「タフマン 」はこの項目へ転送 されています。タフマンが愛称の元プロ野球選手については「米田哲也 」をご覧ください。
株式会社ヤクルト本社 (ヤクルトほんしゃ)は、東京都 港区 に本社を置く、日本 の飲料 ・食品 ・化粧品 ・医薬品 メーカーである。マスコットキャラクター はヤクルトマン。コーポレート・スローガン は「人も地球も健康に 」。
乳酸菌飲料 メーカーとしては国内最大手。国外売上比率は4割。海外では39カ国・地域に進出している(2019年8月時点)[ 2] 。
プロ野球 チーム「東京ヤクルトスワローズ 」(株式会社ヤクルト球団)の親会社である。そのため、杉浦享 や青柳進 、萩原多賀彦 、五十嵐貴章 、花田真人 等の元スワローズの選手が何人か社員として在籍している。
また、陸上競技 部(実業団 )が存在。2007年 (平成 19年)からはbjリーグ (現B3.LEAGUE )「埼玉ブロンコス 」のオフィシャルパートナーも務める。2013年(平成25年)からは日本プロサッカーリーグ (Jリーグ)「ジェフユナイテッド市原・千葉 」のオフィシャルパートナーを務める。
堀澄也までは『日本官僚制総合事典 : 1868-2000』による。
永松昇 :1955年4月 - 1963年3月
代田稔 :1963年3月 - 1970年3月
松園尚巳 :1970年3月 - 1988年3月
桑原潤 :1988年4月 - 1996年6月
堀澄也 :1996年6月 - 2011年
根岸孝成 :2011年 - 2021年6月
成田裕 :2021年6月 - (現職)
近年はスリム化のため工場の大規模化統合を進めていて、2015年には食品工場が本社5、子会社5に集約された。
福島工場を除き、一般の工場見学を予約制で受け付けている。少人数単位でも見学可能。
キリンビール グループと2005年 (平成 17年)6月 に包括事業提携の覚書を締結。清涼飲料水や健康・機能性食品事業の共同展開を開始した。
フランス の乳製品 メーカーであるダノン 社は、欧米の食品メーカーからの敵対的買収 を防ぐために、先手を打ってヤクルト本社の買収を計画、企業規模を拡大することで生き残りを模索した経緯がある。独自路線を指向したヤクルト本社側の猛烈な抵抗により破談となったが、結果的に筆頭株主 (20%)となった。
このような背景もあり、2004年 (平成16年)より海外の乳酸菌事業でダノン社との提携が行われている。なお、国内でダノンジャパン (ダノン社の日本法人、旧社名: カルピス味の素ダノン)がヨーグルト 事業を展開しており、主要販売先として味の素 がかかわっているため、インド をはじめとした日本国外に限っている。
戦略提携関係は2013年 4月で終わったが、引き続き協業関係を維持するため新たに覚書を交わしている[ 12] 。
ダノンは2018年3月27日、ヤクルト株を一部売却し、持ち株比率は21.3%から6.6%に低下した。その後、2020年にヤクルト本社の株式をすべて売却し資本関係に終止符が打たれた。
ヤクルトの容器
以前のヤクルトガラス瓶
販売ルートは、ヤクルトレディ による訪問販売と、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの量販店・食料品店の店頭、自動販売機 [ 13] がある。
太字 はヤクルトレディによる専売品。
ヤクルト本社により製造・販売されている乳酸菌飲料 である。「Yakult」はエスペラント 語でヨーグルト を意味する「Jahurto」(ヤフルト)から作られた造語。
ヤクルトを代表とする「乳製品 乳酸菌飲料」が、その創始者である代田博士により「日本国民の健康に広く寄与する」ために国内に広められて以来、「明治 がんばれ元気」(明治乳業(現・明治 ))、「ローリーシリーズ」(雪印ローリー →雪印ラビオ→カゴメラビオ →カゴメ )、「クロレラライトシリーズ」(クロレラライト本社 )等、類似商品が多数製造・発売されている。これらは「発酵乳」製造技術を持つ企業による製品であり、多くの製品が「L. casei (学名: Lactobacillus casei )」という種名の乳酸菌が利用されている。近年では「L. casei 」の中でも株名(ヤクルトでは「シロタ株 」)までこだわった商品も多く、特定の菌株ごとの健康効果をPRしている。
Newヤクルト - 特定保健用食品 。2013年11月4日に旧「ヤクルト」よりリニューアル。1本(65mlポリスチレン 容器)中のシロタ菌が旧商品の150億から200億に増えていることが特徴となっている。
