臨床データ | |
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投与経路 | 経口 |
識別 | |
PubChem | CID: 12597 |
ChemSpider | 12077 |
UNII | WXR179L51S |
KEGG | D00347 |
ChEMBL | CHEMBL1200660 |
化学的データ | |
化学式 | C6H10O4 |
分子量 | 146.14 g·mol−1 |
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一般名イソソルビド(Isosorbide)として知られる医薬品は、利尿剤などとして用いられる製剤である。日本国内での商品名はイソバイドが知られている。最近ではゼリー状の商品もある(商品名メニレットゼリーなど)。
腎クリアランス性が高いため、硝酸エステルは狭心症薬として利用される。この場合、イソソルビド自体には狭心症に対する作用はない。
脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧抗進時の脳圧降下、腎、尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧低下、メニエール病、急性低音障害型感音難聴[1]。
経口吸収後、血液の浸透圧を増大させるので血管中に水分を貯留させ浮腫を除く作用がある。すなわち、脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧抗進時の脳圧降下、緑内障の眼圧低下あるいはリンパ系の浮腫やメニエール病に対して血管外水分貯留(浮腫)を除く目的で利用される。単独あるいは他の作用機序の利尿剤と併用される場合もある。
一方、腎においては糸球体より分泌された後に尿細管で再吸収されないため速やかに体外に排泄されると共に、尿細管浸透圧を増大させるので尿量が増加する浸透圧利尿作用を持つ。
なお、長期連用で電解質代謝異常(頻度不明)を起こすことがある。
経口投与後24時間でおよそ80%程度が、未変化体(未代謝)のまま尿中に排泄される。