『ベック・オラ』 | ||||
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ジェフ・ベック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年4月3日 - 4月19日 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | EMI | |||
プロデュース | ミッキー・モスト | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ジェフ・ベック アルバム 年表 | ||||
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『ベック・オラ』 (Beck-Ola (Cosa Nostra)) は、1969年リリースのジェフ・ベック・グループのアルバム。イギリスではEMI、アメリカではエピック・レコードからリリースされた。ジャケットに使用された絵はルネ・マグリットの「La Chambre d'écoute」という1952年の作品。
前作リリース後のツアー終盤にベックはミック・ウォーラーとロン・ウッドに解雇を言い渡す。彼らの代わりとして、ドラマーにトニー・ニューマン、ベースにダグラス・ブレイクが加入したが、ダグラスの力量の低さにベックは彼を解雇、再びロンを加入させることとなる。
本作はロンドンのキングスウェイ・スタジオにおいて前作同様短期間で制作された。収録曲は前作と変わってオリジナルが大半を占め、カヴァーは「オール・シュック・アップ」「監獄ロック」の二曲のみである。2004年には紙ジャケットにボーナス・トラックを加えて再発された。本作もステレオ、モノラル両方がリリースされたが前作とは異なりミックスの違いはほとんど確認できない。
本作収録後、新メンバーで以前にキャンセルされたアメリカ・ツアーを再開するが、ホプキンスがリリース直前の6月に脱退、4人で活動継続するものの、予定されていたウッドストック・フェスティバルへの参加をキャンセル、活動が停止している期間にウッドとスチュワートが脱退する。ベックはこの頃、ヴァニラ・ファッジのティム・ボガート、カーマイン・アピスと共に新バンドを結成する予定であったが、1969年11月2日に交通事故を起こし頭蓋骨骨折に鼻に裂傷、全身打撲で入院し新バンドの構想は延期となる。このとき彼が鼻に負った傷は現在でも確認することができる。