スリー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー

『スリー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー』
エクストリームスタジオ・アルバム
リリース
録音 フォートローダーデール ニュー・リヴァー・スタジオ[1]
アディショナル・レコーディング: ロンドン アビー・ロード・スタジオ[1]
ジャンル ヘヴィメタルグラム・メタルファンク・メタル英語版
時間
レーベル A&Mレコード
プロデュース ヌーノ・ベッテンコート、ボブ・セント・ジョン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(イギリス[3]
  • 5位(日本[4]
  • 10位(アメリカ[5]
  • 12位(ニュージーランド[6]
  • 13位(オランダ[7]
  • 14位(スイス[8]、スウェーデン[9]
  • 17位(ノルウェー[10]
  • 20位(ドイツ[11]
  • 27位(オーストリア[12]
  • 42位(オーストラリア[13]
  • ゴールドディスク
  • ゴールド(RIAA[14]
  • エクストリーム アルバム 年表
    ポルノグラフィティ
    (1990年)
    スリー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー
    (1992年)
    ウェイティング・フォー・ザ・パンチライン
    (1995年)
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    スリー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー』(III Sides to Every Story)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタルバンドエクストリーム1992年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    アルバム全体が三部構成となっており、「Yours」は政治的なロック・ナンバーが主体、「Mine」はポップ色の強い音楽性で、「& Truth」はプログレッシブ・ロック色が取り入れられた[2]。ただし、ゲイリー・シェローンは、「Yours」収録曲のうち「キューピッズ・デッド」に関して「割とシンプルな失恋の歌」と説明している[15]

    「レスト・イン・ピース」は、音楽的にはジミ・ヘンドリックスからの影響を反映した曲だが、歌詞に関しては湾岸戦争当時の反戦スローガン「Make Love, Not War」に対する批判的な意見が表明され、ヌーノ・ベッテンコートは2015年のインタビューで「誰だって戦争は嫌だけど、自分の国が侵略されたら話は別だ」「俺達は戦争なんか愛していないし、『愛』をもっと愛している。でも、問題はそんなに単純じゃない」と説明している[16]。「ピースメイカー・ダイ」はマハトマ・ガンディーイエス・キリストマーティン・ルーサー・キング・ジュニアジョン・レノンといった平和主義者を題材とした曲で、マーティン・ルーサー・キング3世(キングの息子)から許諾を得て、キングの演説「I Have a Dream」のサンプリングを使用した[17]

    本作のLPヴァージョンには、「Mine」の最後に「ドント・リーヴ・ミー・アローン」が収録されていたが、CDでは収録時間の制約により外され、日本初回盤CDではボーナスCDシングルに収録された[18]

    反響・評価

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    アメリカのBillboard 200では10位に達して、バンドにとって2作目の全米トップ10アルバムとなり[5]、1992年12月にはRIAAによってゴールドの認定を受けた[14]。イギリスでは11週にわたり全英アルバムチャート入りして、バンド史上最高の2位を記録した[3]。本作からは「レスト・イン・ピース」(全米96位[5]・全英13位[3])、「ストップ・ザ・ワールド」(全米95位[5]・全英22位[3])、「トラジック・コミック」(全英15位[3])がシングル・ヒットした。

    スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「極めてムラの多いアルバムで、全体的には自由奔放だが、優れた曲も幾つかある」と評している[2]

    収録曲

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    全曲ともゲイリー・シェローンヌーノ・ベッテンコートの共作。

    Yours
    1. ウォーヘッズ - "Warheads" - 5:18
    2. レスト・イン・ピース - "Rest in Peace" - 6:01
    3. ポリティカラミティ - "Politicalamity" - 5:04
    4. カラー・ミー・ブラインド - "Color Me Blind" - 5:00
    5. キューピッズ・デッド - "Cupid's Dead" - 5:56
    6. ピースメイカー・ダイ - "Peacemaker Die" - 6:03
    Mine
    1. セヴン・サンデーズ - "Seven Sundays" - 4:18
    2. トラジック・コミック - "Tragic Comic" - 4:44
    3. アワ・ファーザー - "Our Father" - 4:02
    4. ストップ・ザ・ワールド - "Stop the World" - 5:57
    5. ゴッド・イズント・デッド - "God Isn't Dead?" - 2:02
    & The Truth

    エヴリシング・アンダー・ザ・サン - "Everything Under the Sun"

    1. I. ライズン・シャイン - "Part I Rise 'N Shine" - 6:22
    2. II. アム・アイ・エヴァー・ゴナ・チェンジ - "Part II Am I Ever Gonna Change " - 6:56
    3. III. フー・ケアーズ? - "Part III Who Cares?" - 8:19

    日本初回盤(POCM-1001)ボーナスCDシングル

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    1. ドント・リーヴ・ミー・アローン - "Don't Leave Me Alone" - 5:43

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    • スティーヴン・シガードソン- ストリングス(on "Rest in Peace", "Everything Under the SunPart III Who Cares?")、チェロ・ソロ(on "Everything Under the Sun Part I Rise 'N Shine")
    • ジェレミー・ミラー - ストリングス(on "Rest in Peace", "Everything Under the Sun Part III Who Cares?")
    • ジョン・プレッツィオーザ・ジュニア - ラップ(on "Cupid's Dead")
    • マイク・モラン - ストリングス・アレンジ(on "Everything Under the Sun Part III Who Cares?")

    脚注

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    1. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b c Huey, Steve. “III Sides to Every Story - Extreme - Album”. AllMusic. 2024年7月2日閲覧。
    3. ^ a b c d e EXTREME songs and albums | full Official Chart history
    4. ^ スリー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー - エクストリーム”. オリコン. 2024年7月2日閲覧。
    5. ^ a b c d Extreme - Awards”. AllMusic. 2015年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月2日閲覧。
    6. ^ charts.org.nz - Extreme - III - Sides To Every Story
    7. ^ Extreme - III - Sides To Every Story - dutchcharts.nl
    8. ^ Extreme - III - Sides To Every Story - hitparade.ch
    9. ^ swedishcharts.com - Extreme - III - Sides To Every Story
    10. ^ norwegiancharts.com - Extreme - III - Sides To Every Story
    11. ^ Offizielle Deutsche Charts
    12. ^ Extreme - III - Sides To Every Story - austriancharts.at
    13. ^ australian-charts.com - Extreme - III - Sides To Every Story
    14. ^ a b Gold & Platinum”. RIAA. 2024年7月2日閲覧。
    15. ^ 日本盤CD (POCM-1001, UICY-6418)ライナーノーツにおけるゲイリー・シェローンのコメント(1992年7月15日、訳:藤林初枝)参照。
    16. ^ Prato, Greg (2015年5月8日). “Nuno Bettencourt of Extreme: Songwriter Interviews”. Songfacts. 2024年7月2日閲覧。
    17. ^ Prato, Greg (2023年4月10日). “Gary Cherone of Extreme: Songwriter Interviews”. Songfacts. 2024年7月2日閲覧。
    18. ^ 日本初回盤CD (POCM-1001)付属のCDシングルの紙ジャケット参照。

    外部リンク

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