月精寺 | |
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石塔は国宝に指定されている八角九重石塔 | |
所在地 | 江原特別自治道平昌郡珍富面東山里63 |
山号 | 五台山 |
宗派 | 曹渓宗(戒律宗⇒教宗⇒曹渓宗) |
寺格 |
曹渓宗第4教区本寺 朝鮮三十一本山(日本統治時代) |
本尊 | 釈迦如来 |
創建年 | 643年(新羅善徳女王12年) |
開基 | 慈蔵と伝承 |
文化財 | 八角九重石塔(国宝第48号) |
月精寺(げっせいじ、ウォルジョンサ、월정사)は、江原特別自治道平昌郡の五台山にある仏教寺院。韓国仏教界の最大勢力である曹渓宗(大韓仏教曹渓宗)の第4教区本寺。
戒律宗の開祖である慈蔵律師によって643年(新羅善徳女王12年)に創建されたと伝承されている。
高麗時代の923年(太祖6年)に信孝禅師が重建を行った。1276年(忠烈王2年)に信義禅師が重建を行った。
李氏朝鮮時代の1392年(太祖元年)に有縁大師が重建を行った。
太宗による1407年(太宗7年)の仏教弾圧のさい、存続を許された88寺院の中に月精寺の名前はなく、廃寺になったようである。 しかし世宗による1424年(世宗6年)の仏教弾圧のさいは、存続を許された36寺院の中に月精寺は含まれた。(朝鮮の仏教#李氏朝鮮時代の仏教弾圧)
1684年(粛宗10年)、清河禅師が重建した。1744年(英祖20年)、朝廷により重建、1752年(英祖28年)に完工した。1832年(純祖32年)、泳潭・仁坡・静庵禅師が重建した。
日本統治時代の1911年、寺刹令施行規則(7月8日付)によって、朝鮮三十本山に指定された。(1924年以降は朝鮮三十一本山)
朝鮮戦争時、寺は反乱軍(北朝鮮側)の拠点になり、全焼した。現在の建物は1964年以降に再建されたものである。
2011年12月16日、89年ぶりに日本から返還された朝鮮王朝儀軌の「国民歓迎行事」が行われた。月精寺住職の正念(ジョンニョム)師は祝辞で、「(儀軌の返還は)日本と韓国の良心的な人たちの思いで成し遂げた快挙だ」と述べた[1]。
高麗時代中期の多層石塔で高さは15.15メートル。朝鮮戦争のさい、破壊を免れた。