デンカオセーン・カオウィチット

デンカオセーン・カオウィチット
基本情報
本名

Sutep Wangmuk

สุเทพ หวังมุก
通称 ヴェーハマ(แวฮามะ)またはマ(มะ)
階級 スーパーバンタム級
身長 161cm
リーチ 170cm
国籍 タイ王国の旗 タイ
誕生日 (1976-08-23) 1976年8月23日(48歳)
出身地 スラートターニー県
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 71
勝ち 63
KO勝ち 26
敗け 7
引き分け 1
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デンカオセーン・カオウィチット: เด่นเก้าแสน เก้าวิชิต: Denkaosan Kaovichit1976年8月23日 - )は、タイの元プロボクサー。元WBA世界フライ級王者。元WBA世界スーパーフライ級暫定王者

デンカオセーン・クラティンデーンジムデンカオセーン・シンワンチャーとも表記される。2007年11月4日の試合はデンカオセーン・カオウィチットの名で行われた。また2008年12月31日の試合はเด่นเก้าแสน สิงห์วังชา/Denkaosan Singwancha(デンカオセーン・シンワンチャー)、2009年5月26日の試合はเด่นเก้าแสน กระทิงแดงยิม / Denkaosan Kratingdaenggym(デンカオセーン・クラティンデーンジム)の名で行われた。WBA公式記録上はDenkaosan Kaovichit(デンカオセーン・カオウィチット)の選手名が一貫して使われている。本名はステープ・ワンムック(Sutep Wangmuk)。タイ南部出身のムスリム

来歴

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1996年11月28日、プロデビュー。そのデビュー戦でPABAフライ級王座決定戦に出場。メルビン・マグラモ(フィリピン)と対戦し、12回判定勝ち。王座獲得に成功。この王座は2002年8月に返上するまで18度の防衛に成功した。

2002年10月13日、世界初挑戦。WBA世界フライ級王者エリック・モレルプエルトリコ)に挑んだが、11回TKO負け。プロ初黒星を喫した。

2003年11月25日、PABAフライ級暫定王座決定戦出場。ジャック・メルディザール(フィリピン)と対戦し、3回TKO勝ちを収め1年3か月ぶりのPABA王座返り咲きに成功した。

初防衛後の2004年4月、正規王者ロリー・ルナス(フィリピン)の王座返上に伴い、正規王者昇格。その後、暫定王座獲得からの防衛回数を16まで伸ばす。

2007年11月4日、5年ぶりの世界再挑戦。さいたまスーパーアリーナでWBA世界フライ級王者坂田健史日本=協栄ジム)に挑むが、ホールディングによる減点もあり、三者三様の12回判定引き分けに終わり、王座獲得に失敗した。

2008年3月21日、ABCOフライ級王座決定戦出場。レイ・オライス(フィリピン)と対戦し、3回KO勝ち。王座獲得に成功。

2008年10月17日、PABAフライ級暫定王座決定戦出場。デニス・ファンティリャノ(フィリピン)と対戦し、2回KO勝ち。王座返り咲きに成功した。

2008年12月31日、広島サンプラザホールでWBA世界フライ級王者坂田健史と再戦。デンカオセーンのKO勝ちとなり、世界王座奪取を果たした。

2009年5月26日、ウッタラディット県のセントラル・スタジアムで久高寛之(日本=仲里ATSUMI)と対戦。12回2-1の判定勝ちで初防衛に成功した。

2009年10月6日、大阪市中央体育館亀田大毅(亀田ジム)と対戦。判定の結果は2-0で2度目の防衛に成功した。

2010年2月7日、神戸ワールド記念ホールで亀田大毅と再戦したが、2度の減点もあり、0-3の12回判定負け。3度目の防衛に失敗し王座から陥落した。

2010年4月19日、PABAフライ級王者レイ・ミグレノ(フィリピン)に挑戦。10回負傷判定勝ちを収め王座返り咲きに成功した。5月8日にはスーパー王座認定を受けPABAフライ級スーパー王者になった。

2010年10月2日、パナマシティアレナ・ロベルト・デュランスペイン語版でWBA世界フライ級暫定王者ルイス・コンセプシオンパナマ)に挑戦したが、初回に3度のダウンを奪われ最後は左アッパーが当たり失神。1分30秒TKO負けで1年振りの王座返り咲きに失敗した[1]

スーパーフライ級に転向。

2011年1月24日、サムットソンクラーム県のバーンカンテークでPABAスーパーフライ級暫定王座決定戦に出場し、ユディ・アリマー(インドネシア)を9回1分32秒TKOで下し、PABAスーパーフライ級暫定王座を獲得。同年3月にはスーパー王座認定を受けPABAスーパーフライ級スーパー王者となった。

