ブラインド (2011年の映画)

ブラインド
블라인드
監督 アン・サンフン
脚本 チェ・ミンスク
製作 ユン・チャンオプ
出演者 キム・ハヌル
ユ・スンホ
チョ・ヒボン
音楽 ソン・ジュンソク
撮影 ソン・ウォンホ
編集 シン・ミンギョン
配給 ブラウニー
公開 大韓民国の旗 2011年8月10日
日本の旗 2014年7月5日
上映時間 111分
製作国 大韓民国の旗 韓国
言語 韓国語
テンプレートを表示

ブラインド』(原題:블라인드、英題:Blind)は、2011年8月10日から公開された韓国映画[1]。監督はアン・サンフン、主演はキム・ハヌル[1]。偶然ひき逃げ事故に居合わせてしまった盲目の女性が命を狙われるも、事件の目撃者である青年とともに関係していると思われる女子大生失踪事件の調査を行うさまを描く。

2015年に中国で、2019年に日本でそれぞれリメイクされた。

あらすじ

[編集]

視覚障害者であるスアは乗車していたタクシーが何かにぶつかったと感じる。ひき逃げ犯となることを怖れたタクシー運転手は犬にぶつかったと弁解する。しかし、視覚以外の感覚に優れていたスアはタクシーにぶつかったのが犬ではないと直感し、タクシー運転手に執拗に尋問する。タクシー運転手はあくまでも犬にぶつかったと主張し、スアをその場で下ろすとそのまま走り去ってしまった。雨の中、取り残されてしまったスアはすぐさま警察に通報。駆けつけた警察官たちは通報したのが視覚障害者であると知り、本当にその場で事故が起きたのかさえ疑いを持つ。しかし、その後の捜査により世間を震撼させている女子大生失踪事件と今回のひき逃げ事件が関係していることが判明し、警察は本腰を入れて捜査に乗り出した。研ぎ澄まされたスアの感覚をもとに捜査が進んでいく中で、ひき逃げ事件を目撃したという青年・ギソプが現れる。しかし視覚障害者のスアと異なり、見える目で事件を目撃したギソプが行った証言はスアが行った証言と食い違う箇所があり、捜査は混迷を極めることになる。

キャスト

[編集]

スタッフ

[編集]
  • 監督:アン・サンフン
  • 製作:ユン・チャンオプ
  • 脚本:チェ・ミンスク
  • 撮影:ソン・ウォンホ
  • 照明:シン・サンヨル
  • 録音:キム・チャンフン
  • 美術:キム・ソンギュ
  • 音楽:ソン・ジュンソク
  • 編集:シン・ミンギョン
  • 配給:ブラウニー

受賞歴

[編集]
第48回 大鐘賞
最優秀主演女優賞 - キム・ハヌル
最優秀脚本賞 - チェン・ミンスク
第32回 青龍映画賞
最優秀主演女優賞 - キム・ハヌル

リメイク映画(中国版)

[編集]
見えない目撃者
タイトル表記
簡体字 我是证人
英題 The Witness
各種情報
監督 アン・サンフン
脚本 チェ・ミンスク
アンディ・ユン
アン・サンフン
グー・シャオバイ(脚色)
製作 アンディ・ユン
ジジ・チー
ジャオ・ルオヤオ
出演者 ヤン・ミー
ルハン
撮影 ソン・ウォンホ
編集 シン・ミンギョン
配給 日本の旗 ギャガ・プラス
公開 中華人民共和国の旗 2015年10月31日
日本の旗 2016年4月1日
上映時間 112分
製作国 中華人民共和国の旗 中国
言語 中国語
テンプレートを表示

我是証人』のタイトルで2015年に公開された[2]。監督はオリジナルの韓国映画『ブラインド』を手掛けたアン・サンフン、主演はヤン・ミー[2]。日本では『見えない目撃者』の邦題で2016年に公開された。

あらすじ(中国版)

[編集]

キャスト(中国版)

[編集]

スタッフ(中国版)

[編集]
  • 監督:アン・サンフン
  • 製作:アンディ・ユン、ジジ・チー、ジャオ・ルオヤオ
  • 脚本:チェ・ミンスク、アンディ・ユン、アン・サンフン
  • 脚色:グー・シャオバイ
  • 編集:シン・ミンギョン
  • 撮影:ソン・ウォンホ
  • アクション監督:クォン・スング

