地域:アイルランド | |
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所在地 | ラウス県クーリー半島 |
所有者 | サントリーグローバルスピリッツ |
創設 | 1987年 |
創設者 | ジョン・ティーリング |
現況 | 稼働中 |
生産量 | 1590万€ (2010)[1] |
ウェブサイト |
www |
クーリー蒸溜所(英語: Cooley Distillery)はアイルランド、ラウス県クーリー半島にあるアイリッシュ・ウイスキーの蒸溜所[2]。1987年にジョン・ティーリング(John Teeling)によって古いジャガイモを原料とした酒のプラントから転換された。
2011年12月16日、ビーム社がクーリー蒸溜所の9500万ドル(7100万ユーロ)での買収計画を発表した[3]。売却は2012年1月17日に終了した[4]。ビーム社は2014年4月30日以降はサントリーホールディングス傘下となっており、現在クーリー蒸溜所はサントリーグローバルスピリッツ(旧:ビーム サントリー)の子会社となっている。
1985年、ハーバード大でアイリッシュ・ウイスキーの歴史の研究をし、その栄枯盛衰を見てきたジョン・ティーリング(John Teeling)が国営のジャガイモのシュナップス蒸溜所を買収した。アイルランドで100年ぶりに新しいウイスキー蒸溜所が誕生した。それから2年ほどで2基の塔式蒸溜器を持つ蒸溜所に転換された。
1998年、インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)で優れた品質と時間をかけて堂々たる評判を獲得したことからトロフィーが授与された。クーリーはトロフィーを受賞した初めての蒸溜所となった。
2011年12月、クーリー蒸溜所は9500万ドルでビーム社に買収された。2014年4月30日に日本のサントリーに買収され、ビーム サントリーの子会社となっている。
クーリー社はポティーンも販売しており、現在はダブリンの1店舗とダブリン空港のみで入手可能であるが、アメリカなど他の市場でも販売するために生産を拡大する予定である[9]。
2基の塔式蒸溜器とポットスチル(pot still)が特徴である。通常3回蒸留される他の多くのアイリッシュ・ウイスキーと異なり、クーリーの生産品は香気成分の一部が除去されると考えられる3回目の蒸留を行っておらず、一般的に2回蒸留である。
クーリーは開業以来300以上のメダルを獲得している。そのほかに受賞したものではIWSCから2008年と2009年の「ヨーロピアン・ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」や2008年の「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しており、モルト・アドボケート誌の2010年度の「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」となっている[10]。
クーリー蒸溜所の生産する個別品目の受賞では2005年にキルベガンでIWSCの「ベスト・イン・クラス」を[11]、2004年にターコネルでIWSCのゴールドメダルを[12]、2010年にグリーノアでIWSCのゴールドメダルと「ベスト・イン・クラス」を、また2010年にグリーノアで世界ウイスキー賞(World Whiskeys Awards)の「ベスト・イン・クラス」を受賞している。
座標: 北緯53度59分50.17秒 西経6度12.21分24秒 / 北緯53.9972694度 西経6.21017度