2011年3月22日、ナコーンサワン県パユハキーリー郡でパンカ・シラバン(インドネシア)と対戦し、2回KO勝ちを収め初防衛に成功した。

2011年6月21日、バンコクのバンコク大学トンブリーキャンパスでヘンドリック・バロンサイ(インドネシア)と対戦し、12回3-0(118-110、117-111、116-112)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2011年10月17日、バンコクのクルンテープ・トンブリ大学でエディソン・バーウェラ(フィリピン)と対戦し、12回3-0(119-110、117-112、117-111)の判定勝ちを収め、3度目の防衛に成功した。

2012年1月24日、ロッブリー県の陸軍幼稚園でロニー・レックス・ダロット(フィリピン)と対戦し、12回3-0(2者が117-111、119-109)の判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した。

2012年4月2日、ウッタラディット県でリノ・ウクル(インドネシア)と対戦し、3回TKO勝ちを収め5度目の防衛に成功した。

2012年7月24日、チエンラーイ県でロデル・クイラトン(フィリピン)と対戦し、12回3-0(2者が118-110、118-111)の判定勝ちを収め6度目の防衛に成功した。

2012年11月13日、アユタヤ県のアユタヤパークでロデル・テハレス(フィリピン)と対戦し、3回TKO勝ちを収め7度目の防衛に成功した。

2013年1月4日、バンコクのクルンテープ・トンブリ大学でガリ・スサント(インドネシア)と対戦し12回3-0(119-109、118-110、119-109)の判定勝ちを収め、8度目の防衛戦に成功した。

2013年3月19日、バンコクのバンコク大学トンブリーキャンパスで堤英治(三迫ジム)と対戦し、12回2分58秒TKO勝ちを収め9度目の防衛に成功した[2][3]

2013年5月28日、スラートターニー県でイチャル・トビダ(インドネシア)と対戦し、12回TKO勝ちを収め10度目の防衛に成功した。

2013年9月3日、当初は同年8月23日にバンコクにあるサイアム・パーク・シティタイ語版で予定され[4]、自身の体調不良を理由に延期となっていた[5]元WBA世界スーパーフライ級王者名城信男とのWBA世界スーパーフライ級暫定王座決定戦をナコーンラーチャシーマー県にあるスラナリー工科大学で行い、12回2-1(113-115.5、116-113.5、116.5-114)の判定勝ちを収め暫定ながら2階級制覇に成功した[6][7][8]

2013年12月19日、WBAがリボリオ・ソリスの王座剥奪に伴いWBA世界スーパーフライ級暫定王者のデンカオセーン・カオウィチットと元WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平との間でWBA世界スーパーフライ級王座決定戦を行うよう指令を出した[9][10]

2013年12月27日、WBAはデンカオセーン・カオウィチットと河野公平の間で行われるWBA世界スーパーフライ級王座決定戦を2014年3月26日に行うと発表した[11]

2014年3月26日、後楽園ホールにて、元WBA世界スーパーフライ級王者でWBA世界スーパーフライ級2位の河野公平とWBA世界スーパーフライ級王座決定戦を行い、8回50秒KO負けを喫し正規戴冠に失敗、デンカオセーンが6ヵ月保持していた暫定王座から陥落した[12][13]

2014年7月4日、ピチット県ピチット・スタジアム英語版でガスパー・アンポロとバンタム級契約6回戦を行い、3-0の判定勝ちを収め再起に成功した。

2014年9月5日、国立代々木競技場第二体育館で日本スーパーフライ級8位の松本亮(大橋ジム)とバンタム級契約8回戦を行い、2回32秒KO負けを喫した[14][15]

2015年10月2日、シティ・オブ・シドニーサバーブであるアレクサンドリア英語版のペリー・パークにあるアレクサンドリア・バスケットボール・スタジアムでPABAスーパーバンタム級スーパー王者テレンス・ジョン・ドヘニーアイルランド)と対戦し、5回TKO負けを喫しPABA王座の3階級制覇に失敗した。

2016年4月3日、エディオンアリーナ大阪第2競技場OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級11位の田中一樹(日本=グリーンツダジム)と54.7 Kg契約8回戦を行い、2回1分53秒KO負けを喫し、上述のドヘニー戦以来5ヵ月ぶりとなる試合に敗れたデンカオセーンは試合後に引退を表明した[16]

2016年10月22日、飼い犬のことで長い間争っていた近所に住む女2人に頭と左手を刀で切りつけられて、左手は指が切断寸前の大怪我を負った[17][18]

