フランコ・ファジョーリ Franco Fagioli | |
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フランコ・ファジョーリ(2014年) | |
基本情報 | |
出生名 | Franco Maximiliano Fagioli |
生誕 | 1981年5月4日(43歳) |
出身地 | アルゼンチン トゥクマン |
ジャンル | オペラ |
職業 | カウンターテナー歌手 |
活動期間 | 2003年 - |
公式サイト |
www |
フランコ・ファジョーリ(Franco Maximiliano Fagioli, 1981年5月4日 - )は、アルゼンチンのトゥクマン出身のカウンターテナー歌手。
アルゼンチンの国立トゥクマン大学でピアノを、ブエノスアイレスのテアトロ・コロン付属芸術学校では同校の歴史で初のカウンターテナーの学生として声楽を学んだ。1997年に自らSan Martin de Porres合唱団を結成。Annelise Skovmand、Ricardo Yost、Mercedes Wingsに師事する。アルゼンチンではステュアート・ベッドフォード、Juan Manuel Quintana、Sergio Siminovich、Andrés Tolcachir、Susana Frangi、Mario Videla、Pablo Gonzálezらと共演している。
アルゼンチンではテアトロ・コロン、テアトロ・アベニーダ (Buenos Aires Lírica)、Auditorio de Belgranoなどに出演。また海外ではシュトゥットガルト、ザルツブルク(リッカルド・ムーティと共演)、ルツェルン、チューリッヒ、カールスルーエ、インスブルック(ルネ・ヤーコプスと共演)、ゲッティンゲン、エッセン、オスロ等で歌い、チューリッヒではヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」でマルク・ミンコフスキおよびチェチーリア・バルトリと共演した。2011年のヴァッレ・ディートリア音楽祭で、ロッシーニがカストラートのために書いた唯一の作品「パルミーラのアウレリアーノ」のアルサーチェ役、2012年には同音楽祭でハッセ作のオペラ「アルタセルセ」のアルバーチェ役など、かつてのカストラートのレパートリーを精力的に取り上げる。2012年11月にフランスのロレーヌ国立歌劇場で上演された、5人のカウンターテナーと1人のテノールという男性歌手のみのキャストによるレオナルド・ヴィンチ作のオペラ「アルタセルセ」では、伝説的カストラートのジョヴァンニ・カレスティーニのために書かれたアルバーチェ役を、超絶技巧と高い音楽性で演じて喝采を浴びた[1][2]。
そのほかアレッサンドロ・デ・マルキ、アラン・カーティス、スティーヴン・クレオバリー(キングス・カレッジ聖歌隊)、クリストフ・ルセ、リナルド・アレッサンドリーニ、ミヒャエル・ホフシュテッター、ガブリエル・ガリードなどと共演している。カウンターテナー歌手として初めて、ドイツ・グラモフォンと専属契約を結んだことが2015年7月に発表された[3]。現在のバロック・オペラの復権を担うスター歌手として、また新世代の俊英カウンターテナーを代表する存在として期待が高い。
2001年にアルゼンチンのConcejo Federal de Inversiones主催のコンテストで1位を獲得。2003年にはドイツのベルテルスマンが開催する世界オペラ歌唱コンクールNeue Stimmenでカウンターテナーとして初の1位となる。2010年のヴァッレ・ディートリア音楽祭(イタリアのマルティーナ・フランカ)におけるヘンデルのオペラ「ロデリンダ」のベルタリード役で、イタリアの音楽批評家協会が主催するフランコ・アッビアーティ賞(年間最優秀男性歌手部門)をカウンターテナーとして初めて受賞[4]。