リメイク映画(日本版)

[編集]
見えない目撃者
監督 森淳一
脚本 藤井清美
森淳一
原案 映画『ブラインド』
製作 小出真佐樹
製作総指揮 紀伊宗之
Andy YOON
出演者 吉岡里帆
高杉真宙
大倉孝二
浅香航大
酒向芳
松大航也
國村隼
渡辺大知
栁俊太郎
松田美由紀
田口トモロヲ
音楽 大間々昂
主題歌 みゆなユラレル
撮影 高木風太
編集 瀧田隆一
制作会社 ROBOT
Moon Watcher
製作会社 「見えない目撃者」フィルムパートナーズ
配給 東映
公開 日本の旗 2019年9月20日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 3億7000万円[3]
テンプレートを表示

見えない目撃者』(みえないもくげきしゃ)のタイトルで日本映画としてリメイクされ、2019年9月20日に公開された[4]。監督は森淳一、主演は吉岡里帆[4]R15+指定

あらすじ(日本版)

[編集]

キャスト(日本版)

[編集]
浜中なつめ
演 - 吉岡里帆
警察学校卒業式の日に運転していた車で交通事故を起こして弟を失い、本人もその事故で視力を失い盲導犬を連れている。事故が原因で配属が決まっていた警察を依願退職して音声の文字起こしの仕事をしている。偶然接触事故を起こした不審な車から助けを求める少女の声に気づいて警察に証言するが、運転者の顔などが見えないことなどによって情報が乏しく相手にされなかったことから、独自に視力以外の五感を研ぎ澄ませ家出少女誘拐事件を追う。
国崎春馬
演 - 高杉真宙[5]
スケボーに打ち込む将来を全く考えていない男子高校生。なつめが目撃した不審な車と接触事故を起こす。なつめとともに家出少女誘拐事件の調査に乗り出す。
吉野直樹
演 - 大倉孝二
長者町警察署捜査一課・強行犯係の刑事。最初はなつめの直訴を視覚障害者の勘違いだとして取り合わなかったが、なつめの能力の高さを目の当たりにして少女誘拐事件の捜査に乗り出す。
木村友一
演 - 田口トモロヲ[6]
長者町警察署捜査一課・強行犯係の定年が近い刑事。なつめを信じて吉野と共に捜査に乗り出す。
高橋修作
演 - 酒向芳
長者町警察署捜査一課・強行犯係の刑事で吉野と木村の上司。
日下部翔
演 - 浅香航大
長者町警察署生活安全課少年係所属の刑事。
新井文則
演 - 中野剛
春馬を轢き殺そうとした車の所有者。逮捕歴あり。
平山隆
演 - 國村隼[6]
定年退職した元刑事。15年前に起きた同様の連続誘拐殺人事件を担当していた。少女誘拐事件の真犯人を暴く重大な情報を提供する。
横山司
演 - 渡辺大知[6]
名簿屋。誘拐された可能性がある少女の身元解明のヒントをもたらす。
桐野圭一
演 - 栁俊太郎
風俗店のスカウトマン。当初犯人だと思われていたが、潔白が証明された。
レイサ
演 - 中田青渚
JKリフレで働く少女。母親からネグレクトに遭っており、それに犯人につけこまれ少女誘拐事件の被害者となる。
京子
演 - 大出菜々子
JKリフレで働く少女。少女誘拐事件の被害者となる。
明日香
演 - 松川星
少女誘拐事件の被害者となる。
陽菜
演 - 坂ノ上茜
JKリフレで働く少女。事件の真相に繋がる、ある重要な証言をする。
彩夏
演 - 伊藤歌歩
京子の友人。事件の真相に繋がる、ある重要な証言をする。
浜中満代
演 - 松田美由紀[6]
なつめの母。なつめがこの事件に関わることに猛烈に反対した。
浜中大樹
演 - 松大航也
なつめの弟。なつめが視力を失った事故で死亡。

スタッフ(日本版)

[編集]

受賞歴(日本版)

[編集]

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]