『娼婦たちの晩餐〜ライヴ』 | ||||
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トム・ウェイツ の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1975年7月30日 - 7月31日 レコード・プラント・スタジオ | |||
ジャンル | ロック、ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アサイラム・レコード | |||
プロデュース | ボーンズ・ハウ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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トム・ウェイツ アルバム 年表 | ||||
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娼婦たちの晩餐〜ライヴ(Nighthawks at the Diner)は、トム・ウェイツが1975年に発表したアルバム。通算3作目。全曲とも当時は未発表だった新曲(一部はデビュー前にデモ・テープが作られていた)で、録音もレコーディング・スタジオで行われたが、内容は観客を前にしたライヴ演奏という、変則的な体裁の作品[1]。
プロデューサーのボーンズ・ハウは、トムのステージ・パフォーマンスを高く評価しており、ステージの様子をアルバムに収録することを発案して、レコーディング・プラント・スタジオをナイトクラブのような内装にする。観客は、マネージャーのハーブ・コーエンが友人たちを集めた[2]。この「スタジオ内でのライヴ」は2晩行われ、その音源をレコード化して発売。アナログ盤は2枚組だったが、CDでは1枚にまとめられた。
楽曲の合間は「イントロ」と題されているが、この時も演奏やポエトリー・リーディングは行われている。「ベター・オフ・ウィズアウト・ア・ワイフ」(直訳すると「妻はいない方がいい」の意味)に入る前にピアノで結婚行進曲を演奏するという、皮肉めいた演出もなされている。トムは、本作の制作に当たって、ジャック・ケルアックとスティーヴ・アレンが連名で発表したアルバム『ケルアック/アレン』(1957年)を参考とし、「演奏をバックにしゃべっているような曲をやろうと思った」と語っている[2]。
「ビッグ・ジョーとファントム309」は、カントリー歌手のレッド・ソヴァインが1967年にヒットさせた曲のカヴァー。「スペア・パーツ」は、後に歌手デビューを果たすことになるトムの友人、チャック・E・ワイスとの共作。
特記なき楽曲はトム・ウェイツ作。