ジャンル | ベルトスクロールアクション |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | テクノスジャパン |
運営元 |
タイトー タイトーアメリカ タイトー |
プロデューサー | 岸本良久 |
ディレクター | 岸本良久 |
デザイナー |
緒方孝治 斎藤伸一 甲斐浩二 白戸政男 向井久美子 田崎明美 |
プログラマー |
佐藤博 古賀智康 西村成孝 かねだひでし |
音楽 | 山根一央 |
美術 |
緒方孝治 白戸政男 |
シリーズ | ダブルドラゴンシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (1.08メガバイト) |
稼働時期 |
1987年6月 1987年7月 発売日一覧
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対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
コンテンツアイコン |
セクシャル 暴力 |
デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
CPU |
HD6309 (@ 12 MHz) HD63701 (@ 6 MHz) |
サウンド |
HD6309 (@ 1.5 MHz) YM2151 (@ 3.579 MHz) MSM5205 (@ 384 kHz)×2 |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 240×224ピクセル 57.44Hz パレット384色 |
売上本数 |
10ポイント (1987年度テーブルゲーム ベストインカム3位)[1] |
その他 | 型式:TA-0021 |
『ダブルドラゴン』(DOUBLE DRAGON、双截龍)は、テクノスジャパンが開発し1987年より稼働開始したアーケードゲーム。
前年の同社ヒット作『熱血硬派くにおくん』(1986年)の正統後継作として誕生し、ビデオゲームにおいてベルトスクロールアクションゲームというジャンルを確立させた本作はブルース・リーを愛する開発者たちによって作られた。
のちに様々な家庭用ゲーム機に移植される。またアメリカでは実写映画版やテレビアニメ版が製作されている。テレビアニメ版では設定が若干異なる[注釈 1]。
表題の『ダブルドラゴン』とは、2人の主人公であるビリー・リーとジミー・リーの兄弟のことを指す。リー兄弟が使う「双截拳(そうせつけん)」とは全ての武術をまとめた格闘技の総結集。双截拳の代表技は「旋風脚(せんぷうきゃく)」[注釈 2]。
危険な雰囲気漂うスラム街的世界観を舞台に、凶器の仕様など暴力度高めの表現が特色[2]。テクノスジャパンを代表する作品の一つであり、敵を殴ったときの爽快感、そしてタイトル画面とラストステージで流れる「ダブルドラゴンのテーマ」は人気が高い。同社のファミコン作品である『ダウンタウン熱血物語』(1989年)でリー兄弟をモチーフにした敵キャラクターの「竜一」(りゅういち)と「竜二」(りゅうじ)が登場する際はアレンジ版の「ダブルドラゴンのテーマ」を流している。
本作のバックストーリーは、功夫の道場を営むリー兄弟が暴力組織「ブラック・ウォリアーズ」 に誘拐されたマリアンを救出するという王道的なものになっている[3]。
パンチ、ジャンプ、キックの3ボタンと8方向レバーでプレイヤーキャラクターを操作する。
パンチとキックは攻撃に使用して、ジャンプは穴を飛び越えるときや飛び蹴りを出す際などに使う。
8方向レバーを横方向に連続2回入れると頭突きを出せる。
敵キャラクターを連続攻撃して屈ませたときに近づくと一部の敵を髪つかみ状態にできる。髪つかみ状態のときにキックボタンで膝蹴り、パンチボタンあるいはジャンプボタンで背負い投げができる。
パンチボタンとジャンプボタンの同時押しで肘打ち、キックボタンとジャンプボタンの同時押しでソバットを出せる[3]。
武器アイテムを拾うにはパンチボタンを使用するが、ドラム缶や岩石などの障害物は投げつける他キックボタンで蹴り飛ばし巻き込むことでダメージを与えることも可能。また、鞭と金属バットは手に持って振り回す[3]。ナイフとダイナマイトは投げて使用し、ダイナマイトの爆発に巻き込まれると即死するが敵も同様で一撃死となる。
199X年、ニューヨークの街は暴力に支配されていた。政治も法律も一切の力を失い、ただ強いものだけが生き延びることができる世界、力と組織、暴力が支配する街へと変貌していた。
人々は生き延びるために徒党を組むようになり、それはやがて組織へと変わっていった。組織は後に巨大化し、街を暗黒の世界へと包み込んだ。
街の外れで貧しい暮らしをしていた双子の兄弟がいた。兄のジミー・リーと弟のビリー・リーはかつてニューヨークの中心地に功夫道場を経営していた。道場には2000人以上の門下生がおり、30以上の支部を抱える名門道場であった。
しかし、5年前に全世界を巻き込んだ核戦争により道場は消失、門下生の大半は死亡してしまった。生き残った2人は道場を失ったものの、日々の鍛錬を怠ることはなかった。
弟のビリーは、女子部の師範代であったマリアンと恋仲であった。しかし、兄のジミーも密かにマリアンに思いをよせていた。
ある日、スラム街の路上でマリアンが何者かに誘拐された。そして、2人のもとに一通の手紙が届く。それはマリアンを誘拐したという内容であり、ニューヨーク最大の暴力組織「ブラック・ウォリアーズ」からの通告だった。
ビリーとジミーの2人はマリアンを助け出すため、ニューヨークの街へと向かうのであった。
登場ステージはゲームスタート地点から最終ステージの直前(敵のアジトの門前)まで途切れることがなく続いている。また各ステージクリア時には体力が全回復する。
