海軍コマンド | |
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創設 | 1947年 |
所属政体 | フランス |
所属組織 | フランス海軍 |
兵科 | 海兵 |
兵種/任務 | 特殊部隊 |
人員 | 650人[1] |
所在地 | モルビアン県ロリアン |
上級単位 | 特殊作戦旅団 |
戦歴 |
第二次世界大戦 (ノルマンディー上陸作戦) 第一次インドシナ戦争 アルジェリア戦争 ユーゴスラビア紛争 ルワンダ紛争 コソボ紛争 アフガニスタン紛争 ソマリア対海賊作戦 |
海軍コマンド(かいぐんコマンド、仏:Commandos Marine)はフランス海軍のコマンド部隊。海軍フュージリアー海兵隊・コマンド軍(Force maritime des fusiliers marins et commandos:FORFUSCO)隷下[1]の特殊部隊。海軍に所属しているが、命令系統上は特殊作戦司令部の指揮下にある。
フュージリアー海兵隊(Fusiliers Marins、海軍の海兵隊)と海軍コマンドの歴史は、1856年に創設された海兵隊学校にさかのぼる[1]。
海軍コマンドは、1942年に自由フランス軍兵士から編成された部隊が元となっている(これが後のFORFUSCOである)。この部隊は、部隊の司令官であったPhilippe Kieffer指揮によるノルマンディー上陸作戦(D-デイ)で活躍している。
その後、部隊は6つの個別部隊に分かれ、第一次インドシナ戦争に参戦したが、ベトミン軍の攻勢に遭い、ニンビン寺院をめぐる戦闘において、6部隊の1つであったフランソワ隊の約半数が戦死し壊滅したり、ユベル部隊の6名のうち3名が惨殺されると言う散々な戦果も経験した。(他にもポンシャルディエー隊があり、2015年に再編成される)
これ以降、アルジェリア戦争の反乱軍鎮圧に投入されたりするなど、現在フランスの特殊部隊の中でも、エリート部隊の1つとなっている。
部隊構成は、アメリカ海軍のNavy SEALsと似ているが、SEALsは部隊方面別が主な分け方であるのに対し、海軍コマンドでは、役割別の部隊編成となっている(特にコマンドー・ユベルはSeal Team6:DEVGRUのように、半ば独立したような部隊となっている)。
海軍コマンドは5つの戦闘コマンドと、2つの支援コマンドで構成される[1]。それぞれ専門の部隊であり、部隊名は第二次世界大戦とインドシナ戦争で戦死したコマンドー部隊の将校の名前から付けられている。