かつてはガラス瓶入りだったが、Newヤクルトの前身のオリジナルのヤクルトは1968年 (昭和43年)に剣持勇 のデザインによるポリスチレン製容器に変更された。特徴的な容器のくびれは、元々は生産ラインのガイドベルトにあわせるために作られたもの。しかしこのくびれによってガラス瓶の時と同じ高さとなり、また持ちやすさ・飲みごたえ等の利点となった。アルミキャップの色は、発売当初1週間分の7色が存在したが、現在は赤色のみ[ 14] 。
Newヤクルト カロリーハーフ - 「ヤクルト カロリーハーフ」のリニューアル商品。前述の「Newヤクルト」に比べて熱量 を約50%カットした乳飲料。
ヤクルトファイブ
ヤクルト400 - 特定保健用食品。「L. casei シロタ株」が400億個含有されている。免疫力が高まる。
ヤクルト400LT - 特定保健用食品。ヤクルト400よりもカロリー(30%カット)と甘さ(25%低減)を抑えたライトタイプ。免疫 力が高まる。
ヤクルト400W - 機能性表示食品 。腸内環境を改善してお通じを改善する。
Yakult1000 /Y1000 - 機能性表示食品。ストレス緩和・睡眠の質向上。「L. casei シロタ株」が1000億個(Yakult1000)もしくは1100億個(Y1000)含有されている。
ジョア(飲むヨーグルト)特定保健用食品 - 1970年 発売[ 15] 。現在はプレーン、ストロベリー、ブルーベリー、マスカット、季節限定品の5種類がある。
ソフール(ハードタイプヨーグルト)特定保健用食品 - 現在はプレーン、ストロベリー、LT、元気ヨーグルトの4種類がある。
ジョア(食べるタイプ)(ソフトタイプヨーグルト)
2012年10月発売。現在はアロエ 、ブルーベリー の2種類がある。2019年終売。
ミルミル(新)
2010年 3月発売。子供から大人までの幅広い層を対象とする。一般的な飲むヨーグルトにはない独特のミルク風味が特徴。更に強化されたB.ブレーベ・ヤクルト株を100億個以上含有。虫歯の原因とならないパラチノース を使用している。
ミルミルS
ガラクトオリゴ糖などの栄養成分が含有。
ビーエフワン (BF-1) - B. bifidum BF-1株とS. thermophilusを使用。
プレティオ 特定保健用食品 - 血圧が高めの人を対象とした商品。
タフマン - 栄養ドリンク (栄養機能食品 )
調整豆乳 - 特定保健用食品 - 国産大豆を100%使用。コレステロール が気になる方におすすめの豆乳 飲料。
ラックミー - 豆乳飲料。
蕃爽麗茶 - 特定保健用食品
ブレンド茶。グァバ葉 ポリフェノール 等の成分を配合したためか、独特な香りと風味を醸し出す健康なお茶に仕上がっている。体内の糖の吸収を抑える効果が期待できる。
蕃爽麗茶・香ばし風味 - 特定保健用食品
体内の糖の吸収を抑える効果が期待できる。蕃爽麗茶よりも「飲みやすくした」お茶
グロビンONE - 特定保健用食品
オリゴ糖入り梅ドリンク - 特定保健用食品
きになる野菜 - 野菜ジュース
レモリア
さっぱりりんご
珈琲たいむ - コーヒー 、ならびにコーヒー飲料。
近年キリングループと提携したことにより製造量は縮小。自動販売機では缶入りはキリンビバレッジ の「FIRE」に置き換えられるところが増えつつあり、現在はヤクルトレディと一部の自動販売機によるブリックパック タイプでの販売が主となっている。(山梨の協力会社で製造)
ミルージュ - ヨーグルト風味の乳性飲料。
ヤクルトラーメン 麺許皆伝
インスタント麺(袋麺 )。かつては麺にクロレラ が練りこんであるため緑色であったが、2011年 上期をもってクロレラの練り込みは行われなくなった。2012年10月に国産大麦 若葉の粉末青汁 練りこみ麺にリニューアルされ緑色の麺に戻った。なお、サブタイトルにある“麺許皆伝”とは、“麺 ”と“免許 免許皆伝”にかけてもじった造語 である。尚、この商品は店頭では販売されていない。
東京ヤクルトスワローズの寮(戸田寮)で食事として出されているという[ 16] 。
ヤクルト佐賀の神埼名水シリーズ、ヤクルト手延べそうめん
麺類は全て佐賀県 神埼市 にある子会社のヤクルト食品工業 にて製造。子会社の独自ブランドとして「麺物語本舗」があり、このブランドの商品はヤクルトルートでは買えない。
マルチプロバイオティクスサプリメント - 乳酸菌シロタ株(ヤクルト)とビフィズス菌BY株(ミルミル)を含む顆粒状菌末。
サプリズム(各種サプリメント)
ごくごく飲める大麦若葉
毎日うれしいケールの青汁
ハイパーケール
ローヤルゼリー
先発医薬品
後発医薬品
ヤクルト - 2013年まで販売されていたオリジナルのヤクルト
ヤクルトLT
ヤクルトカロリーハーフ
ヤクルト80
