シアノホス | |
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O-4-cyanophenyl O,O-dimethyl phosphorothioate | |
O-(4-cyanophenyl) O,O-dimethyl phosphorothioate | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 2636-26-2 |
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特性 | |
化学式 | C9H10NO3PS |
モル質量 | 243.22 g mol−1 |
外観 | 黄色または赤みを帯びた黄色の透明な液体 |
密度 | 0.932 g/cm3 |
融点 |
14-15 °C, 287-288 K, 57-59 °F |
沸点 |
119-120 °C, 392-393 K, 246-248 °F (0.09 mmHg) |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | [1] |
NFPA 704 | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
シアノホスはコリンエステラーゼ阻害剤[2]で、殺虫剤や殺鳥剤として使用される[3]。有機リン系化合物で、外観は黄色または赤みを帯びた黄色の透明な液体である。
2013年4月に神奈川県横浜市でカラスが大量死した事件において、死亡したカラスからシアノホスが検出された[4][5]。
2015年12月に福島県鏡石町でカラスの死骸が合計で86羽見つかった問題で、県がそのうちの5羽について農薬の検出検査を行ったところ、その5羽全ての胃の中からシアノホスが検出された。濃度は51~750ppm。現場に落ちていた油揚げからも極めて高い濃度(51,000ppm)を測定した[6]。
シアノホスは吸入、消化または皮膚や目との接触により体内に入る。症状としては呼吸困難、嘔吐、下痢、腹痛、気管支漏 (bronchorrhea)、かすみ目、眼球クローヌス (opsoclonus) などがある。