マーサ・ウェルズ

マーサ・ウェルズ
Martha Wells
2018年テキサス・ブック・フェスティバルにて
誕生 (1964-09-01) 1964年9月1日(60歳)
アメリカ合衆国テキサス州フォートワース
職業 作家
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
活動期間 1993年 –
ジャンル ファンタジーサイエンス・フィクション
公式サイト marthawells.com
ウィキポータル 文学
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マーサ・ウェルズ(Martha Wells、1964年9月1日[1])は、 アメリカのSF・ファンタジー・スペキュレイティブ・フィクション作家。ヒューゴー賞を4回、ネビュラ賞を2回、ローカス賞を3回受賞している。

人物

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テキサス州フォートワースに生まれ、テキサスA&M大学人類学の学士号を取得[1]。現在は同州カレッジ・ステーションに夫ととも暮らす。デビュー前にはいくつかの創作ワークショップに参加し、ターキー・シティ・ワークショップではブルース・スターリングの教えを受けた[2]

2018年、ウェルズはカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の「ドミナリア」拡張セットのストーリー・チームリーダーおよびリードライターを務めた。[3]

経歴

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作品においては、人類学の知識を活かしたリアリスティックで緻密、複雑な社会を構築することで知られる。[4][5] 第一長編The Element of Fire(1993年)はコンプトン・クルック賞の最終候補となり、また翌年のクロフォード賞の次点となった。以降、多数のファンタジー小説を発表する。

もっとも長いファンタジー小説シリーズであるThe Books of the Raksuraは長編5冊・短編集2冊からなり(継続中)、2018年のヒューゴー賞 シリーズ部門候補となった[6]

《マーダーボット・ダイアリー》シリーズ

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2018年の中長編「システムの危殆」がヒューゴー賞 中長編小説部門ネビュラ賞 中長編小説部門ローカス賞 中長編部門アレックス賞[7]を受賞し、2019年の続編「人工的なあり方」がヒューゴー賞 中長編小説部門ローカス賞 中長編部門を受賞した。

2020年の長編『ネットワーク・エフェクト』はネビュラ賞 長編小説部門ローカス賞 SF長編部門ヒューゴー賞 長編小説部門を受賞した[8][9][10]

2021年、シリーズ全体がヒューゴー賞 シリーズ部門を受賞。また、中原尚哉による邦訳『マーダーボット・ダイアリー』上下巻が第7回日本翻訳大賞を受賞した[11]

主な作品

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ファンタジー小説(単発)

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  • City of Bones(1995年、ISBN 0-312-85686-5
  • Wheel of the Infinite(2000年、ISBN 0-380-97335-9

Ile-Rienシリーズ

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Books of the Raksuraシリーズ

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Emilyシリーズ

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ヤングアダルトファンタジー

Stargate ユニバース

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《マーダーボット・ダイアリー》シリーズ

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  • 「システムの危殆」All Systems Red(2017年、中長編、ISBN 978-076539-753-9
  • 「人工的なあり方」Artificial Condition(2018年、中長編、ISBN 978-12501-869-28
  • 「暴走プロトコル」Rogue Protocol(2018年、中長編、ISBN 978-12501-917-86
  • 「出口戦略の無謀」Exit Strategy(2018年、中長編、ISBN 978-12501-918-54
    • 日本では「システムの危殆」「人工的なあり方」を『マーダーボット・ダイアリー 上』、「暴走プロトコル」「出口戦略の無謀」を『マーダーボット・ダイアリー 下』として東京創元社から(創元SF文庫)2019年12月に刊行。中原尚哉訳。第7回日本翻訳大賞受賞[12]
  • 『ネットワーク・エフェクト』Network Effect(2020年、長編)
    • 創元SF文庫、2021年10月、中原尚哉訳
  • 『逃亡テレメトリー』Fugitive Telemetry(2021年、中長編、ISBN 978-12507-653-76
    • 創元SF文庫、2022年4月、中原尚哉訳。「義務」「ホーム~」を併録。
  • 「義務」"Compulsory"(2019年、短編)[13]
  • 「ホーム――それは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地」"Home: Habitat, Range, Niche, Territory"(2021年、短編)[14]
  • System Collapse (2023年、ISBN 978-1250826978

脚注

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  1. ^ a b Martha Wells: Unburied Future”. Locus Online (August 13, 2018). 2020年1月22日閲覧。 - )
  2. ^ Re:Fiction (September 19, 2017). “Interview with Martha Wells”. 2020年1月22日閲覧。
  3. ^ Whitbrook, James. “Scifi Author Martha Wells Is Bringing Magic: The Gathering Back to Where It All Began”. io9. https://io9.gizmodo.com/scifi-author-martha-wells-is-bringing-magic-the-gather-1822976803 14 February 2018閲覧。 
  4. ^ Shaun Farrell interviews Martha Wells for Far Sector SFFH March 2006”. www.farsector.com. 2020年1月22日閲覧。
  5. ^ ActuSF Interview with Martha Wells”. 2020年1月22日閲覧。
  6. ^ Press Release: WorldCon 76 Announces 2018 Hugo Award Finalists”. 2020年1月22日閲覧。
  7. ^ “American Library Association announces 2018 youth media award winners” (英語). American Library Association. (2018年2月19日). http://www.ala.org/news/press-releases/2018/02/american-library-association-announces-2018-youth-media-award-winners 2018年11月25日閲覧。 
  8. ^ 2020 Nebula Awards Winners” (英語). Locus Online (2021年6月6日). 2021年6月7日閲覧。
  9. ^ locusmag (2021年6月26日). “2021 Locus Awards Winners” (英語). Locus Online. 2021年8月21日閲覧。
  10. ^ 2021 Hugo, Astounding, and Lodestar Awards Winners2021年12月18日
  11. ^ 【第七回日本翻訳大賞】『失われたいくつかの物の目録』と『マーダーボット・ダイアリー』が受賞 | 本のページ”. 本のページ | SINCE 1991 (2021年5月19日). 2021年6月7日閲覧。
  12. ^ 第七回日本翻訳大賞 受賞作決定”. 日本翻訳大賞 (2021年5月18日). 2024年9月1日閲覧。
  13. ^ The Future of Work: 'Compulsory' by Martha Wells”. Wired. February 4, 2019閲覧。
  14. ^ Wells, Martha (2021年4月19日). “Home: Habitat, Range, Niche, Territory” (英語). Tor.com. 2021年6月7日閲覧。

外部リンク

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