小麦胚芽油(こむぎはいがゆ、Wheat germ oil)は、コムギ全粒の2-3%の重量を占めるコムギ種子の胚から抽出される油である[1]。コムギの胚からは、8-14%の油がとれる[1]。
100gの小麦胚芽油のカロリーは、884calである[2]。ビタミンEの含量が高いが(149 mg/100g)[2]、その量は、押出成形処理、焙煎、または6週間の保管による酸化で大幅に減少する。料理油としては、風味が強く、日持ちがしない。
小麦胚芽油は、フィトステロール、特にカンペステロールやβ-シトステロールの含有量が多く、これらは長期間の保存でも安定して残る[1]。また、植物蝋に多く含まれる28炭素鎖のステロールであるオクタコサノールも含む[1]。