲郎 | 田代和男 |
6 | かりそめのウエディングマーチ | 吉田浩 | 田中英二 水村十司 |
7 | 伯爵さま! ごめんあそばせ | 高垣幸蔵 | 田中英二 |
8 | 泣きません勝つまでは | 吉田浩 | 田中英二 西城隆詞 |
9 | 初めての胸のときめき | 田中英二 岸義之 | |
10 | 召しませ愛の特効薬 | 田代和男 | |
11 | ようこそ嘆きの園遊会(パーティー)へ | 田中英二 水村十司 | |
12 | 踊れ! 悩ましの美少女?! | 熊瀬哲郎 | 田中英二 西城隆詞 |
13 | 恋は思案の帆かけ舟 | 吉田浩 | 田代和男 |
14 | 思い乱れて花二輪 | 馬越彦称 | 田中英二 岸義之 |
15 | さようなら古きものヨ | 高垣幸蔵 | 永樹龍博 |
16 | いざさらば落第花嫁 | 吉田浩 | 田中英二 水村十司 |
17 | さすらいの花びら | 田中英二 西城隆詞 | |
18 | 恨み買いますご用心 | 藤原真理 | |
19 | つかの間の幸せ | 田中英二 水村十司 | |
20 | 相合傘のお二人は? | 高垣幸蔵 | 永樹龍博 |
21 | 命みじかく悩み果てなく | 吉田浩 | 田中英二 岸義之 |
22 | 散る花咲く花恋の花 | 高垣幸蔵 | 富永貞義 |
23 | きのう天国、きょう地獄 | 吉田浩 | 田中英二 西城隆詞 |
24 | 陸軍さん許せない! | 田代和男 | |
25 | 行かないで! 少尉 | 富永貞義 | |
26 | 女らしく! お酒をやめて | 高垣幸蔵 | 永樹龍博 |
27 | 赤い夕日のシベリアで | 馬越彦称 | 田中英二 水村十司 |
28 | 男の戦い女の戦い | 吉田浩 | 田中英二 西城隆詞 |
29 | 硝煙弾雨のシベリアで | 田中英二 岸義之 | |
30 | 花と散る少尉の最後! | 田代和男 | |
31 | ああ涙もかれ果てて | 富永貞義 | |
32 | 黒髪きって捧げます | よこよこお 大滝勝之 |
田中英二 水村十司 |
33 | 明日に向ってまっしぐら | 吉田浩 | 永樹龍博 |
34 | 芸者紅千代こんばんは | 田中英二 西城隆詞 | |
35 | 美しき嘘 | 富永貞義 | |
36 | 泣いて笑って初月給 | 田中英二 岸義之 | |
37 | いとしの少尉いまいずこ | 田中英二 水村十司 | |
38 | 馬賊恋しや少尉どの | 山崎勝彦 | 永樹龍博 |
39 | 流れ流れて馬賊の詩 | よこよこお | 田中英二 西城隆詞 |
40 | 少尉は生きてる心の中に | 吉田浩 | 田代和男 |
41 | 飛行船で飛んできた人 | 田中英二 岸義之 | |
42 | 嗚呼! 大正ろまんす | 田代和男 富永貞義 |
ネット状況 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [9] | 備考 |
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同時ネット | 土曜 19:00 - 19:30 | 朝日放送 | 近畿広域圏 | 制作局 現・朝日放送テレビ |
北海道テレビ | 北海道 | |||
東日本放送 | 宮城県 | |||
テレビ朝日 | 関東広域圏 | |||
名古屋テレビ | 中京広域圏 | |||
瀬戸内海放送 | 香川県 | 本放送当時は岡山県との相互乗り入れ実施前 | ||
広島ホームテレビ | 広島県 | |||
九州朝日放送 | 福岡県 | |||
遅れネット | 水曜 17:00 - 17:30 | 青森放送 | 青森県 | 日本テレビ系列・テレビ朝日系列 |
火曜 17:30 - 18:00 | 岩手放送 | 岩手県 | TBS系列 現・IBC岩手放送 |
|
秋田放送 | 秋田県 | 日本テレビ系列 | ||
水曜 17:00 - 17:30 | 山形テレビ | 山形県 | フジテレビ系列・テレビ朝日系列 | |
福島中央テレビ | 福島県 | 日本テレビ系列・テレビ朝日系列 | ||
火曜 17:30 - 18:00 | 新潟放送 | 新潟県 | TBS系列 | |
金曜 17:00 - 17:30 | 北日本放送 | 富山県 | 日本テレビ系列 | |
火曜 17:00 - 17:30 →日曜 17:00 - 17:30[10] |
北陸放送 | 石川県 | TBS系列 | |
金曜 16:40 - 17:10 →土曜 15:30 - 16:00[11] |
福井テレビ | 福井県 | フジテレビ系列 | |
水曜 17:30 - 18:00 | 山梨放送 | 山梨県 | 日本テレビ系列 1978年8月2日放送開始[12] |
|
木曜 17:00 - 17:30 | 信越放送 | 長野県 | TBS系列 | |
土曜 18:00 - 18:30 | 静岡けんみんテレビ | 静岡県 | 日本テレビ系列・テレビ朝日系列 現・静岡朝日テレビ 1978年7月開局から |
|
月曜 19:00 - 19:30 | 日本海テレビ | 鳥取県・島根県 | 日本テレビ系列 | |
水曜 17:00 - 17:30 | テレビ岡山 | 岡山県 | フジテレビ系列・テレビ朝日系列 本放送当時は香川県との相互乗り入れ実施前 |
