イリーナ | |
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Ирина | |
監督 | ナデジダ・コセバ |
脚本 |
スベトスラブ・オブチャロフ ボヤン・ブレティック ナデジダ・コセバ |
製作 | ステファン・キタノフ |
出演者 |
マルティナ・アポストロバ フリスト・ウシェフ イリニ・ザンボナス カシエル・ノア・アッシャー クラシミル・ドコフ イヴァン・サヴォフ |
音楽 | ペータル・ドゥンダコフ |
編集 | ニーナ・アルタパーマコワ |
制作会社 | Art Fest, Right Solutions |
公開 | 2018年10月18日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | ブルガリア |
言語 | ブルガリア語 |
『イリーナ』(ブルガリア語: Ирина;英語:Irina)は、2018年に公開されたブルガリア映画。監督はナデジダ・コセバ、主演はマルティナ・アポストロバ[1][2]。 代理母出産を経験した女性の姿を描く。16の映画祭に出品され、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019など11の映画祭で受賞を果たした[3]。
ブルガリアの小さな町。夫、幼い息子と暮らすイリーナ。レストランで働いていたが、料理やビールをこっそり家に持ち帰っていたのがばれてクビになる。同じ日、夫のサショが庭の地下に石炭をとりにいくと天井が突然崩れ、生き埋めになる。一命はとりとめたが、サショは両脚の膝から下を失った。
イリーナひとりで一家を支えなければならない。レストランの店主に事情を話したが、雇ってくれない。ネットで仕事をさがすうち、「代理母」で大金が手に入ることを知る。ソフィアに住む裕福な夫婦に連絡をとり、契約をかわす。子を産んだら、3日以内に渡す約束である。
裕福な夫婦の受精卵をイリーナの子宮に入れると、妊娠に成功した。夫婦は肉体労働をするな、肉を食べるな、酒を飲むな、と干渉してくる。胎児が男であることがわかると、服や靴の色、部屋や家具の色を青にしようと盛り上がる。イリーナは商品として扱われることに腹を立て、中絶する!とキレる。夫婦はソフィアの高級アパートを提供して機嫌を取ろうとする。いっぽう夫のサショは、イリーナがしょっちゅう家を空けるので不満がつのり、ソフィアに行くならもう帰ってくるなと責める。
分娩予定日が近づいた。胎児は元気に子宮を蹴る。3D超音波の胎児の顔が自分に似ていると裕福な妻は喜ぶ。しかしイリーナは子どもを手放したくないという気持ちにかわっていた。それを知った裕福な妻は逆上するが、その時破水がおこり、お産にのぞむイリーナを不安げに見守る。結局元気に生まれた赤ちゃんを夫婦に渡し、イリーナは家路につく。眼からはとめどなく涙が流れる。夫と我が子が待つ家に帰り着くと、涙は乾いていた。