登場人物名と設定はアーケード版『オリジナル・サウンド・オブ・ダブルドラゴン』ミュージックテープの解説文と家庭用移植版の説明書を参照している。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | ダブルドラゴン | 1988年4月8日 1988年6月 1990年 |
ファミリーコンピュータ | テクノスジャパン | テクノスジャパン Tradewest Tradewest |
2メガビットロムカセット[7] | TJC-WD NES-WD-USA NES-WD |
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2 | ダブルドラゴン | 1988年10月1日 1988年11月 1988年 |
セガ・マークIII | アークシステムワークス | セガ | 2メガビットロムカセット[8] | G-1369 7012 MK-7012-50 |
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3 | Double Dragon | 1988年 1988年 |
Amiga Amstrad CPC Atari ST コモドール64 PC/AT互換機 ZX Spectrum |
Binary Design | Mastertronic | フロッピーディスク | - | |
4 | Double Dragon | 1989年7月23日 |
Atari 2600 Atari 7800 |
Imagineering[9] | アクティビジョン | ロムカセット | AK-050 AM-050 |
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5 | ダブルドラゴン | 1990年7月20日 1990年8月 1990年 |
ゲームボーイ | テクノスジャパン | テクノスジャパン Tradewest Tradewest |
1メガビットロムカセット[10] | DMG-DDA DMG-DD-USA DMG-DD-NOE |
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6 | Double Dragon | 1992年4月 1992年4月29日 |
メガドライブ | Software Creations[11] | Accolade | ロムカセット | ACLD009 ACLD009 |
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7 | Double Dragon | 1992年10月 1993年5月26日 |
ゲームギア | Virgin Games | Virgin Games | ロムカセット | T-70038-50 |
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8 | Double Dragon | 1993年 |
Atari Lynx | Knight Technologies[12] | Telegames | ロムカセット | L070 | |
9 | ダブルドラゴン アドバンス | 2003年11月14日 2004年3月5日[13] |
ゲームボーイアドバンス | パオン S-NEO ミリオン |
アトラス | 32メガビットロムカセット | AGB-BDDE-USA AGB-BDDJ-JPN |
リメイク版 |
10 | Double Dragon | INT 2007年5月9日 |
Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
テクノスジャパン | Empire Interactive | ダウンロード | - | アーケード版の移植 |
11 | ダブルドラゴン | 2008年4月25日 2008年4月28日 2009年2月24日[14] |
Wii | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FD2E FD2J |
ファミリーコンピュータ版の移植 |
12 | ダブルドラゴン | 2010年3月23日[15] |
Windows | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
13 | ダブルドラゴン | 2011年6月22日[16] 2011年6月23日 2011年10月20日 |
ニンテンドー3DS | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
RAUJ RAUJ RAUJ |
ゲームボーイ版の移植 |
14 | ダブルドラゴン | 2013年2月6日[17][18] 2013年12月12日 |
ニンテンドー3DS | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
TBYJ TBYE |
ファミリーコンピュータ版の移植 |
15 | ダブルドラゴントリロジー | INT 2013年12月5日[19] |
Android iPhone (iOS) |
テクノスジャパン | DotEmu | ダウンロード | - | アーケード版の移植および同『II』と同『3』とのカップリング |
16 | ダブルドラゴン | 2013年12月12日 2014年1月22日[20] |
Wii U | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FB7E FB7J |
ファミリーコンピュータ版の移植 |
17 | ダブルドラゴン | 2014年11月27日[21] 2015年5月12日 2015年7月14日 |