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金曜 17:15 - 17:45 | 山口放送 | 山口県 | 日本テレビ系列・テレビ朝日系列[注 8] | |
金曜 16:55 - 17:25 | 南海放送 | 愛媛県 | 日本テレビ系列 | |
火曜 17:25 - 17:55 | テレビ高知 | 高知県 | TBS系列 | |
水曜 16:50 - 17:20 | 長崎放送 | 長崎県 | TBS系列 | |
月曜 17:25 - 17:55 | テレビ熊本 | 熊本県 | フジテレビ系列・日本テレビ系列・テレビ朝日系列 | |
水曜 17:00 - 17:30 | テレビ宮崎 | 宮崎県 | フジテレビ系列・日本テレビ系列・テレビ朝日系列 | |
火曜 17:20 - 17:50 | 鹿児島テレビ | 鹿児島県 | フジテレビ系列・日本テレビ系列・テレビ朝日系列 | |
同時ネット局は全てテレビ朝日系列フルネット局。遅れネット局の系列は本放送当時のもの。 |
朝日放送制作 テレビ朝日系 土曜19時台前半のアニメ枠(1978年6月 - 1979年3月) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
はいからさんが通る
|
劇場版 はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜 後編 〜花の東京大ロマン〜 | |
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監督 |
古橋一浩(前編) 城所聖明(後編) |
脚本 | 古橋一浩 |
原作 | 大和和紀「はいからさんが通る」 |
出演者 |
早見沙織 宮野真守 |
音楽 | 大島ミチル |
撮影 | 荻原猛夫(グラフィニカ) |
制作会社 | 日本アニメーション |
製作会社 | 劇場版「はいからさんが通る」製作委員会 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 |
2017年11月11日(前編) 2018年10月19日(後編) |
上映時間 |
97分(前編) 105分(後編) |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
6800万円(前編)[13] 6700万円(後編)[14] |
大和の画業50周年の一環として、テレビアニメと同じく日本アニメーションが二部作で制作[15]、前編『劇場版 はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜』は2017年11月11日[注 9][16]、後編『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』[注 10]は2018年10月19日公開[17]。
概要で前述したとおり、テレビアニメ版では描かれなかった原作のラストエピソードまでが初めてアニメ化された。監督は前編を『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』などの古橋一浩が担当(古橋は脚本も前後編通して執筆)。後編は『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(アニメ版)の演出などを担当した城所聖明が初監督作品として携わる[注 11]。
ナレーションは前編の開幕を森功至、後編の終幕をよこざわけい子がそれぞれ務めている。
本作品の完成を以て、アニメ版『はいからさんが通る』は38年の時を経てようやく完結の時を迎えた。
『宝塚テレビロマン・はいからさんが通る』として、宝塚歌劇団の団員の出演で1979年4月7日より1980年8月30日まで関西テレビで放送された。宝塚歌劇では珍しい、テレビ用のオリジナルミュージカルだった。
肖像権及び権利上の関係から再放送や映像ソフト化は行われていない。
フジテレビ版。月曜ドラマランド枠で放送された。
TBS版。『モーニング娘。新春! LOVEストーリーズ』の一つとして放送された。
関西テレビ制作 土曜18時台前半枠(1979年4月 - 1980年4月) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ザ・タカラヅカ
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宝塚テレビロマン・はいからさんが通る
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OH!タカラヅカ
|
フジテレビ 月曜ドラマランド(1985年4月15日) | ||
第2シリーズ
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はいからさんが通る | |
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監督 | 佐藤雅道 |
脚本 | 西岡琢也 |
原作 | 大和和紀 |
製作 |
