『夜の調べ』(よるのしらべ、Second Childhood)はシンガーソングライターのフィービ・スノウによる、1976年発売の2枚目のアルバム。『夜の調べ』は1976年7月9日にRIAAによってゴールドディスクに認定された[1]。
オールミュージックの回顧的レビューで、評論家のウィリアム・ルールマンはこのアルバムを「スノウが7曲のオリジナルを提供し、モータウンからガーシュウィンまでのカバーで多才ぶりを発揮した上品な仕事」と評している[2]。ロバート・クリストガウはこのアルバムについて「彼女のトレードマークであるメリスマ的なビブラートが落とし穴になっていないことが嬉しく、このタイプのよいレコードであることを認めます。ただ、ジャズ=フォークのムード・ミュージックのレコードがどれほど良いものかについては疑問がある」と書いている[3]。
特記あるものを除き、全曲フィービ・スノウによる作詞作曲
- 「乾いた愛」"Two Fisted Love" 4:03
- 「キャッシュ・イン」"Cash In" 5:44
- 「孤独と狂気」"Inspired Insanity" 3:56
- 「ノー・リグレッツ」"No Regrets"(ハリー・トビアス、ロイ・イングラム) 2:58
- 「やさしいあなた」"Sweet Disposition" 4:04
- 「オール・オーヴァー」"All Over" 3:29
- 「哀しいことね」"Isn't It a Shame" 3:56
- 「三度目の正直(英語版)」”Going Down for the Third Time"(ホーランド=ドジャー=ホーランド) 2:33
- 「夜明け前のイメージ」"Pre-Dawn Imagination" 3:28
- 「ニューヨーク行きの船が出る」(ジョージ・ガーシュウィン、アイラ・ガーシュウィン、デュボーズ・ヘイワード(英語版)) 5:27
- フィービ・スノウ – リード・ボーカル、バッキング・ボーカル(1, 2, 5, 6, 8)、アコースティック・ギター(1, 2, 3, 7)
- ケニー・アスチャー – エレクトリック・ピアノ(1)
- ケン・ビチェル(英語版) – シンセサイザー(1)
- リチャード・ティー – エレクトリック・ピアノ(2, 5)、アコースティック・ピアノ(8)、オルガン(8)
- ドン・グロルニック – エレクトリック・ピアノ(4, 6, 10)、アコースティック・ピアノ(9)
- ヒュー・マクラッケン – アコースティック・ギター(1)、エレクトリック・ギター(2, 5, 8)
- ジョン・トロペイ – エレクトリック・ギター(1, 8)
- スチュアート・シャーフ(英語版) – アコースティック・ギター(7)
- トニー・レヴィン – ベース・ギター(1, 2, 8)
- ロン・カーター – ダブル・ベース(3)
- ウィル・リー – ベース・ギター(4, 6, 9, 10)
- ゴードン・エドワード – ベース・ギター(5)
- リチャード・デイヴィス(英語版) - ダブル・ベース(7)
- スティーヴ・ガッド – ドラムス(1, 2)
- グレイディ・テイト(英語版) – ドラムス(5, 8, 10)
- ジミー・ヤング – ドラムス(4, 6)
- ラルフ・マクドナルド – パーカッション(2, 3, 6, 7)
- デイヴィッド・サンボーン – サクソフォーンのソロ(1, 5)
- ジェローム・リチャードソン – フルートのソロ(10)
- パトリック・ウィリアムズ – オーケストレーション(2, 3, 6, 9, 10)
- ハワード・ジョンソン – チューバ・クインテット編曲(5)
- フィル・ケアンズ – バッキング・ボーカル(1, 5, 6, 8)
- ジェシー・ディクソン・シンガーズ – バッキング・ボーカル(2)
- フィル・ラモーン – バッキング・ボーカル(5)
- プロデューサー – フィル・ラモーン
- エンジニア – グレン・バーガーとフィル・ラモーン
- エンジニア助手 – ヴィッキー・ファブリーとデイヴィド・スミス
- デザイン – エド・リー
- 写真 – フランク・ラフィット
- 手書き文字 – ロバート・バイロとアンディ・エンゲル