獲得タイトル

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  • 第2代PABAフライ級王座(防衛18=返上)
  • PABAフライ級暫定王座(防衛1=正規認定)
  • 第5代PABAフライ級王座(防衛15=返上)
  • 第6代ABCOフライ級王座
  • WBA世界フライ級王座(防衛2)
  • 第12代PABAフライ級王座(防衛0=スーパー王座認定)
  • PABAフライ級スーパー王座(防衛1=返上)
  • PABAスーパーフライ級暫定王座(防衛0=スーパー王座認定)
  • PABAスーパーフライ級スーパー王座(防衛10)
  • WBA世界スーパーフライ級暫定王座(防衛0)

脚注

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  1. ^ デンガオセーン90秒KO負け パナマのKOドラッグ興行 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年10月5日
  2. ^ 堤がデンカオセーンに健闘も最終回TKO負け ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月19日
  3. ^ 詳報 堤、デンガオセーンに惜敗 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月20日
  4. ^ 名城がテーパリットとWBA暫定戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月19日
  5. ^ 名城の暫定王座戦は延期=相手の体調不良で-WBA・Sフライ級 時事通信 2013年8月7日
  6. ^ 名城タイでデンカオセーンに判定負け デイリースポーツ 2013年9月3日
  7. ^ 【BOX】名城、デンカオセーンに判定負け スポーツ報知 2013年9月3日
  8. ^ 名城、デンカオセーンに判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月3日
  9. ^ Kaovichit vs Kono por título vacante 115 libras WBA公式サイト 2013年12月19日
  10. ^ WBAがデンカオセーンと河野の決定戦を指示 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月20日
  11. ^ Kaovichit vs Kono will fight on March 26 WBA公式サイト 2013年12月27日
  12. ^ 河野が王座奪還、デンカオセーンを8回KO! Boxing News(ボクシングニュース) 2014年3月26日
  13. ^ Kono KOs Kaovichit to regain vacant WBA 115lb title WBA公式サイト 2014年3月26日
  14. ^ 村田諒太3-0判定勝ち、松本亮はデンカオに快勝 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月5日
  15. ^ 松本、初の世界ランカー戦KOで無敗守る 日刊スポーツ 2014年9月6日
  16. ^ 田中一樹がデンカオセーンをKO、元王者は引退宣言 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年4月4日
  17. ^ 元世界王者デンカオセーン、刀で手や頭切られ重傷”. Boxing News (2016年10月26日). 2017年7月16日閲覧。
  18. ^ Former World Champion Seriously Injured, Attacked With a Sword”. Boxing Scene.com (2016年10月24日). 2016年10月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
アレクサンデル・マフムトフ
第2代PABAフライ級王者

1996年11月28日 - 2002年8月(返上)

空位
次タイトル獲得者
コムリット・3Kバッテリー
暫定王座決定戦 対戦者
ジャック・メルディザール
PABAフライ級暫定王者
2003年11月25日 - 2004年4月16日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
ロリー・ルナス
第5代PABAフライ級王者

2004年4月16日 - 2007年11月(返上)

空位
次タイトル獲得者
ラタナポン・ソーウォラピン
空位
前タイトル保持者
ワンディー・シンワンチャー
第6代ABCOフライ級王者

2008年3月21日 - 2008年4月(返上)

空位
次タイトル獲得者
ワンディー・シンワンチャー
暫定王座決定戦 対戦者
デニス・ファンティリャノ
PABAフライ級暫定王者
2008年10月17日 - 2008年11月(返上)
次暫定王者
返上により消滅
前王者
坂田健史
WBA世界フライ級王者

2008年12月31日 - 2010年2月7日

次王者
亀田大毅
前王者
レイ・ミグレノ
第12代PABAフライ級王者

2010年4月19日 - 2010年5月8日

空位
次タイトル獲得者
テッパリス・シンワンチャー
前スーパー王者
N/A
PABAフライ級スーパー王者

2010年5月8日 - 2010年8月(返上)

次スーパー王者
返上により消滅
暫定王座決定戦 対戦者
ユディ・アリマー
PABAスーパーフライ級暫定王者
2011年1月24日 - 2011年3月
次暫定王者
スーパー王座認定により消滅
前スーパー王者
N/A
PABAスーパーフライ級スーパー王者

2011年3月 - 2013年9月3日(返上)

次スーパー王者
返上により消滅
暫定王座決定戦 対戦者
名城信男
WBA世界スーパーフライ級暫定王者
2013年9月3日 - 2014年3月26日
次暫定王者
正規王座決定戦により消滅