稲生達朗 河瀬光 河井真也 |
出演者 |
南野陽子 阿部寛 田中健 柳沢慎吾 松原千明 野際陽子 丹波哲郎 |
音楽 |
萩田光雄 大谷和夫 |
主題歌 | 南野陽子「はいからさんが通る」 |
撮影 | 大町進 |
編集 | 中野博 |
配給 | 東映 |
公開 | 1987年12月12日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 12億5000万円[18] |
1987年12月12日公開。主演・南野陽子[19]、監督・佐藤雅道。製作・配給・東映[20]。
同時上映は『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲』。
南野陽子は『スケバン刑事』に次いで主演映画二作目[23]。『はいからさんが通る』は小学5年からの愛読書だったという[23]。
阿部寛はモデルとして大人気だったが[24][25]、大学卒業も迫り就職活動の真最中で、芸能界に進むか一般企業に就職してサラリーマンになるか迷い[21]、サラリーマンになる方に気持ちが傾いていた[21]。1987年8月2日、阿部の元へ東映から「はいからさんの映画をやるから、伊集院忍でやってくれないか」と映画出演のオファーが来た[21]。「台本を読ませて欲しい」と伝え、カセットに相手の台詞を吹き込んで練習してみたら「あ、面白そうだなぁ」と感じた[21]。この後、佐藤雅道監督と台詞読みをした際、佐藤から「あ、いいなぁ、声もいい。こっちは君でいくって決めるけど、就職を取るかどうかは君が決めてくれ」と言われた[21]。それから一週間、体重が3kg落ちホオもこける程考えこみ、"面白そう"の直感と若いんだしやり直しもきくだろうという結論に達し、このオファーを受け、俳優人生がスタートした[21][25]。
撮影中に阿部が『笑っていいとも!』に出演し人気が倍増[21]、ロケ中に女性ファンが押し寄せる事態となった[21]。1987年10月下旬に京都ロケ[23]、東映京都撮影所他[23]。その他鎌倉でもロケが行われた[23]。
映画の中で髪を切るシーンがあったことから南野陽子は、東映サイドから「カツラでやりますか?」と聞かれたが[26][27]、「いえ、自分の毛でやります」と[26]、中学時代から大切に伸ばしてきた髪を映画のために25cmもバッサリ切った[23][26][27]。ずっと髪を切りたいと周りに騒いでいたが[23]、事務所から「仕事の流れがあるから」と制止されていた[23]。実際は「切りたくない」という気持ちの方が強く、誰かに「切るな」と言われてホッとしていた[23]。映画という大義名分があり、思いきって髪を切る決断をした。切ったら泣くだろうなと思っていたが涙は出なかった[23]。ナンノが髪を切ったことがファンに知られると大きな騒動になった[27]。大ショックを受けたファンが東映や所属事務所に「切った髪の毛はどうした?」「家宝にするから1本でも欲しい」「サービスとしてチケットに付けて!」などと電話が殺到した[27]。慌てた東映が調べたところ、東映とナンノとナンノの担当ヘアデザイナーの三者で記念に分けることになっていたが、ナンノが「私、必要ないから」と東映東京撮影所に置いて帰り、東映も処置に困って焼却してしまったと判明[27]、ファンから大顰蹙を買った[27]。
1978年、1980年、1991年、1995年に舞台化された。
役名 | 2017年[31] | 2020年[32] |
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伊集院忍 | 柚香光 | |
花村紅緒 | 華優希 | |
青江冬星 | 鳳月杏 | 瀬戸かずや |
鬼島森吾 | 水美舞斗 | |
北小路環 | 城妃美伶 | 音くり寿 |
藤枝蘭丸 | 聖乃あすか | |
伊集院伯爵 | 英真なおき(専科) | |
伊集院伯爵夫人 | 芽吹幸奈 | 美穂圭子(専科) |
リーダー | - | 高翔みず希 |
花村政次郎 | 冴月瑠那 | |
如月 | 鞠花ゆめ | |
卯月 | - | 航琉ひびき |
弥生 | - | 美花梨乃 |
牛五郎 | 天真みちる | 飛龍つかさ |
花乃屋吉次 | 桜咲彩花 | 朝月希和 |
狸小路伯爵 | 舞月なぎさ | |
鈴木 | 和海しょう | |
古美 売太 | - | 和海しょう |
ラリサ | 華雅りりか | |
青江香月 | - | 羽立光来 |
ばあや | 新菜かほ | 真鳳つぐみ |
図師 | 桜舞しおん | - |
印念中佐 | 矢吹世奈 | 優波慧 |
女教師 | - | 更紗那知 |
青江須磨子 | 春妃うらら | |
ペラゴロ | - | 紅羽真希 |
令嬢 | - | 雛リリカ |
有明 | 峰果とわ | |
ペラゴロ | - | 澄月菜音 |
高屋敷要 | 亜蓮冬馬 | 永久輝せあ |
舞踏会の歌手 | - | 若草萌香 |
辺面岩男 | 帆純まひろ | |
令嬢 | - | 凛乃しづか |
牧師 | - | 高峰潤 |
原信子 | - | 糸月雪羽 |
田谷力三 | - | 泉まいら |
愛相良雄 | - | 一之瀬航季 |
野路 | 和礼彩 | 希波らいと |
丸葉 | 翼杏寿 | |
北原 | 太凰旬 |
- |