ヤブデマリ | |||||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2008年6月
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Viburnum plicatum Thunb. var. tomentosum Miq. (1866)[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヤブデマリ(藪手毬) |
ヤブデマリ(藪手毬[3]、薮手毬、学名: Viburnum plicatum var. tomentosum )は、ガマズミ科[注 1]ガマズミ属の落葉低木。和名は薮のような場所に生え、花序が丸いことに由来する[4]。
日本の太平洋側の本州(関東地方以西)、四国、九州に分布し[4][3]、山地や丘陵地に生え[4]、沢などの水辺や湿り気のある林縁に自生する。
落葉広葉樹の小高木で、樹高2 - 6メートル (m) くらいになる[4][3]。樹皮は灰黒色で、枝が水平に伸び広がるのが特徴的である[3]。一年枝の樹皮は褐色で皮目があり、星状毛が多い[3]。古い枝は黒褐色で皮目がまばらにある[4]。樹皮は古くなってくると色も変わり、裂け目が入ってくる[3]。葉は枝に対生し、形は倒卵形から長楕円形で5 - 16センチメートル (cm) ほど[4]、葉の先端は尖り、葉縁は全縁になる。
花期は5 - 6月で[3]、水平に伸びた枝に上向きに花序を並べて白い花をつける[4]。花序は1対の葉の間から出た散房花序で、やや黄色を帯びた小さな両性花が集まる花序のまわりに、白色の大きな5枚の花弁の広がった装飾花が縁どる[4]。装飾花は直径30 - 40ミリメートル (mm) [4]、無性花で花弁だけが広がったものだが、その5枚のうち1枚が極端に小さくユニークな形であり、他の似た種との区別がしやすい。おおよそ小さい花弁が花序の内側を向き、花序の外周を大きい花弁が彩る。中心に集まる両性花は直径5 - 6 mm[4]。
果期は8月[4]。果実は長さ6 mmの楕円形で、夏に赤く熟し、秋には黒紫色に変わる[4]。果序は枝の上に並ぶように見える[3]。
冬芽は長楕円形で先が尖り、芽鱗は褐色で2枚あり、星状毛が多い[3]。頂芽は側芽よりも大きく、短い柄がある[3]。側芽は枝に対生する[3]。冬芽のわきにある葉痕は、V字形や倒松形で、維管束痕は3個つく[3]。