『スタンダーズ・アンド・モア』 | ||||
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チック・コリア・アコースティック・バンド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1989年1月2日 - 3日 ニューヨーク クリントン・レコーディング・スタジオ | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | GRPレコード | |||
プロデュース | チック・コリア | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チック・コリア アルバム 年表 | ||||
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『スタンダーズ・アンド・モア』(原題:Chick Corea Akoustic Band)は、チック・コリア率いる「チック・コリア・アコースティック・バンド」が1989年に録音・発表した、同バンドの名義では初のスタジオ・アルバム。
コリアは1987年、「チック・コリア・エレクトリック・バンド」のメンバーでもあるジョン・パティトゥッチとデイヴ・ウェックルと共に「アコースティック・バンド」としてのライヴ活動を開始しており[1]、パティトゥッチは「エレクトリック・バンド」とは異なりアップライト・ベースを弾いた[2]。当初は1988年の大晦日のブルーノート公演をライヴ・レコーディングする案もあったが、コリアが「ライヴの緊張感が演奏に強く出過ぎてしまう」「もっとリラックスというか、家で聴いて気持ちが安らぐ音楽にしたい」と判断し、スタジオ・レコーディングに変更された[3]。
日本盤CDは、「スペイン」がロング・ヴァージョンに差し替えられている。
『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは、コリアにとって『妖精』(1976年)以来約13年ぶりの1位獲得を果たした[4]。第32回グラミー賞では、本作が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞(グループ)を受賞し、収録曲「ソフィスティケイティド・レイディ」は最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス・ソロイスト賞に、「モーニング・スプライト」が最優秀インストゥルメンタル作曲賞にノミネートされた[5]。
Daniel Gioffreはオールミュージックにおいて5点満点中1.5点を付け「例えば、このバンドによる"Sophisticated Lady"の解釈は、せわしなく混乱しているが、コリア自身の曲"Morning Sprite"における楽しく跳ね回る演奏は、本当に快い」「このバンドはコリアのオリジナル曲の演奏に専念すべきと思われ、それ以外の場面では、ぎこちなく響いている」と評している[2]。
特記なき楽曲はチック・コリア作曲。下記ランニング・タイムは日本盤CDに準拠。