日産・ピノ HC24S型 社内型式 TA0型 | |
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S(フロント) | |
S(リア) | |
S(インテリア) | |
概要 | |
別名 |
スズキ・アルト(6代目) ※OEM供給元 マツダ・キャロル(5代目) |
販売期間 |
2007年1月-2010年1月 (2009年11月生産終了) |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | K6A型 0.66L 直3 DOHC |
最高出力 | 40kW (54PS) /6,500rpm |
最大トルク | 61N·m (6.2kgf·m) /4,000rpm |
変速機 | 4速AT/3速AT/5速MT |
前 |
前: ストラット式 後: I.T.L |
後 |
前: ストラット式 後: I.T.L |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,360mm |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 |
1,500mm(前輪駆動車) 1,510mm(四輪駆動車) |
車両重量 | 730-820kg |
その他 | |
製造事業者 | スズキ |
系譜 | |
後継 | 2代目モコ、および2代目オッティに統合 |
ピノ (PINO) は、日産自動車が2007年(平成19年)から2010年(平成22年)の3年間販売していた軽自動車である。スズキからのOEM車種で、ベース車は6代目アルト。同様にスズキからマツダにOEM供給されていた5代目キャロルとも姉妹車になる。
日産は2006年6月2日に、スズキとの間で完成車の相互供給に関する提携強化策を発表していた[1]。その中の一環として、軽自動車ラインナップ強化を目的としてモコ(スズキ・MRワゴン)、クリッパー、オッティに次ぐ、日産4番目の軽自動車として2007年1月から販売を開始した。相互供給の関係で、スズキは日産からセレナのOEM供給を受け、ランディをピノと同日に発売した。
20代前半の女性をメインターゲットに想定し、日産の乗用車では一番安い86.1万円(E・5MT車)からの価格設定としていた。また、日産の安全基準に基づき、全車にABSを標準装備していた。発売時には月販2,500台を目標としていると発表された。さらに、ソニープラザとのコラボレーションにより「pinoshop.jp」のアドレスでオンラインショップも開設された[2]。
アルトやキャロルと異なる点として、日産車特有のフロントグリルを採用した他、バンパーやホイールキャップのデザイン、シート生地等を変更している[3]。
2009年12月16日にベース車であるスズキ・アルトが、翌17日にOEM車であるマツダ・キャロルが相次いでフルモデルチェンジし、ピノは旧型のまま販売を続けていたが、2010年1月29日にカタログラインナップから削除され、販売を終了した。また、フルモデルチェンジを受けていなかったために1代・3年の短命であった。
グレード体系は「S」と「E」の2種類(4WD車は「S FOUR」並びに「E FOUR」となる)で、「S/S FOUR」はアルトの「G II」に、「E/E FOUR」はアルトの「X」に相当する。(ただし、両グレードとも同じフロントフェイスを採用する)なお、アルトの「E」、「E II」に相当するグレードや商用モデルのバンは用意されない。
「E」、「E FOUR」はフルレンジ電子制御4速ATを採用している他、内装も一部変更、ドアサッシュもブラックアウト仕様となる。「S」および「S FOUR」にはそれぞれ3速ATと5速MTの2種類が用意された。
イタリアの作家・カルロ・コッローディの童話作品、「ピノキオ」から。ピノキオのように長く愛され一緒に成長していける「友達」という意味を込めて命名された。