スティーブ・マッティン(Steve Mattin、1964年10月29日 - )は、イギリスのカーデザイナー。メルセデス・ベンツのシニアデザインマネージャーやボルボ・カーズのデザインディレクター兼上級副社長を歴任し、現在はアフトヴァースのチーフデザイナーを務めている [1]。
マッティンは1964年10月29日、イングランドのベッドフォードに生まれ、ウートンで育った[2][3]。1987年にコヴェントリー大学を卒業(インダストリアルデザイン専攻)[2][3][4][5]し、メルセデス・ベンツのデザイナーとなった。1990年にはシニアデザイナー、1993年にはデザインマネージャーとなった。1997年、マッティンがエクステリアデザインを手がけたAクラスが発売され、このプロジェクトによって彼はAUTOCAR誌のデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出された。1998年にはSクラスのエクステリアデザインも担当した。
2000年、マッティンはシニアデザインマネージャーの役職に就き、2005年に退社するまでの間、Sクラス、Mクラス、GLクラス、Rクラス、SL、SLK、SLRマクラーレンの内外装デザインを監修した[1][2]。特に、MクラスとGLクラス、そしてグランドスポーツツアラーコンセプトとその市販モデルであるRクラスについては全責任を任された[3][5]。
2005年5月、マッティンはスウェーデンのボルボ・カーズのデザイン担当上級副社長に就任。デザインディレクターとしてXC60、S60/V60、C30/C70のフェイスリフトなどを監修した[1][5][6]。
2009年4月にボルボを退社し、しばらくはスウェーデンのウメオ大学で教鞭をとったり、フリーランスのデザインコンサルタント業を行っていた[4]。
2011年10月、マッティンはロシアのアフトヴァースにチーフデザイナーとして入社した[3][4]。2012年8月、マッティンの手がけた最初の車種で、今後のラーダのデザインの方向性を示唆するXRAYコンセプトがモスクワ国際モーターショーに出展された[7]。