トロント市長は、カナダ、オンタリオ州トロントの首長。
1834年から1857年、1867年から1873年までの間、市長は住民による直接投票ではなく、市会議員の各年次選挙後、議員内から議会によって選出された。それ以外の年は全て、代理的な任命を除き、住民による直接投票で選出された。
1955年まで、市長と市議会議員の任期は1年であり、その後2年もしくは3年、2006年からは4年となった。
トロント市の面積は合併により、1883年から1967年までに49倍にまで広がった[1]。1998年の最大の合併で、メトロポリタン・トロント(イーストヨーク、エトビコ、ノースヨーク、スカーバロー、ヨーク、オールドトロント)とその行政区画がトロント市となった。それまでの全ての首長は、トロント市長に吸収された。
最初の29人の市長のうち、14人は弁護士であり、また現在までの市長のほとんどが、白人、プロテスタント、アングロサクソン、英語話者である[2]。現在までに2人の女性(Hall、Rowlands)と、3人のユダヤ人(Phillips、Givens[3]、Lastman)が市長に就任した。
現在までの在任の最長記録はアート・エグルトン(1980年 - 1991年)、最短記録はデイヴィッド・ブレイクンリッジ・リード(1858年に50日間)である。
第64代市長ロブ・フォードは在任中に薬物や不正により様々な糾弾を受け、多くの権限を取り上げられた[4][5]。
市議会による任命
No.
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市長
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就任
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退任
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1 |
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ウィリアム・ライオン・マッケンジー |
1834年3月27日 |
1835年
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2 |
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ロバート・ボールドウィン・サリヴァン |
1835年1月15日 |
1836年
|
3 |
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トーマス・デイヴィッド・モリソン |
1836年 |
1837年
|
4 |
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ジョージ・ガーネット |
1837年 |
1838年
|
5 |
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ジョン・パウエル |
1838年 |
1841年
|
6 |
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ジョージ・モンロー |
1841年 |
1842年
|
7 |
|
ヘンリー・シャーウッド |
1842年 |
1845年
|
8 |
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ウィリアム・ヘンリー・ボールトン |
1845年 |
1848年
|
- |
|
ジョージ・ガーネット (2期目) |
1848年 |
1851年
|
9 |
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ジョン・ジョージ・ボウズ |
1851年 |
1854年
|
10 |
|
ジョシュア・ジョージ・ビアード |
1854年 |
1855年
|
11 |
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ジョージ・ウィリアム・アラン |
1855年 |
1856年
|
12 |
|
ジョン・ビヴァリー・ロビンソン |
1856年 |
1857年
|
13 |
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ジョン・ハッチソン |
1857年 |
1858年 (辞任)
|
- |
|
ウィリアム・ヘンリー・ボールトン (2期目) |
1858年 |
1858年11月8日 (辞任)
|
14 |
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デイヴィッド・ブレイクンリッジ・リード |
1858年11月11日 |
1858年12月31日
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公選
No.
|
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市長
|
就任
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退任
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15 |
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アダム・ウィルソン |
1859年 |
1861年
|
- |
|
ジョン・ジョージ・ボウズ (2期目) |
1861年 |
1864年
|
16 |
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フランシス・ヘンリー・メドカーフ |
1864年 |
1867年
|
市議会による任命
No.
|
|
市長
|
就任
|
退任
|
17 |
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ジェームズ・エドワード・スミス |
1867年 |
1869年
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18 |
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サミュエル・ビッカートン・ハーマン |
1869年 |
1871年
|
19 |
|
ジョゼフ・シェアード |
1871年 |
1873年
|
20 |
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アレクサンダー・マニング |
1873年 |
1874年
|
公選
No.
|
|
市長
|
就任
|
退任
|
- |
|
フランシス・ヘンリー・メドカーフ (2期目) |
1874年 |
1875年
|
21 |
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アンガス・モリソン |
1876年 |
1878年
|
22 |
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ジェームズ・ビーティ・ジュニア |
1879年 |
1880年
|
23 |
|
ウィリアム・バークレイ・マクマーリッチ |
1881年 |
1882年
|
24 |
|
アーサー・ラドクリフ・ボズウェル |
1883年 |
1884年
|
- |
|
アレクサンダー・マニング (2期目) |
1885年 |
1885年
|
25 |
|
ウィリアム・ホームズ・ハウランド |
1886年 |
1887年
|
26 |
|
エドワード・フレデリック・クラーク |
1888年 |
1891年
|
27 |
|
ロバート・ジョン・フレミング |
1892年 |
1893年
|
28 |
|
ウォーリング・ケネディ |
1894年 |
1895年
|
- |
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ロバート・ジョン・フレミング (2期目) |
1896年 |
1897年8月5日 (辞任)
|
29 |
|
ジョン・ショー |
1897年8月6日 |
1899年
|
30 |
|
アーネスト・A・マクドナルド |
1900年 |
1900年
|
31 |
|
オリヴァー・エイケン・ハウランド |
1901年 |
1902年
|
32 |
|
トーマス・アーカート |
1903年 |
1905年
|
33 |
|
エマーソン・コーツワース |
1906年 |
1907年
|
34 |
|
ジョゼフ・オリヴァー |
1908年 |
1909年
|
35 |
|
ジョージ・レジナルド・ギアリー |
1910年 |
1912年10月21日 (辞任)
|
36 |
|
ホレイショ・クラレンス・ホッケン |
1912年 |
1914年
|
37 |
|
トーマス・ラングトン・チャーチ |
1915年 |
1921年
|
38 |
|
チャールズ・A・マグワイア |
1922年 |
1923年
|
39 |
|
W・W・ヒルツ |
1924年 |
1924年
|
40 |
|
トーマス・フォスター |
1925年 |
1927年
|
41 |
|
サム・マクブライド |
1928年 |
1929年
|
42 |
|
バート・スターリング・ウェンプ |
1930年 |
1930年
|
43 |
|
ウィリアム・ジェームズ・ステュアート |
1931年 |
1934年
|
44 |
|
ジェームズ・シンプソン |
1935年 |
1935年
|
- |
|
サム・マクブライド (2期目) |
1936年 |
1936年11月10日
|
45 |
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ウィリアム・D・ロビンス |
1936年11月18日 |
1937年
|
46 |
|
ラルフ・C・デイ |
1938年 |
1940年
|
47 |
|
フレデリック・J・コンボイ |
1941年 |
1944年
|
48 |
|
ロバート・フッド・サンダース |
1945年 |
1948年2月23日 (辞任)
|
49 |
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ハイラム・E・マッカラム |
1948年 |
1951年
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メトロ・トロント時代 (1953年–1997年)
[編集]
No.