PlayStation 4 (PlayStation Network) |
テクノスジャパン | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
CUSA-00391 CUSA-00984 CUSA-02667 |
アーケード版の移植 |
18 | ダブルドラゴン | 2018年1月18日[22][23] |
Nintendo Switch | テクノスジャパン | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植 |
19 | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online |
2018年9月19日 2018年9月19日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
20 | くにおくん ザ・ワールド 〜クラシックスコレクション〜 |
2018年12月20日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Steam |
アークシステムワークス | Switch専用ゲームカード ディスクROM ダウンロード |
- | 海外ファミリーコンピュータ版の移植・他17作品との合同収録作。 | |
21 | ダブルドラゴン アドバンス | 2023年11月9日 |
PlayStation 4 Nintendo Switch Xbox One Windows |
アークシステムワークス | アークシステムワークス | ダウンロード | - | ゲームボーイアドバンス版の移植 |
ファミリーコンピュータ(1988年)とゲームボーイ(1990年)では、2人同時プレイとコンティニュー機能、そして頭替えのボスキャラクターが削除されて、代わりのオリジナル敵キャラクターに中国拳法家のチン・タイメイ(Chin Taimei)が登場する。しかもファミリーコンピュータ版では戦い方によって使用できる技の数が増えていくレベル制が導入された上に、ジミー・リーが最終ボスとして登場したり、2P対戦モードでリー兄弟以外のキャラクターが選べる(ただし同キャラクター戦のみ)など、業務用とは完全に別物になってしまった。ゲームボーイ版にはステージ中にトラップが追加されている[2]。
セガ・マークIII版(1988年8月1日発売)ではキャラクターデザインはファミリーコンピュータ版に準拠しているが、2人同時プレイが可能になるなど業務用に近い内容になっている。
メガドライブ版(1992年)はアーケード版に対する移植度が発売当時としては随一という評価となっている[3]。
Xbox 360版(2007年5月9日発売)はXbox Live Arcadeにてダウンロード配信され、シリーズ初のオンライン協力プレイに加え、ユーザーのやり込み度がわかる実績システム、世界ランキングシステムに対応している。オフラインでの2人同時プレイも可能で、HD画質にも対応している。本作の移植は国内外で様々なゲーム機やPC等に行われたが、アーケード版の完全移植はその20年後に登場したXbox 360版が初である。その後、このXbox 360版は提供元の倒産により配信終了となった(2012年2月現在、Xbox Live Arcadeの配信タイトル一覧から消えており、ダウンロードできない)。
評価 | ||||||||||||||||||||||||
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ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』(1998年)では『名作・秀作・天才的タイトル』と認定された「ザ・ベストゲーム」に選定され、多数の必殺技が出せる事が当時としては斬新なアイデアであったと指摘した上で「多くのプレイヤーを惹きつけるものがあった」と称賛した[39]。また通常プレイでは難易度の高い作品であるが、必殺技の一つである「肘打ち」が敵に対して非常に有効である事が判明し、一気に難易度が下がった事に触れた上で「長くプレイできるゲームとして、当時の中学、高校生には爆発的な人気があった」と稼働当時にロングセラーとなった事を指摘した[39]。
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、合計31点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得[33]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り20.81点(満30点)となっている[7]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、アーケード版では可能であった2人同時プレイが「残念ながらファミコン版にはない」と指摘しているが、「しかし、あの面白さは失われていない」と肯定的に評価された[7]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.64 | 3.43 | 3.40 | 3.72 | 3.33 | 3.29 | 20.81 |
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、合計27点(満40点)[34]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り20.78点(満30点)となっている[10]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.63 | 3.46 | 3.41 | 3.70 | 3.44 | 3.14 | 20.78 |