中川町

なかがわちょう ウィキデータを編集
中川町
中川町旗 中川町章
1964年5月1日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道上川総合振興局
中川郡
市町村コード 01471-1
法人番号 4000020014711 ウィキデータを編集
面積 594.74km2
総人口 1,276[編集]
住民基本台帳人口、2024年10月31日)
人口密度 2.15人/km2
隣接自治体 上川総合振興局
中川郡:美深町音威子府村
雨竜郡幌加内町
宗谷総合振興局
枝幸郡中頓別町
天塩郡幌延町
留萌振興局
天塩郡天塩町遠別町
町の木 イチイ
町の花 ツツジ
中川町役場
町長 石垣寿聰
所在地 098-2892
北海道中川郡中川町字中川337
北緯44度48分40秒 東経142度04分17秒 / 北緯44.81122度 東経142.07144度 / 44.81122; 142.07144座標: 北緯44度48分40秒 東経142度04分17秒 / 北緯44.81122度 東経142.07144度 / 44.81122; 142.07144
外部リンク 公式ウェブサイト

中川町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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中川町(なかがわちょう)は、北海道上川地方最北部に位置する

明治期からアンモナイト化石が発掘され、「化石の里」として町おこしを行っている。

地理

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上川総合振興局管内の最北部に位置する。東西を山に囲まれた地形。 町内を東から北西にかけて流れる天塩川に沿って、集落が存在する。

  • 山: パンケ山 ペンケ山
  • 河川: 天塩川 安平志内川
  • 湖沼: 三日月沼

隣接している自治体

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人口

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中川町と全国の年齢別人口分布(2005年) 中川町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 中川町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
中川町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,736人
1975年(昭和50年) 4,011人
1980年(昭和55年) 3,559人
1985年(昭和60年) 3,235人
1990年(平成2年) 2,788人
1995年(平成7年) 2,602人
2000年(平成12年) 2,464人
2005年(平成17年) 2,106人
2010年(平成22年) 1,906人
2015年(平成27年) 1,767人
2020年(令和2年) 1,528人
総務省統計局 国勢調査より


消滅集落

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2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]

  • 中川町 - 字神路、字板谷、字富和

気候

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中川町の気候は日本海沿岸型に属し、春は雨が少なく秋に多くなる。また。寒さが厳しく積雪も多いのが特徴である[2][3]

中川のアメダスは1977年11月から統計を開始した。最高気温の極値は1位が36.2℃(2021年7月28日)、2位が35.7℃(2021年8月7日)で、猛暑日の記録はこの2回のみである。最低気温の極値は-35.6℃(1985年1月24日)、-30℃を下回ったことが9日ある。平年値で冬日の年間日数は171.4日、真冬日77.8日、夏日37.6日、真夏日3.4日、熱帯夜0.1日。熱帯夜は過去に最低気温25.9℃(2010年8月6日)と25.2℃(1994年8月7日)の2回観測した。

降水量は8月から12月にかけて多い。10月から3月にかけては雪または雨の降る日が多く、日照時間は11月から1月にかけて少ない。最大風速の極値は20.0m/s(風向:南西、1984年1月15日)、最大瞬間風速の極値は32.6m/s(風向:南西、2015年10月2日、2008年10月統計開始)。

中川(1991年 - 2020年、標高22m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 8.8
(47.8)
12.5
(54.5)
16.0
(60.8)
24.5
(76.1)
30.2
(86.4)
32.4
(90.3)
36.2
(97.2)
35.7
(96.3)
33.9
(93)
25.5
(77.9)
18.7
(65.7)
12.4
(54.3)
36.2
(97.2)
平均最高気温 °C°F −3.1
(26.4)
−2.2
(28)
2.0
(35.6)
8.7
(47.7)
16.0
(60.8)
20.1
(68.2)
23.8
(74.8)
24.7
(76.5)
21.2
(70.2)
14.4
(57.9)
5.9
(42.6)
−0.8
(30.6)
10.9
(51.6)
日平均気温 °C°F −7.5
(18.5)
−7.2
(19)
−2.4
(27.7)
3.8
(38.8)
10.0
(50)
14.2
(57.6)
18.3
(64.9)
19.4
(66.9)
15.2
(59.4)
8.8
(47.8)
2.1
(35.8)
−4.2
(24.4)
5.9
(42.6)
平均最低気温 °C°F −13.4
(7.9)
−14.1
(6.6)
−8.3
(17.1)
−1.6
(29.1)
3.8
(38.8)
8.6
(47.5)
13.4
(56.1)
14.7
(58.5)
9.4
(48.9)
3.2
(37.8)
−1.8
(28.8)
−8.7
(16.3)
0.5
(32.9)
最低気温記録 °C°F −35.6
(−32.1)
−30.6
(−23.1)
−25.6
(−14.1)
−13.8
(7.2)
−4.8
(23.4)
−1.7
(28.9)
2.7
(36.9)
3.8
(38.8)
−0.1
(31.8)
−6.3
(20.7)
−15.6
(3.9)
−27.5
(−17.5)
−35.6
(−32.1)
降水量 mm (inch) 89.2
(3.512)
60.6
(2.386)
63.6
(2.504)
54.0
(2.126)
68.6
(2.701)
60.4
(2.378)
114.4
(4.504)
151.3
(5.957)
136.8
(5.386)
160.3
(6.311)
156.7
(6.169)
132.5
(5.217)
1,248.3
(49.146)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 21.0 16.4 15.2 11.8 10.5 9.2 9.8 11.3 12.8 16.8 20.8 23.8 179.6
平均月間日照時間 47.8 69.6 115.1 152.1 185.1 157.8 145.5 141.1 161.3 112.9 46.1 26.7 1,361.1
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]