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市長
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就任
|
退任
|
副市長
|
50 |
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アラン・ランポート |
1952年1月1日 |
1954年6月28日 |
N/A
|
51 |
|
レスリー・ハワード・サンダース |
1954年6月28日 |
1954年12月31日 |
ネイサン・フィリップス
|
52 |
|
ネイサン・フィリップス |
1955年1月1日 |
1962年12月31日 |
N/A
|
53 |
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ドナルド・ディーン・サマーヴィル |
1963年1月1日 |
1963年11月19日(在任中死去)[6] |
フィリップ・ギヴンズ
|
54 |
|
フィリップ・ギヴンズ |
1963年11月19日 (代理、11月25日正式任命)[7][3] |
1966年12月31日 |
アラン・ランポート[3]
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55 |
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ウィリアム・デニソン |
1967年1月1日 |
1972年12月31日 |
N/A
|
56 |
|
デイヴィッド・クロンビー |
1973年1月1日 |
1978年8月31日 |
フレッド・ビーヴィス
|
57 |
|
フレッド・ビーヴィス |
1978年9月1日 |
1978年11月30日 |
アン・ジョンストン
|
58 |
|
ジョン・シーウェル |
1978年12月1日 |
1980年11月30日 |
アート・エグルトン
|
59 |
|
アート・エグルトン |
1980年12月1日 |
1991年11月30日 |
N/A
|
60 |
|
ジューン・ローランズ |
1991年12月1日 |
1994年11月30日 |
アラン・トンクス
|
61 |
|
バーバラ・ホール |
1994年12月1日 |
1997年12月31日 |
N/A
|
1998年にメトロポリタン・トロントとそのすべての自治体は、トロント市に併合された。メトロポリタン・トロント市議長が新市長となった。
副市長は市議会議員から市長が任命する[8]。
- ^ Derek Hayes. Historical Atlas of Toronto. pp. 90–91. ISBN 978-1-55365-290-8
- ^ Mark Maloney (January 3, 2010). “Toronto's mayors: Scoundrels, rogues and socialist”. Toronto Star. 2014年3月14日閲覧。
- ^ a b c
Globe Staff (November 26, 1963). “Givens Mayor by Unanimous Vote”. The Globe & Mail (Toronto): p. 1
- ^ “Toronto Mayor Rob Ford to appeal his ouster”. CTV News. (November 26, 2012). http://toronto.ctvnews.ca/toronto-mayor-rob-ford-to-appeal-his-ouster-1.1053601 February 16, 2013閲覧。
- ^ Ontario Superior Court of Justice, Divisional Court (January 25, 2013). “Magder v. Ford”. CanLii. 2013年2月16日閲覧。.
- ^
Globe Staff (1963年11月20日). “Heart Attack at 48: Stricken Playing Hockey, Mayor Summerville Dead”. The Globe and Mail (Toronto): p. 1
- ^ Star staff (1963年11月20日). “Givens becomes Toronto's acting mayor”. The Toronto Daily Star: p. 1
- ^ CP24 News Staff (2013年8月19日). “Coun. Norm Kelly appointed as Toronto's new deputy mayor”. CTV News (Toronto). オリジナルの2014年3月8日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/6NuX7xjmf?url=http://toronto.ctvnews.ca/coun-norm-kelly-appointed-as-toronto-s-new-deputy-mayor-1.1418001 2014年3月7日閲覧。
- Russell, Victor (1982). Mayors of Toronto, Volume 1 1834–1899. Erin, Ontario: Boston Mills Press. ISBN 0-919822-77-0
2010 Article on Mayors of Toronto by history writer Mark Maloney
http://www.thestar.com/news/city_hall/2010/01/03/torontos_mayors_scoundrels_rogues_and_socialists.html