ワンダ・サー(Wanda Sá、1944年7月11日 - )は、ブラジルのボサノヴァ歌手でギタリスト[1]。ヴァンダ・サー[2]やワンダ・ヂ・サー[注釈 1](Wanda de Sah)ともいう。彼女は1964年から音楽活動をしている[1]。
出身はリオデジャネイロ[2]。ワンダの最初のギター教師はホベルト・メネスカルであった[1]。後にワンダは「ブラジル'65」にてセルジオ・メンデスと活動を共にし、マルコス・ヴァーリやカチャ・チャンマ(英語版)とも活動した。ワンダの1964年のデビュー・アルバム『ヴァガメンチ』では、テノーリオ・ジュニオル(英語版)とウゴ・マロッタ(英語版)が演奏をしている。
ワンダは1969年から1982年まで、作詞・作曲家のエドゥ・ロボと夫婦であった[1][3]。
1999年以来となる米国での公演を、2011年にニューヨークのバードランドにてマルコス・ヴァーリとともに行った[4]。ウォール・ストリート・ジャーナルはワンダを「伝説的」と述べ[4]、ナショナル・パブリック・ラジオはワンダを「ブラジルの最もよく守られている音楽的な秘密のひとつ」と呼んだ[1]。
- 『ヴァガメンチ』 - Vagamente (1964年、RGE)
- 『ソフトリー!』 - Softly (1965年、Capitol)
- 『ブラジル'65』 - Brasil '65 (1965年、Capitol) ※セルジオ・メンデス・トリオ名義
- 『ブラジレイラス』 - Brasileiras (1994年、CID) ※with セリア・ヴァス
- 『私と音楽』 - Eu E A Música (1995年、CID) ※with ホベルト・メネスカル
- Uma Mistura Fina (1997年、Albatroz) ※with ホベルト・メネスカル、ミエーレ
- Estrada Tokyo-Rio (1998年、RDS Fonográfica) ※with ホベルト・メネスカル
- 『ワンダ・サー・ウィズ・ボッサ・トレス』 - Wanda Sá With Bossa Três (2000年、Guts)
- Bossa Entre Amigos (2001年、Albatroz) ※with ホベルト・メネスカル、マルコス・ヴァレ
- 『ドミンゴ・アズール・ド・マール』 - Domingo Azul Do Mar (2002年、Deckdisc)
- 『ワンダ・サー・ウィズ・ジョアン・ドナート』 - Wanda Sá Com João Donato (2003年、Deckdisc) ※with ジョアン・ドナート
- 『ボッサ・ド・レブロン』 - Bossa do Leblon (2005年、Deckdisc)
- Bossa Nova, Ao Vivo (2005年、Albatroz) ※with Andrade、Marcos Valle、Miéle、Os Cariocas、Roberto Menescal、Zimbo Trio
- 『スウィンゲイラ』 - Swingueira (2005年、Albatroz) ※with ホベルト・メネスカル
- Bossa Nova (2006年、Crystal)
- Photograph: The Song Of Antonio Carlos Jobim (2014年、Albatroz)
- Ao Vivo (2014年、Biscoito Fino)
- A Música De Tom E Vinícius (2018年、Biscoito Fino) ※with Gilson Peranzzetta、Mauro Senise