毒薬と老嬢

毒薬と老嬢』(どくやくとろうじょう)は、ジョセフ・ケッセルリング英語版が1939年に発表した戯曲

概要

[編集]

1941年、ブロードウェイで上演された際に大ヒット。1944年にその幕を閉じるまでの上演回数は1444ステージにも上る。その年、フランク・キャプラを監督に迎え映画化。

日本では、1987年に黒田絵美子の翻訳で劇団NLT銀座博品館劇場にて初上演したのを皮切りに、現在も同劇団が全国での公演を行っている。2022年には松竹の製作で関西弁バージョンが上演された[1]

あらすじ

[編集]

ブルックリンの屋敷に住む老姉妹エビイとマーサは、先の短い孤独な老人に毒酒を飲ませて安らかに死なせてやることに歓びを見出していた。ある日、彼女達を訪ねてやって来た甥のモーティマーは隠されていた死体を発見してしまう。

登場人物

[編集]
ジョナサン(ボリス・カーロフ)。ブロードウェイ版より。
  • エビイ(アビー):老姉妹の姉。
  • マーサ:同・妹。
  • モーティマー:老姉妹の3人いる甥のうちの末っ子。新聞記者。
  • テディ:老姉妹の甥。長男。老姉妹と同居している。自らをルーズベルト大統領だと思い込んでいる。
  • ジョナサン:老姉妹の甥。次男。殺人罪で指名手配されている。顔の整形手術により「フランケンシュタインの怪物」そっくりになってしまった。
  • アインシュタイン:ジョナサンと共に行動し指名手配されている外科医。ジョナサンの顔の整形手術は彼によるもの。
  • エレーン:モーティマーの恋人。
  • ハーパー:エレーンの父親。老姉妹の家の隣に建つ教会の牧師。
  • ギブス:老姉妹宅の部屋を借りに来る老人。
  • ブロフィー:警察官。
  • クライン:ブロフィーの同僚。
  • オハラ:ブロフィー達の同僚。趣味で本を執筆をしている。
  • ルーニー:刑事部長。
  • ウィザースプーン:養護施設の所長。

脚注

[編集]

関連項目

[編集]