四阿山 | |
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南西から四阿山を望む | |
標高 | 2,354 m |
所在地 |
長野県上田市・須坂市、 群馬県吾妻郡嬬恋村 |
位置 | 北緯36度32分30秒 東経138度24分47秒 / 北緯36.54167度 東経138.41306度座標: 北緯36度32分30秒 東経138度24分47秒 / 北緯36.54167度 東経138.41306度 |
種類 | 成層火山 |
四阿山の位置
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プロジェクト 山 |
四阿山(あずまやさん)は、長野県と群馬県の県境に跨る山。標高2,354 m[1]。日本百名山の一つに数えられている。吾妻山・吾嬬山(あがつまやま)などとも呼ばれ、嬬恋村では吾妻山が用いられている[1]。
上信国境の山では、浅間山 (2,568m) に次ぐ標高であり志賀高原最高峰、裏岩菅山 (2,341m) より13m高いが、東北最高峰である燧ヶ岳 (2,356m) より2m低い。 約80万年前から30万年前に活動した安山岩質溶岩による成層火山で、34万年前の噴火により直径約3kmのカルデラが形成された。その後の侵蝕により現在の複数峰による「四阿火山」の形態となる。四阿火山は、西に根子岳 (2,207m) 、南に四阿山、東に浦倉山 (2,091m) 、北に奇妙山のカルデラで構成されている。北側でカルデラが割れていて米子川が北方に向けて流れており、ちょうどカルデラの縁に相当する部分に日本の滝百選に属する米子大瀑布がある。根子岳の西にはスポーツ等の合宿で名高い菅平高原が広がり、裏倉山の東にはパルコールつま恋スキーリゾートが広がる。四阿山の南側は長野県と群馬県の県境かつ分水嶺となっており鳥居峠へ続く。志賀高原から続く火山帯に属する。山頂域には環状の崩壊地形が存在する。
四阿山の南山腹には複輝石安山岩の大岩脈があり、六角柱状の俵を積み上げたような奇観を呈し、四阿山の的岩として国の天然記念物に指定されている。
山頂には山家神社奥社東宮・西宮があり、2018年(平成30年)には開山1300年を祝い社殿が建てなおされ遷座祭が行われた。また、南側中腹には山家神社中宮である西花童子がある。また、北側の米子大瀑布の中央には米子不動尊の開山地、米子瀧山不動寺奥之院本堂がある。
初期火山体、根子岳火山体、浦倉山火山体の3つの火山体から成る。
カルデラ地形の成因には、「爆発的噴火」「山頂部の崩壊」などの説があるが十分に解明されていない[3]が、竹下ほか (2015) は米子川による浸食と熱水変成帯の地すべりの相互作用による可能性が高いとの説を発表している[3]。