川崎市立日本民家園 | |
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施設情報 | |
正式名称 | 川崎市立日本民家園 |
事業主体 | 川崎市 |
管理運営 | 川崎市 |
開館 | 1967年(昭和42年) |
所在地 | 神奈川県川崎市多摩区枡形7丁目1-1 |
位置 | 北緯35度36分35秒 東経139度33分42秒 / 北緯35.60972度 東経139.56167度座標: 北緯35度36分35秒 東経139度33分42秒 / 北緯35.60972度 東経139.56167度 |
外部リンク | http://www.nihonminkaen.jp/ |
プロジェクト:GLAM |
日本民家園(にほんみんかえん)は、神奈川県川崎市多摩区の生田緑地にある日本の古民家を中心とした野外博物館である。正式名称は川崎市立日本民家園[1]。生田緑地の丘陵地形を生かしたつくりとなっている[2]。川崎市内および東日本一帯で伝承されてきた、姿を消しつつある古民や、水車小屋などの建物および民具の保存と伝承、活用を目的に整備され、1967年(昭和42年)に開園した。
運営母体は川崎市である。元々は同市の麻生区にあった農家「伊藤家」が、横浜市の庭園へ移築される話を川崎市教育委員会の職員が聞きつけ、市内に残そうとする交渉過程で、生田緑地の公園整備の一環として古民家を集める構想に発展した。
この民家園の業績に注目した日本建築学会からは、同園の「近世民家の体系的な収集、保存、公開と環境の整備」を評価し、日本建築学会賞(業績賞)が贈られている[3]。
園内は、「東北の村」「宿場」など5エリアに分けられている[4]。市内の民家をはじめ、主に東日本の一体と神奈川県内を中心とした茅葺屋根の古民家18棟のほか、水車小屋や武家屋敷、農村歌舞伎屋台と言った建築物を含めて全25棟が、約180万平方メートルの敷地に点在している。このうち、国指定の重要文化財は7件(9棟)、重要有形民俗文化財が1件ある。豪雪地帯の農家から宿場町の町屋、舞台など地域色豊かな構成となっている。また地域や年代による建物の構造、工法の違いを比較することもできる。
正門から入って奥には常設展示室があり、構造や歴史といった古民家に関する基礎知識を学ぶことができる[5]。また西門には伝統工芸館が併設されており、伝統的な藍染めを手軽に体験できる。
それぞれの民家の適所には、農具や調理器具をはじめとした生活用具も配置されている[6]。