IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Navoban |
Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
胎児危険度分類 |
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法的規制 | |
薬物動態データ | |
生物学的利用能 | ~60-80% |
血漿タンパク結合 | 71% |
代謝 | Hepatic (CYP3A4, CYP1A2, CYP2D6) |
半減期 | 6-8 hours |
排泄 | Renal, Fecal |
データベースID | |
CAS番号 | 89565-68-4 |
ATCコード | A04AA03 (WHO) |
PubChem | CID: 72165 |
IUPHAR/BPS | 260 |
ChemSpider | 16736476 |
UNII | 6I819NIK1W |
KEGG | D02130 |
ChEBI | CHEBI:32269 |
ChEMBL | CHEMBL496980 |
別名 | ICS 205-930 |
化学的データ | |
化学式 | C17H20N2O2 |
分子量 | 284.36 g·mol−1 |
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トロピセトロン(Tropisetron)は、セロトニン 5-HT3受容体拮抗薬である。主に化学療法後の悪心・嘔吐に対する制吐剤として使用されているが、線維筋痛症の鎮痛剤としても実験的に使用される[1]。
1982年に特許を取得し、1992年に医療用として承認された[2]。欧州、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、フィリピンでNavobanとして販売されているが、日本では2014年2月に販売中止された[3]。米国では販売されていない。また、アジアの幾つかの国ではSetrovelとして販売されている。
トロピセトロンは、選択的な5-HT3受容体アンタゴニストおよびα7-ニコチン受容体アゴニストとして作用する[4][5]。同時に、弱い5-HT4受容体アンタゴニスト活性を有する[6]。
トロピセトロンは、副作用が少なく、忍容性の高い薬剤である。最もよく報告される副作用は頭痛、便秘、眩暈である。また、低血圧、一過性肝酵素上昇、免疫性過敏症症候群、錐体外路性副作用が少なくとも1回は報告されている。本剤の使用による重大な薬物相互作用は知られていない。本剤は肝シトクロムP450系で代謝されるが、この系で分解される他の薬剤の代謝には殆ど影響しない。
生物学的染色剤や抗トリパノソーマ薬として研究されている[要出典]。