やまざき わかな 山崎 和佳奈 | |
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プロフィール | |
本名 | 山崎 和佳奈[1] |
愛称 | 和佳ちゃん[2][3][4] |
性別 | 女性 |
出生地 | 日本・神奈川県横浜市[5] |
出身地 | 日本・京都府[6] |
生年月日 | 1965年3月21日(59歳) |
血液型 | A型[7] |
職業 | 声優、ナレーター[8]、舞台女優 |
事務所 | 青二プロダクション[9] |
公式サイト | 山崎 和佳奈|株式会社青二プロダクション |
公称サイズ(時期不明)[12] | |
身長 / 体重 | 153[7][10] cm / 42 kg |
靴のサイズ | 22.5[11] cm |
活動 | |
活動期間 | 1991年[7] - |
デビュー作 | 天神林ラン(『緊急発進セイバーキッズ』)[7] |
山崎 和佳奈(やまざき わかな、1965年〈昭和40年〉3月21日[13] - )は、日本の声優、ナレーター[8]、舞台女優。神奈川県横浜市出身[5]、京都府育ち[6]。青二プロダクション所属[9]。
代表作に『名探偵コナン』(毛利蘭)、『ひみつのアッコちゃん(第3作)』(加賀美あつこ〈アッコ〉)、『サンデー・ジャポン』(ナレーション)などがある[8][14]。
小学生の頃にテレビで劇場中継された宝塚歌劇の『ベルサイユのばら』に感銘を受けて演劇を志し[5][15]、中・高と演劇部に所属[5]。
同志社女子中学校・高等学校で理科を教えてもらった教師の影響で化学に興味を持ち、同志社大学工学部工業化学工学科に進学[5][注 1]。進学後も演劇部を続けようと思っていたが、縁あって劇団そとばこまちに所属。初舞台は生瀬勝久の相手役だった[5]。
大学4年生の時に芝居で食べていくことは無理だと思ったところ[15]、そとばこまちのラジオに出演するために毎週通っていたラジオ大阪の受付に置いていた青二塾のチラシを目にし、声優という職業の存在に気付く[5]。子供の頃に『宇宙戦艦ヤマト』といったアニメが好きだったことや「舞台では食べられないけど、声の仕事だったら、なんとか生活できるかもしれない」と思い、声優を目指すきっかけとなる[5][15]。自身の声を聞いて声優になることを勧めてくれる人物もいたが、演劇を続けながら声優の仕事で食べていけるようになるのが理想であった[5]。
1987年、同志社大学工学部工業化学工学科卒業[5][9]。
大学卒業後はソフトウエア開発会社に就職すると同時に青二塾大阪校(5期生[9])に入所し、声優としての勉強を続ける[5]。声優として物になるならその道へ進み、もし駄目なら会社員を続けながらまた別の芝居の道を探そうと思っていた[5][15]。会社に勤めながら青二塾に通ったのは体力的にハードではあったが、OLとしての5日間と生徒としての2日間はメリハリがあって楽しかったと2002年のインタビューで振り返っている[15]。そとばこまち在籍時代の舞台経験は大いに役立ち、スキルを上げて2年後に塾を卒業して青二のジュニア所属となれたので、会社を退職して上京[5]。ジュニアに所属してからの初めての仕事はどこかの駅ビルみたいなところで風船を配るというものであった[15]。半年近くは殆ど仕事を得られずにカセット文庫『天と地と』の端役で仮デビューとなるも、その後約1年間レッスンを続ける傍らでアルバイトや派遣社員で生計を立てていた[5][15]。
散発的なナレーションや司会などの仕事を幾つかこなしつつ、ジュニア所属の査定がある1,2ヶ月ぐらい前にアニメのオーディションを受け[15]、1991年に『緊急発進セイバーキッズ』の天神林ラン役で声優デビューを果たす[7][注 2]。いきなり大きな役でレギュラーを演じたのはひとつの転機だったという[16]。
デビュー以降もアルバイトを続ける日々が続いたが[5][15]、『スーパービックリマン』(1992年、アムル役)、『GS美神』(1993年、マリア役)、『ママレード・ボーイ』(1994年、秋月茗子役)など出演作が増え続け[17]、次第にアルバイトに行けなくなったことからやめている[15]。1996年に自身の代表作となる『名探偵コナン』の毛利蘭役を務め、知名度を上げる[17]。
2015年、日髙のり子と松井菜桜子とアイドルユニット「backdrops(バックドロップス)」を結成し、『Don't fly!』でデビュー[18]。
趣味は殺陣、ダンス、日舞[9]。特技は京都弁[12]。資格は情報処理第二種[12]。方言は関西弁[9]。
大学在学中は有機化学の研究をしており、卒業論文のテーマは「アルコキシカルボニルテトラカルボニル鉄酸塩とエポキシドの反応」であった[5]。
