ユーノス800/マツダ・ミレーニア TA5型 | |
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前期型(ユーノス800) | |
中期型(ミレーニア) | |
後期型(ミレーニア) | |
概要 | |
販売期間 |
ユーノス800: 1993年10月 - 1997年7月 ミレーニア: 1997年7月 - 2003年10月 |
ボディ | |
ボディタイプ | 4ドア セダン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
V6 2.5L DOHC 200PS/22.8kgm V6 2.3L DOHC ミラーサイクル 220PS/30.0kgm V6 2.0L DOHC 160PS/18.3kgm |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,745mm |
全長 | 4,825mm |
全幅 | 1,770mm |
全高 | 1,395mm |
その他 | |
生産台数 | 23万747台[1] |
系譜 | |
後継 | アテンザセダンに統合 |
ミレーニア(Millenia)は、かつてマツダが生産・販売していたセダン型の乗用車である。
元々はマツダが展開していた販売店ブランドユーノスのフラッグシップ車として開発された車種で、当初はユーノス800と名乗っていた。
1993年10月、マツダの5チャンネル化によって誕生したユーノスのフラグシップモデルとして「ユーノス・800」が登場した。キーワードは「十年基準」。
V型6気筒エンジン搭載の前輪駆動中型セダンで、量産車初のミラーサイクルエンジン(KJ-ZEM)をはじめ、リショルム・コンプレッサ式スーパーチャージャー、4WS、両席エアバッグ、ABS、TCS、アルミボンネット、ハイレフコート塗装、ソーラー・ベンチレーション・システムなどの専用豪華装備が搭載された。プラットフォームは本車のために新規に作られたマツダ・TAプラットフォームが用いられている。
ユーノスブランドからの発売だったが、ユーノス店と同時にマツダ店でも併売されていた。
1995年8月、特別限定車「25Fミレーニア」を設定。
1996年6月、マイナーチェンジ。正式名称が「マツダ・ユーノス800」となり、リアエンブレムも「EUNOS800」と「MAZDA」が併記されるようになった。両席エアバッグが標準装備となり、同時にアルミボンネットがスチール製へ変更された。グレードの整理も行われ、ミラーサイクルエンジン搭載車が「MC」の1グレードになった。また、2.5L廉価グレードが「ミレーニア」と名付けられ、翌年に行われる名称変更の前支度となった。
欧州では「Xedos 9」(クセドス9)として販売された。当初はマツダの北米向け高級ブランド「アマティ」にも導入される予定であったが、アマティの設立計画自体が白紙になってしまったため、このブランドから発売されることはなかった。なお、マツダでのクラスは「9」であるが、センティア(929)やMS-9のような後輪駆動車ではなく、前輪駆動車である。
1997年7月、マツダ5チャンネル化の廃止に伴うユーノス店の廃止により、マツダ・ミレーニアに改名した。
1998年7月、マイナーチェンジ。外観では前後のウインカーレンズの色がホワイト系となり、アルミホイールのデザインも変更された。エンジンでは従来の2.5L(KL-ZE型)、2.3Lミラーサイクル(KJ-ZEM型)に加え、新たに2.0L(KF-ZE型)が追加された。
1999年10月、特別仕様車「ミレニアムエディション(MILLENNIUM EDITION)」を設定。
2000年7月、ビッグマイナーチェンジを受けフロントフェイスが変更された。この変更では当時のマツダが導入した統一デザイン「コントラストインハーモニー」に合わせBピラーに発泡ウレタンを充填するなど大掛かりなものであった。一方で、当初の売りであったミラーサイクルエンジンは廃止された。
2001年7月、特別仕様車「20Mプレミアム・エディション」を設定。
2002年10月、排出ガス規制の関係で2.0Lモデルが廃止され、2.5Lモデル2グレードの展開となる。
2003年8月[2]、当初のコンセプト「十年基準」をまっとうする形で生産終了。 同年10月[3]までに在庫分の未登録車の登録を完了し、販売を終了した。
ミレーニアの後継車種の開発は、高級車の需要低迷や採算面から行われなかった。そのため、本車を最後にマツダはラージクラスのセダンをラインナップしておらず、2024年現在、マツダにおける最上級車は北米市場ではCX-90、日本国内ではCX-80が担っている。(セダンについては、両市場とも中型のアテンザ→MAZDA6の販売も終了しており、小型のアクセラ→MAZDA3が最上位である。)