「"Solid Gold Easy Action"」 | ||||||||
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T・レックス の シングル | ||||||||
初出アルバム『Great Hits (1972)』 | ||||||||
A面 | "Solid Gold Easy Action" | |||||||
B面 | "Born To Boogie" | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7" シングル | |||||||
ジャンル | グラムロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | EMI | |||||||
作詞・作曲 | マーク・ボラン | |||||||
プロデュース | トニー・ヴィスコンティ | |||||||
年表 | ||||||||
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「イージー・アクション (Solid Gold Easy Action)」は、マーク・ボランが書いたT・レックスの楽曲。1972年にシングルとしてリリースされ、全英シングルチャートで第2位まで上昇した[1][2]。この曲は、いずれのオリジナル・スタジオ・アルバムにも収録されなかったが、1972年にEMIが出したコンピレーション・アルバム『Great Hits』に収録された。この曲では、ボランとともにジェフ・リンがギターを演奏しているが[3]、これに対する返礼としてボランは、この録音後ほどなくして、リンの率いるエレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO) のヒット曲「Ma-Ma-Ma Belle」の録音に参加した[4]。
この曲の音楽的なスタイルは、1950年代のロックンロールに根差すものであるが、歌詞はシュルレアリスム(超現実主義)的であり、ボラン的なナンセンス詩の典型的な一例となっている。この曲は、ボランの多くのヒット曲と同様に、狐や虎といった捕食動物への言及とともに、「サティスファクション (satisfaction)」や「アクション (action)」といった単語を多用し、性的なほのめかしを曲に盛り込んでいる。リズムや、素早いパターンで掻き鳴らされるギターと結び付けて、ボランは、当時のポピュラー文化の潮流となっていた、十代の性的フラストレーションのイメージを創り出している。曲の後半のブレイクのところで、これはさらに強調され、「I know you're shrewd and she's a dude / But all I want is easy action」という歌詞によって、歌い手が相手の性別を問わず性交渉を求めており、それを他人がどう考えよと構わない、と思っていることが示唆されている。
『ケラング!』誌の創設者ジョフ・バートンは、『Classic Rock』誌への寄稿の中で、この曲の冒頭の2行「Life is the same and it always will be / Easy as picking foxes from a tree」は、マーク・ボランの1977年の事故死を予言するものであったと述べた。立ち木に衝突して事故死したときボランが乗っていた車のナンバープレートは「FOX 661L」であった[5]。これは、マーク・ボランの死をめぐる数多くの「予言」とされるもののひとつである[6]。
1981年、デパートメントSは、バッキング・ボーカルにバナナラマを据えて、この曲をカバーし、シングル「Is Vic There?」のB面に収録した[7]。2007年には、ザ・フラテリスがこの曲をカバーして、映画『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』no サウンドトラック に収録した[8]。 キム・ワイルドは、2007年11月の「Perfect Girl」ツアーの2期でこの曲を取り上げた[9]。2015年1月現在、この曲はイギリスにおいて、アズダの広告に使用されている[10]。
チャート((1972年 – 1973年) | 最高位 |
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オーストラリア (Go-Set Top 40)[11] | 39 |
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[12] | 13 |
フランス (SNEP)[13] | 68 |
ドイツ (Official German Charts) | 6 |
アイルランド (Irish Singles Chart)[14] | 4 |
ノルウェー (VG-lista)[15] | 5 |
UK シングルス (OCC)[2] | 2 |