多数のアニメ、テレビ、CDドラマ等に出演[8]。アニメ以外にも『サンデージャポン』、『とくダネ!』などテレビ番組のナレーションも務め[17][19]、リアルライブは「その明るく安定した読みには定評がある」と評した[17]。
劇団にいた頃から「君がやると子供っぽくなる」「アニメ声だね」と言われており、2005年時点で声は当時からほとんど変わってないと語っている[5]。
デビュー前までは自分の役は自分ひとりのもの、自分が自分ひとりで作っていくものだと思っていたが、アニメ雑誌に初のレギュラー作品で自身が演じているキャラクターのプロフィールが載っており、スタッフがキャラクター設定を考えているというのにすごくショックを受けたといい、みんながキャラクターを作っているんだ、自分ひとりじゃないんだと思ったという[15]。
『名探偵コナン』の毛利蘭役に関しては、劇場公開時の舞台挨拶、対談、インタビューの度に「毛利蘭は私にとって特別な存在です」と公言し、最も長く演じ続けて今や生活の一部であり、地声のまま自然体で演じられると語っている[5][20]。長く続いてる作品であることから現場は家族のような雰囲気となっており[5]、高山みなみを始めとする共演者とは年に1回旅行する、バーベキューをするなど交流を深めている[21][22]。
蘭役は「サンデーCM劇場」にてオファーを受け、オーディションなしで出演している[23]。その後、テレビアニメ化に合わせて再度オーディションが行われ、蘭役に選ばれている[23][24]。役が決まった後に当時の監督であったこだま兼嗣から「戦っているときの声がよかった」と言われ、本番でも意識して演じていた[24]。オーディションの前に『コナン』原作の単行本を買いに行ったところ、1巻と2巻が売り切れで、「人気あるんだな」と思いつつ3巻から2、3冊ぐらい読み、オーディションに挑んでいたという[23]。
蘭が空手の達人である設定に伴い、自身も殺陣や太極拳を本格的に学んだり[3][注 3]、役のシーンのためにバンジージャンプを体験するなどしている[25]。空手は友達の友達が極真カラテの道場を開いており、「型だけを教えるクラスを始めたい、そのためにまずは何人か集めたい」ということで気軽な気持ちで始めたという[26]。また、殺陣関連でヌンチャク裁きもマスターしている[27]。蘭のアクションシーンに関しては「あれだけ体が動いたら良いなー楽しそうだなーとよく思います」とコメントしている[28]。劇場版はアクションが激しく、タイミングを合わせるのが難しいと語っている[20]。
蘭と共通点は自分では、「あまり似ている」とは思わないが、高山みなみには、「わりと天然なところが似ている」と言われることはあるという[23]。
蘭を演じて楽しい部分は、学生としての蘭の部分である[23]。少年探偵団と一緒にいると保護者になってしまい、事件に巻き込まれると脇からハラハラする立場になるため、園子や世良との帰宅のやりとりや新一との何気ない日常の会話が楽しいという[23]。相手によって対応や見せる顔が変わってくることから、演じる上でも関係性というのは重要視しているという[20]。また、山崎は「蘭の女子力はかなり高い」と語っている[23]。演じる際に気をつけている部分として、蘭は探偵ではなく一般の女子高生という感覚を忘れずに、新一らと同じ視点に立たないようにしていることを語っている[20][24]。
蘭に関しては、コミックスなどの先の展開で驚くことはないが、新一との過去の話の時に、恋愛を意識した時期がわかったり昔の蘭の気持ちの動きが描かれているところでは、「ああ、そうなんだ」という驚きはあるという[23]。
『コナン』の中で思い出に残るエピソードは『図書館殺人事件』[21]、『コーヒーショップ殺人事件』、『工藤新一
思い入れがある役について蘭の他に『ママレード・ボーイ』の秋月茗子を挙げている。その理由として「多感な時期に、辛いことがあっても懸命に生きていく姿に、演じている自分自身が励まされた」という[5]。
『ONE PIECE』では、産休中の岡村明美の代役としてナミ役を第70話から第78話まで演じた。当時、山崎はナミの義姉・ノジコを演じており、声質が違うのになぜ自分なのかと不思議に思っていたところ、スタッフから「妹のピンチを姉が救うのは当然でしょう」と告げられた[5]。思わず笑ってしまったが、視聴者が違和感を抱いてはいけないと感じ、ビデオを繰り返し見ては岡村が作ったナミ役を研究し、なんとか切り抜けることができたという[5]。後に山崎は「ドレスローザ編」でスカーレット役を演じている。
太字はメインキャラクター。
他、多数の舞台公演に出演している。