マリオカート 〜クッパの挑戦状〜 | |||||||||||||
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主なデータ | |||||||||||||
種類 | ライド・アトラクション | ||||||||||||
設計者 |
ユニバーサル・クリエイティブ 任天堂 | ||||||||||||
テーマ | マリオカートシリーズ | ||||||||||||
車両種 | マリオカート | ||||||||||||
両ごとの定員数 | 4名 | ||||||||||||
列数 | 2列 | ||||||||||||
列ごとの定員数 | 2名 | ||||||||||||
所要時間 | 約5分 | ||||||||||||
身長制限 |
122cm以上 付き添い者同伴の場合は107cm以上 | ||||||||||||
チャイルドスイッチ | 利用可能 | ||||||||||||
ユニバーサル・エクスプレス・パス 利用可能 | |||||||||||||
シングルライダー 利用可能 | |||||||||||||
車椅子から降りる必要あり |
マリオカート ~クッパの挑戦状~(英: Mario Kart: Koopa's Challenge)は、世界のユニバーサル・スタジオ・テーマパークにある、『マリオカートシリーズ』をテーマにしたライド・アトラクションである。
アトラクションの外観や待ち列はクッパ城を再現したものとなっており、巨大なクッパの石像や『マリオカートシリーズ』に登場するトロフィーなどが展示されているほか、クッパの書斎なども見ることができる[1]。
アトラクションでは、マリオチームの一員として、クッパチームとカートで勝負を行う。マリオの帽子をイメージした専用のサンバイザーのようなアイテムに、ライドに繋がれたARゴーグルを装着した状態で4人乗りのカートに搭乗し、レールをたどって水中やレインボーロードなどのコースを周回する[2]。ゲストはカートの各座席にあるハンドルを使用し、レース中にアイテムボックスから手に入れた「ミドリこうら」(ただし、こうらの色は座席により異なる)をクッパチームに投げつけたり、ARゴーグルに表示される矢印に合わせてハンドルを切ったりすることで、コインを獲得できる[3]。専用の「パワーアップバンド」を搭乗時にライドのハンドル中心にある「M」マークにかざすことで、公式アプリに獲得したコインが加算される仕組みになっている。
プレショールームでは、アトラクションのルール説明や注意事項のビデオが上映される。このアトラクションのプレショー映像は、ゲストがやらなければならないことが多いにも拘らず、ほとんど映像だけで説明する。これは、マリオのゲーム自体、操作方法が簡単なのでそれを再現していると思われる。
顔の向きによって甲羅を投げる先を決める「狙う」の説明では、顔を上にあげて上部を狙うところを2次元的なアニメーションで説明する。メインの画面と、サブの4画面を連携させることで、4人乗りライドのゲストに個別説明が行えるのもテーマパークでは新しい発想となる[4]。
本アトラクションはARゴーグルを使用した、パーク初の本格ライドアトラクションとなった。これまでXRライドは展開されてきたが、VRゴーグルの装着にかかる時間は回転率に影響を及ぼし、頭に固定しないとアトラクション体験中にゴーグルがずれてしまうといった難点がある。これを解消したのが、グラスとヘッドバンドを分離するという方式。プレショー前にマリオの帽子をデザインしたヘッドバンドだけを配布し、ライド乗車後、ヘッドバンドにARグラスを装着するという流れとなる。ゲストは自身でヘッドバンドを装着し、かつ装着するための時間にもかなり余裕があるため、自身の頭のサイズにしっかり合わせることができる。ヘッドバンドのサイズ調節がベルト式ではなくダイヤル式なのも調整が効きやすい。さらに、ゲストの体に触れるのはヘッドバンドだけで、ARグラスはライド据え置きのまま使い続けることが可能なため、ヘッドバンドのみの洗浄で問題ない[4]。
2021年11月17日、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」と本アトラクションが、テーマエンターテイメント協会が選定する「THEA賞」を受賞したことが発表された。「アウトスタンディング・アチーブメント部門」に選出され、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がテーマパーク&ライド分野、本アトラクションが革新的技術分野で、16日に表彰された。THEA賞からは「ゲストは自分だけのユニークな体験をするなかで、主体性や没入感を体感、テーマパークにおけるインタラクティブ性の概念は完全に変化し、飛躍しました」と讃えられた。この受賞を受け、ユニバーサル・パークス&リゾーツのマーク・ウッドベリー副会長(ユニバーサル・クリエイティブ社長)は、「私たちは、ゲストの皆さまがユニバーサルグループのテーマパークでしか味わえない体験をお届けするために、常に革新的な技術を採用し、力強い物語や冒険体験とともにゲストのみなさまへお届けし続けています。ライドやランドの枠を超えて、人生で一度きりの体験を創り出しています。このたび、テーマエンターテイメント協会よりこのような賞をいただけることに、チーム一同、大変感謝しております」と喜びのスピーチを発表した。また、USJとしても、今回の受賞を励みに「リアルエンターテイメントだからこその一体感と、ありえないほどの“超熱狂”を全身で味わっていただける場所として更なる品質向上にまい進し、皆さまから選ばれる場所となるよう精進してまいります」とした[5][6][7]。