ヤクルト80Ace / ヤクルト80Ace LT(カロリー50%カットタイプ)- 特定保健用食品。鉄分(クエン酸鉄)、ガラクトオリゴ糖 、ビタミンC 、ビタミンD が含有。後継はヤクルト300Vシリーズ、ヤクルトSHEs。
ヤクルト300V / ヤクルト300V LT(カロリー35%カットタイプ)- ビタミンE 、ビタミンC、ガラクトオリゴ糖が含有されている。後継はヤクルトAce。
ヤクルトAce - ビタミンC 、ビタミンD 、ガラクトオリゴ糖 (英語版 ) が含有されている。
カップ de ヤクルト - 2015年11月30日から2016年3月までの期間限定発売[ 17] 。
ヤクルトSHEs(シーズ)- 女性向けに成分を見直した商品。コラーゲン 配合。後継はヤクルトフルーティ。
ヤクルトフルーティ - 女性向けに成分を見直した商品。カシス 果汁配合。
ヤクルト200 - 「西暦2000年」を記念して2000年 限定発売。「L. casei シロタ株」を200億個含有。
ヤクルトゴールド - シニア層に向けた高付加価値商品。グルコサミンやローヤルゼリーなどを配合。
Yakult Dolce(ヤクルトドルチェ) - ヤクルト風味のヨーグルト。2013年9月30日から2014年3月までの期間限定発売[ 18]
ミルミル(旧)
主に乳幼児を含む子供を対象としていた。にんじんジュースを使用した独特の風味が特徴。B.ブレーベ・ヤクルト株を100億個以上含有。カルシウム 、ビタミンA 、ビタミンD、DHA 、ラクトフェリン なども含有されていた。1978年発売開始、2005年 9月に販売終了。2010年2月まで後継はビフィーネM。
ミルミルE
主に成人を対象にしていた。B.ブレーベ・ヤクルト株を100億個以上含有。ビタミンE、ビタミンC、EPA なども含有されていた。名称の「E」はビタミンEから。1996年発売開始、2005年に発売終了。2010年2月まで後継はビフィーネM。
ビフィール
主に女性を対象にしていた。B.ブレーベ・ヤクルト株を100億個以上含有。さらに鉄分、葉酸 、ガラクトオリゴ糖、ビタミンB6 、ビタミンB12 、食物繊維 、コラーゲン も含有。後継はビフィーネS。
ビフィーネM
長年販売された「ミルミル(旧)」の事実上の後継商品として2005年 10月発売。後継はミルミル(新)。
ビフィーネV
2005年 10月発売。
ソフール LCS100
乳由来の原料のみを使用したプレーンタイプのヨーグルトで、乳由来のカルシウムが120mg/個含有。
ピュアラ
特定保健用食品。後継はジョア(食べるタイプ)。
ソーピード - スポーツドリンク
世界的に有名な水泳 選手・イアン・ソープ が監修を務めた、ヨーグルト由来のスポーツドリンク (乳性)。主にスーパー・コンビニ・小売店 を中心に、ヤクルトの自販機でも売られていた。
マイタイム
ライス98
他、多数
創始者の代田稔は、多くの人の健康に寄与すべく「ハガキ 1枚程度の値段で買えるヤクルト」を経営標語とした[ 19] 。
(太字 は現在放映中のCM出演)
(ヤクルトアトムズ→ヤクルトスワローズ→東京ヤクルトスワローズの選手・監督・コーチを務めた人物。太字 は現役選手として在籍中)
テレビ番組
現在
過去
ラジオ番組
ほか
ヤクルトは2005年世界水泳モントリオール大会 の公式飲料として、Fina に認定された。番組を独占中継しているテレビ朝日 とBS朝日 では「アントニオ君」を起用したTV-CF を数回に渡ってオンエアし続けてきた。また、試合会場にはヤクルトの容器を模した広告看板が目立つところに置かれている他、表彰式の際にはパネル等を通じて"Yakult"の文字がTVカメラに映るようになっている。
ヤクルトには中 ・長距離種目 の選手が所属する陸上競技部があり、東京マラソン 初代王者のダニエル・ジェンガ などが所属している。過去には、駒澤大学陸上競技部 監督の大八木弘明 や、明治大学体育会競走部 駅伝監督の西弘美 なども所属した。またニューイヤー駅伝 の常連チームでもある。陸上競技部の寮はスワローズの二軍寮であるヤクルトスワローズ戸田寮の隣にある(スワローズが現在の戸田寮が完成するまで使用していた建物)。
日経スペシャル ガイアの夜明け 13億人に届けろ 〜中国に挑むニッポン式宅配〜(2003年9月16日、テレビ東京)[ 30] 。- 中国・広州に進出し現地での「ヤクルトレディー」による訪問販売を取材。
^ メイプル超合金は2017年当時「タフマン」公式サイト内のWeb動画に出演しており、テレビCM以外から起用された唯一の事例となった。2018年より「タフマン」のテレビCMに正式に起用されている(伊東四朗と共演)。
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