戸部 けいこ(とべ けいこ、1957年7月30日 - 2010年1月28日)は、日本の漫画家。兵庫県尼崎市出身。本名非公表。作品に『光とともに…』がある。
関西大学経済学部を卒業後、1986年に秋田書店『月刊プリンセス』掲載の『亜季のゴール』で漫画家活動を開始[1]。家族構成は、戸部本人と夫、長男、次男の4人家族。2人の息子は戸部の仕事を助けていた。影響を受けた人物・事柄として、槇村さとると山崎豊子、自らの育児経験を挙げる[1]。
『フォアミセス』(秋田書店)で連載した『光とともに…』は、多くの自閉症の子供を抱える親、施設関係の人に取材を重ねて描いた作品であり、2004年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したほか、同年4月には日本テレビでテレビドラマ化された。その後、韓国・香港・台湾・アメリカ合衆国・カナダでも、現地語に翻訳されて出版された。
2009年には中皮腫を患い[2]、同年3月号から同作を休載して闘病生活を送り、2010年1月28日に千代田区内の病院にて満52歳で死去した[3][4]。『光とともに…』は未完の遺作となったが、後に未単行本化の原稿や病床に残された未発表の原稿とネーム、『光とともに…』に先駆けて『フォアミセス』に掲載された2作品(『さんきゅう先生』『春のまなざし』)が編集され、第15巻が刊行された。