『スートラ〜教典』 | ||||
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ドノヴァン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1994年 - 1996年[1] カリフォルニア州ハリウッド Akademie Mathematique of Philosophical Sound Research[1] カリフォルニア州ヴァン・ナイズ サウンド・シティ・スタジオ[1] カリフォルニア州ロサンゼルス オーシャン・ウェイ・レコーディング[1] ウェールズ モンマスシャー ロックフィールド・スタジオ[1] | |||
ジャンル | フォーク | |||
時間 | ||||
レーベル | アメリカン・レコーディングス | |||
プロデュース | リック・ルービン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ドノヴァン アルバム 年表 | ||||
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『スートラ〜教典』(原題:Sutras)は、イギリスのシンガーソングライター、ドノヴァンが1996年に発表したスタジオ・アルバム。新曲によるアルバムとしては12年振りの作品に当たる[2]。
ドノヴァンはリック・ルービンの主宰するレーベル、アメリカン・レコーディングスとの契約を得て、ルービンのプロデュースにより2年以上かけて本作を完成させた[2]。ドノヴァンは1996年当時、「僕はリック・ルービンが同志だってことが分かったよ。彼の家を訪ねて書斎を見た時、僕が前の月に入手したばかりのニューエイジ系の本を、彼も読んでいたんだからね」と語っている[2]。
本作のレコーディングには、ダニー・トンプソン(元ペンタングル)、スティーヴ・フェローン、ベンモント・テンチ(トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ)に加えて、デイヴ・ナヴァロ(ジェーンズ・アディクション〜レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)や、アメリカン・レコーディングス所属のジョニー・ポロンスキーを含む若手ミュージシャンも参加した[3]。「黄金郷 (Eldorado)」は、エドガー・アラン・ポーの同名の詩を引用した曲で[4]、ナイジェル・ケネディがアレンジ及びヴァイオリン演奏で参加している[1]。
セールス的には大きな成功に結びつかず、全英アルバムチャート入りもBillboard 200入りも逃す結果となった[5][6]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「彼の有名曲に見られたカラフルなサイケデリック・ポップ色を捨て去った代わりに、初期のレコードのアコースティック・フォーク色を押し出しており、ドノヴァンのソングライティングには少々ムラがあるとはいえ、温かみのあるパフォーマンスは、特に長年のファンにとって魅力的かつ歓迎に値するだろう」と評している[7]。
特記なき楽曲はドノヴァン作。アメリカ盤CDは14曲入りだが[8]、日本盤CD(FHCA-1001)には「ガーデン」が追加された。
なお、日本盤の日本語対訳歌詞、及び対訳タイトルは「王様」が担当しており、訳者のイメージ通りに「対訳歌詞でそのままメロディーに乗せて歌える」仕様になっている。