町名の由来

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当地は入植当初は無名村であったため、所属郡名である中川郡から命名された[5][6]

沿革

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  • 化石が発掘される。
  • 旧石器時代縄文時代から栄える。
  • 天塩川アイヌが暮らしている。
  • 1857年安政4年) - 松浦武四郎、天塩川を遡り上川郡、中川郡を探検する。天塩日誌がある。
  • 1896年明治29年):このころから和人の北村恭助が現在の安川地区に住み始めたとされる(和人定住の始まり)[7]
  • 1897年(明治30年):同年に天塩川沿岸の未開地11,121haが御料地となり、「天塩御料農業地」となる。このうち後の中川町・音威子府村に属する7,642haは「中川御料地」と通称される[8]
  • 1903年(明治36年):入植者に「中川御料地」の貸し付けが始まる。併せて御料局は市街化区域として、現在の誉地区に「誉平市街地」を設置[8]
  • 1906年(明治39年)4月29日:中川郡内の無名村(現在の中川町・音威子府村域)に「中川村」の名称がつけられ、「上名寄村外3か村戸長役場」(現在の名寄市に設置)の管轄となる[9]
  • 1907年(明治40年)3月16日:「中川村」が「下名寄村外1か村戸長役場」(現在の美深町に設置)の管轄となる[9]
  • 1912年(明治45年)4月1日:「中川村」域内に「中川村戸長役場」を設置[9]
  • 1916年大正5年)4月1日:中川村戸長役場から常盤村(→音威子府村)を分村[10]
  • 1919年(大正8年)4月1日:二級町村制を施行し地方自治体としての中川村が発足[9]
  • 1964年昭和39年) - 町制施行、中川町
  • 1973年(昭和48年) - ぽんぴら温泉開湯。
  • 1974年(昭和49年) - クビナガリュウの化石が発見される。1体目。自治体が主催した北海道初の大規模な化石発掘調査。2006年に「大小2匹」の骨が混ざっていたと判明する。
  • 1991年平成3年) - クビナガリュウの化石が発見される。2体目。推定復元像は11メートルで日本最大。
  • 2000年(平成12年) - 恐竜の化石が発見される。テリジノサウルス類。
  • 2022年令和4年) - 8月11日未明に、震度5弱、震度5強の直下型地震が相次いで発生した。

経済

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基幹産業は酪農、林業。

農協

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郵便局

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  • 中川郵便局(集配局)
  • 佐久郵便局

公共機関

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警察

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消防

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研究機関

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姉妹都市・提携都市

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姉妹都市

教育

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高等学校
中学校
  • 中川
小学校
  • 中央
大学(研究施設)
  • 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション北管理部中川研究林[12]

交通

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空港

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鉄道

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天塩中川駅(2017年8月11日)
北海道旅客鉄道(JR北海道)

バス

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  • 住民バス - 運賃無料。土日祝日・年末年始は運休。

道路

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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斎藤茂吉の兄、守谷富太郎が町内の診療所(志分内診療所)に勤務していた。1932年に茂吉は兄を訪ねるために中川村(当時)に訪れ、滞在中にいくつかの歌57首を残した。

これを記念し、中川町では1994年からイベント「中川町短歌フェスティバル」をおこなっている。また志分内診療所跡には茂吉小公園が設置され、短歌フェスティバルの最優秀作品を掲示している。

出身著名人

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脚注

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  1. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000007841019&rcount=12017年5月20日閲覧 ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
  2. ^ 中川町の概要と統計 中川町
  3. ^ 中川町の四季 中川町
  4. ^ 上川地方 中川 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月26日閲覧。
  5. ^ 『中川町史』 (1975), p. 83.
  6. ^ アイヌ語地名リスト トヨト~ノブシ P91-100”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月17日閲覧。
  7. ^ 『中川町史』 (1975), p. 80.
  8. ^ a b 『中川町史』 (1975), p. 82.
  9. ^ a b c d 『中川町史』 (1975), p. 88.
  10. ^ 『中川町史』 (1975), p. 88-89.
  11. ^ 林業試験場”. 北海道立総合研究機構. 2020年10月17日閲覧。
  12. ^ 中川研究林”. 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション. 2020年10月17日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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