ポール・ユエ (Paul Huet、1803年 10月3日 - 1869年 1月9日 )はフランス の画家、版画家である。
パリ で生まれた。1820年からパリ国立高等美術学校 で学び、アントワーヌ=ジャン・グロ やピエール=ナルシス・ゲラン の指導を受けた[ 1] 。同時期のゲランの学生にウジェーヌ・ドラクロワ がいて、ドラクロワとユエは友人になった。ドラクロワと私立の美術学校、アカデミー・シュイス でも修業した。1827年からサロン・ド・パリ に出展を始めた[ 2] 。1834年に画家の女性と結婚し、妻の健康のために、気候のいいニース などの南フランスで活動したが、妻は結核で亡くなった。この頃から、水彩画を描き、明るい地中海の風景を描くようになった。
1841年にレジオンドヌール勲章 (シュヴァリエ)を受勲した。1842年から1845年はイタリアに滞在し、1843年に再婚した。その後ドラクロワとピレネー山脈に近い、鉱泉地オー=ボンヌで過ごしたこともあった。その後もブルターニュやイギリス、オランダなどを訪れ、風景画を描いた。
アルク=ラ=バタイユの城 (1839)
タンドの道の風景 (1849)
サン=クルーの洪水
Houlgateの崖の風景(1863)
ボルドー美術館 蔵
ヴォクリューズの泉(c.1839)
ブルックリン美術館 蔵
^ Clay, J. (1973). Impressionism . Paris: Hachette Réalités. p. 45. ISBN 2010066235
^ Noon, Patrick J., and Stephen Bann (2003). Crossing the Channel: British and French painting in the age of Romanticism . London: Tate Pub. p. 107. ISBN 185437513X
Charles Saunier, La peinture au XIXe siècle, ediz. Larousse, Collezione "Antologia dell'arte francese", tomo I.
Léon Séché, Un paysagiste romantique: Paul Huet (1804-1869) documents inédits. In: "Revue de Paris" 1906.
Pierre Miquel, Paul Huet. De l'aube romantique à l'aube impressionniste, Ediz. de La Martinelle, 1962.
Pierre Miquel, L'Ecole de la Nature, Ediz. de La Martinelle.
Burty, Paul Huet, 1869.
Delteil, Le peintre graveur illustré. Paul Huet, tomo VII.