晴海アイランドトリトンスクエア Harumi Island Triton Square | |
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施設全景 | |
施設情報 | |
所在地 | 東京都中央区晴海1-8-8 |
座標 | 北緯35度39分26秒 東経139度46分56秒 / 北緯35.65722度 東経139.78222度座標: 北緯35度39分26秒 東経139度46分56秒 / 北緯35.65722度 東経139.78222度 |
状態 | 完成 |
竣工 | 2001年(平成13年)10月 |
用途 | 店舗・事務所・駐車場 |
地上高 | |
高さ |
オフィスタワーX 194.9m オフィスタワーY 174.9m オフィスタワーZ 154.8m オフィスタワーW 90m[1] |
各種諸元 | |
階数 |
オフィスタワーX 地下4階 地上45階 オフィスタワーY 地下4階 地上40階 オフィスタワーZ 地下4階 地上34階 オフィスタワーW 地下1階 地上19階[2] |
敷地面積 | 61,058 m² |
建築面積 | 47,604 m² |
延床面積 |
オフィスタワーX 131,200 m2 オフィスタワーY 119,500 m2 オフィスタワーZ 101,000 m2 オフィスタワーW 31,600 m2[2] |
構造形式 | オフィスタワーX・Y・Z・W S造・SRC造[2] |
関連企業 | |
設計 |
オフィスタワーX 竹中工務店JV オフィスタワーY・Z 日建設計・久米設計・山下設計JV オフィスタワーW 都市基盤整備公団東京支社・大林組JV[2] |
施工 |
オフィスタワーX 竹中工務店・戸田建設・大林組・鹿島建設・清水建設・大成建設JV オフィスタワーY 鹿島建設・竹中工務店・大成建設・前田建設工業・住友建設・鴻池組・佐藤工業・銭高組JV オフィスタワーZ 大林組・戸田建設・熊谷組・三井建設・フジタ・奥村組・五洋建設JV オフィスタワーW 大林組・新井建設・冨士工JV[2] |
デベロッパー | 都市基盤整備公団・晴海一丁目地区第一種市街地再開発組合[2] |
晴海アイランド トリトンスクエア(はるみアイランド トリトンスクエア)は、東京都中央区晴海一丁目にある3棟のオフィスビルを中核とした複合商業施設ならびに住居群である。通称・略称は晴海トリトンスクエアまたはトリトンスクエア。前川國男が設計した日本住宅公団(現:都市再生機構・UR)の晴海団地(晴海高層アパート)などがあった場所を、住宅公団の後身である都市基盤整備公団と晴海一丁目地区第一種市街地再開発組合の施行で再開発した。第43回BCS賞受賞[3]。
戦後の住宅不足の解消を目的に発足した日本住宅公団が、埋立地である晴海一丁目地区に1957年から翌年にかけ建設した晴海団地(15棟・全669戸)の老朽化を踏まえ、その跡地および周辺の総面積約10haを都市基盤整備公団と再開発組合による施行で再開発を行い、中央区のマスタープランに基づき「職・遊・住」のミックスユースをコンセプトとした新しい街づくりに取り組んだ[4]。 1992年の都市計画決定を経て、バブル崩壊の厳しい経済状況を乗り越え、1994年3月第一期工事(2街区、3街区)、1997年6月の第二期工事(1-1街区)着工を経て[4]、2001年4月14日にオープンを迎えた[5]。
東京駅から3km、銀座から2kmのロケーションに位置する都心に比較的に近く、まとまったエリアを持つ晴海地区のウォーターフロントをいかに再生するかを基本テーマに据え[4]、全体構成、配置計画については、業務から住宅、商業、文化の用途複合化のために明快な用途ゾーニングをおこなうととともに、平均容積700%という高容積を実現するためにメリハリのあるボリューム配置によって、超高層オフィスと住宅が自然に共存できるような配置計画としている[4]。朝潮運河の上にはトリトンスクエアの入り口と勝どき地区を結ぶ全長94mの動く歩道である「トリトンブリッジ」も架けられ[6]、運河上の強い風雨をしのぐ快適な移動空間を実現している[2]。
海に囲まれた街である晴海をギリシア神話の海の神であるトリトンと掛け合わせ、さらにトリ=Tri=3をキーナンバーに、職・遊・住の3つの都市機能の調和性と、前記でもある3棟のタワービルのイメージを併せて命名された。また、この3棟のオフィスタワー(X棟、Y棟、Z棟)の他にW棟があり、この4つからスクエア(四角)と名付けられた。
X・Y・Z・Wの4棟延べ約38万㎡のオフィスがあり、グランドロビーとホールを取り囲むよう敷地西側に集約して配置[7]。近接して配置されたX・Y・Zの超高層トリプルタワーを、群造形として一体的にデザインすることで、臨海部における新たなランドマークとなることを意図した[7]。また超高層ビルにおける風揺れに対する居住性向上のため、トリプルタワーを棟間連結制振装置で連結する世界初の試みを行っている[8]。
オフィスゾーンは20,000人の就労人口を見込み、Y棟には住友商事本社やグループ企業が移転してきたが[5]、2018年9月末までに完成した大手町プレイス イーストタワーなどへの移転が完了している[9][10]。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、Y棟およびX・Z棟の一部には、大会組織委員会が入り[11]、Y棟にはヘッドクオーター(中枢機能)が置かれ、総勢3,800人余りの職員が勤務する[12]。しかし、オリンピック・パラリンピック開催の1年延期に伴い、一部賃借契約が当初の閉幕タイミングとなる2020年9月に満了するため[12]、機能の一部を江東区青海のテレコムセンターに移転した[13]。
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朝潮運河に対して"港町に船が停泊している"をイメージコンセプトに据え、運河沿いに作られた400mほどの桜の散歩道のほぼ中央に、入江に停泊している船をイメージに建てられたトヨタモビリティ東京中央晴海店(レクサス晴海)があり[14]、花のテラス・水のテラス・緑のテラスも広がる[2]。内部はトリトン通り2~3階の2層にわたる吹抜けとなったモール空間で[15]、飲食・物販・サービスなど約60店舗が営業する。
第一生命が創業50周年を記念し、1952年に本社を置く有楽町の第一生命館6階に設置。貸しホールの草分けとして親しまれた[16]。しかし、第一生命館が同じ街区にあった農林中央金庫有楽町ビルと共に一部外壁を保存の上、DNタワー21(1995年全体竣工)として建て替えられることになったため、1989年に一旦閉館。 トリトンスクエアのランドマークとなるトリプルタワーの足元に再興され[17]、2001年11月にオープンする[16]。クラシック音楽を主体としたホールとして運営され、客席数は767席(内8席車椅子用)[17]。
民間マンションおよび分譲の権利者住宅、URの分譲住宅と賃貸住宅、都営住宅、中央区民住宅をあわせ約1,800戸、延床面積約194,000㎡で構成され[18]、5階建て中層から、50階建ての超高層まで多様な住棟が供給されている[18]。これまでの住宅居住者がスムーズに戻り入居できるように、住宅施設を一期工事として先行して整備した[19]。
夏の時期は8月31日まで1Fの水のテラスにてトリトンビアテラスを開催。また、2Fグランドロビーにて度々展示や催し物なども行われている。
クリスマスシーズンには、X、Z棟の2階エレベーター前にクリスマスツリーが飾られる。願い事を短冊に書き吊せるようになっている。七夕のシーズンも同様である。
撮影に適した諸処の条件を満たしているため、雑誌やテレビ撮影等でロケ地としても使用されている。下記はその一部である。