マーサ・ウェルズ(Martha Wells、1964年9月1日[1])は、 アメリカのSF・ファンタジー・スペキュレイティブ・フィクション作家。ヒューゴー賞を4回、ネビュラ賞を2回、ローカス賞を3回受賞している。
テキサス州フォートワースに生まれ、テキサスA&M大学で人類学の学士号を取得[1]。現在は同州カレッジ・ステーションに夫ととも暮らす。デビュー前にはいくつかの創作ワークショップに参加し、ターキー・シティ・ワークショップではブルース・スターリングの教えを受けた[2]。
2018年、ウェルズはカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の「ドミナリア」拡張セットのストーリー・チームリーダーおよびリードライターを務めた。[3]
作品においては、人類学の知識を活かしたリアリスティックで緻密、複雑な社会を構築することで知られる。[4][5] 第一長編The Element of Fire(1993年)はコンプトン・クルック賞の最終候補となり、また翌年のクロフォード賞の次点となった。以降、多数のファンタジー小説を発表する。
もっとも長いファンタジー小説シリーズであるThe Books of the Raksuraは長編5冊・短編集2冊からなり(継続中)、2018年のヒューゴー賞 シリーズ部門候補となった[6]。
2018年の中長編「システムの危殆」がヒューゴー賞 中長編小説部門、ネビュラ賞 中長編小説部門、ローカス賞 中長編部門、アレックス賞[7]を受賞し、2019年の続編「人工的なあり方」がヒューゴー賞 中長編小説部門とローカス賞 中長編部門を受賞した。
2020年の長編『ネットワーク・エフェクト』はネビュラ賞 長編小説部門、ローカス賞 SF長編部門、ヒューゴー賞 長編小説部門を受賞した[8][9][10]。
2021年、シリーズ全体がヒューゴー賞 シリーズ部門を受賞。また、中原尚哉による邦訳『マーダーボット・ダイアリー』上下巻が第7回日本翻訳大賞を受賞した[11]。
Books of the Raksuraシリーズ
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ヤングアダルトファンタジー
- ^ a b “Martha Wells: Unburied Future”. Locus Online (August 13, 2018). 2020年1月22日閲覧。 - )
- ^ Re:Fiction (September 19, 2017). “Interview with Martha Wells”. 2020年1月22日閲覧。
- ^ Whitbrook, James. “Scifi Author Martha Wells Is Bringing Magic: The Gathering Back to Where It All Began”. io9. https://io9.gizmodo.com/scifi-author-martha-wells-is-bringing-magic-the-gather-1822976803 14 February 2018閲覧。
- ^ “Shaun Farrell interviews Martha Wells for Far Sector SFFH March 2006”. www.farsector.com. 2020年1月22日閲覧。
- ^ “ActuSF Interview with Martha Wells”. 2020年1月22日閲覧。
- ^ “Press Release: WorldCon 76 Announces 2018 Hugo Award Finalists”. 2020年1月22日閲覧。
- ^ “American Library Association announces 2018 youth media award winners” (英語). American Library Association. (2018年2月19日). http://www.ala.org/news/press-releases/2018/02/american-library-association-announces-2018-youth-media-award-winners 2018年11月25日閲覧。
- ^ “2020 Nebula Awards Winners” (英語). Locus Online (2021年6月6日). 2021年6月7日閲覧。
- ^ locusmag (2021年6月26日). “2021 Locus Awards Winners” (英語). Locus Online. 2021年8月21日閲覧。
- ^ 2021 Hugo, Astounding, and Lodestar Awards Winners2021年12月18日
- ^ “【第七回日本翻訳大賞】『失われたいくつかの物の目録』と『マーダーボット・ダイアリー』が受賞 | 本のページ”. 本のページ | SINCE 1991 (2021年5月19日). 2021年6月7日閲覧。
- ^ “第七回日本翻訳大賞 受賞作決定”. 日本翻訳大賞 (2021年5月18日). 2024年9月1日閲覧。
- ^ “The Future of Work: 'Compulsory' by Martha Wells”. Wired. February 4, 2019閲覧。
- ^ Wells, Martha (2021年4月19日). “Home: Habitat, Range, Niche, Territory” (英語). Tor.com. 2021年6月7日閲覧。