ベリュー男爵 (ベリューだんしゃく、英 : Baron Bellew )は、アイルランド貴族 の爵位。政治家パトリック・ベリュー が1848年に叙位された。
ラウス県 出身のパトリック・ベリュー(bef.1660–1716) は1688年12月11日にジェームズ2世 によりアイルランドにおける準男爵 に叙された。1689年に可決された議会立法ではこの日がジェームズ2世 の治世最後の日と定められた。
初代準男爵の来孫にあたる7代準男爵パトリック・ベリュー はホイッグ党 の政治家であり、庶民院 議員、ラウス統監 を務め、1848年7月10日にアイルランド貴族 であるラウス県バーミースのベリュー男爵 に叙された[ 3] 。1800年合同法 の施行以降、新しいアイルランド貴族爵位の創設には既存の爵位が3つ廃絶する必要があり、ベリュー男爵位の創設はハートランド男爵 、アレン子爵 、マウント・サンドフォード男爵 の廃絶を根拠とした。
3代男爵チャールズ・バートラム・ベリュー(1855–1911) は自由統一党 の政治家で、アイルランド貴族代表議員 を務めた。4代男爵ジョージ・レオポルド・ブライアン・ブライアン (英語版 ) (1857–1935) もアイルランド貴族代表議員を務めた[ 5] 。
2019年現在の当主は、2代男爵の四男の曽孫にあたる8代男爵ブライアン・エドワード・ベリュー(1943–) である[ 6] 。
男爵家の居城バーミース城 (英語版 )
現当主の第8代ベリュー男爵ブライアン・ベリューは、以下の爵位・準男爵位を有する。
第8代ラウス県バーミースのベリュー男爵 (8th Baron Bellew, of Barmeath in the County of Louth) (1848年7月10日の勅許状によるアイルランド貴族 爵位)
第14代(バーミースの)準男爵 (14th Baronet, of Barmeath) (1688年12月11日の勅許状によるアイルランド準男爵位)
(バーミーズの)ベリュー準男爵(1688年)[ 編集 ]
初代準男爵サー・パトリック・ベリュー(1716年没)
第2代準男爵サー・ジョン・ベリュー(1660年ごろ – 1734年)
第3代準男爵サー・エドワード・ベリュー(1695年ごろ – 1741年)
第4代準男爵サー・ジョン・ベリュー(1728年 – 1750年)
第5代準男爵サー・パトリック・ベリュー (英語版 ) (1735年ごろ – 1795年)
第6代準男爵サー・エドワード・ベリュー(1760年ごろ – 1827年)
第7代準男爵サー・パトリック・ベリュー (1798年 – 1866年)
初代ベリュー男爵パトリック・ベリュー (1798年 – 1866年)
第2代ベリュー男爵エドワード・ジョセフ・ベリュー(1830年 – 1895年)
第3代ベリュー男爵チャールズ・バートラム・ベリュー(1855年 – 1911年)
第4代ベリュー男爵ジョージ・レオポルド・ブライアン・ブライアン (英語版 ) (1857年 – 1935年)
第5代ベリュー男爵エドワード・ヘンリー・ベリュー(1889年 – 1975年)
第6代ベリュー男爵ブライアン・バートラム・ベリュー(1890年 – 1981年)
第7代ベリュー男爵ジェームズ・ブライアン・ベリュー(1920年 – 2010年)
第8代ベリュー男爵ブライアン・エドワード・ベリュー(1943年 – )
爵位の法定推定相続人 は現当主の息子にあたるアンソニー・リチャード・ブルック・ベリュー閣下(1972年 – )で、その法定推定相続人は息子のオリヴァー・ジェームズ・ベリュー(2003年 – )である。
Cokayne, George Edward , ed. (1904). The Complete Baronetage (1665–1707) (英語). Vol. 4. Exeter: William Pollard & Co. pp. 228–229.
Cokayne, George Edward ; Gibbs, Vicary , eds. (1912). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Bass to Canning) (英語). Vol. 2 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. pp. 103–104.
Cokayne, George Edward ; Hammond, Peter W., eds. (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Addenda & Corrigenda) (英語). Vol. 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. pp. 84–85. ISBN 978-0-7509-0154-3 。