田尻裕司

たじり ゆうじ
田尻 裕司
生年月日 1968年
出生地 日本の旗 日本 北海道
職業 映画監督脚本家俳優
ジャンル 映画オリジナルビデオ
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田尻 裕司(たじり ゆうじ、1968年 - )は日本映画監督脚本家俳優ピンク七福神と呼ばれるピンク映画監督の一人。ピンク七福神には上野俊哉女池充今岡信治鎌田義孝榎本敏郎坂本礼がいる[1]

経歴

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1968年に、北海道に生まれた。幼少期の主な趣味は映画を見ることで、10代の間に自分で脚本を書き、8mm映画を作り始めていた。成人映画館で観た根岸吉太郎監督のロマンポルノ映画『狂った果実』(1981年)(『狂った果実』(アリスの曲の映画化)に感銘を受けた[2]

帝京大学在学中に東京へ引越し、佐藤寿保監督のピンク映画に感銘を受け、獅子プロダクションに入社し、1990年から助監督として働いた[2][3]。。

監督デビュー作は1997年の『イケイケ電車 ハメて、行かせて、やめないで!』[4]。二作目の映画『OLの愛汁 ラブジュース』はピンク大賞の年間最優秀作品に選ばれ、監督賞も受賞した[5]日本映画プロフェッショナル大賞でも本作はその年の7位に選ばれた[3][6]2004年、撮影業界のエロ問題を扱った映画『淫らな唇 痙攣』は、ピンク大賞で銅賞を受賞した。この映画は女優賞と撮影賞も受賞した[7]。犯罪や流血よりは、日常に立脚した恋愛劇中心のピンク映画を得意とする。

監督作品

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映画

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  • イケイケ電車 ハメて、行かせて、やめないで!(1997年、国映
  • OLの愛汁 ラブジュース (1999年2月26日公開、国映)
  • ノーパン痴漢電車 見えちゃった!!(2000年2月25日公開、新東宝映画
  • 未来(H)日記 いっぱいしようよ(2001年1月12日公開) 
  • 姉妹OL 抱きしめたい(2001年9月28日公開、国映)
  • 不倫する人妻 眩暈  (2002年11月1日公開、国映=新東宝映画)
  • 淫らな唇 痙攣  (2004年8月27日公開、Vシアター135=国映=新東宝映画)
  • 孕み-HARAMI- 白い恐怖 (2005年)
  • ふしだらな女 真昼に濡れる (2006年)
  • ヨムトシヌ DEATH COMIC PART 1 (2009年3月28日公開)  
  • ヨムトシヌ DEATH COMIC PART 2 (2009年4月4日公開)
  • 特命女子アナ 並野容子 (2009年9月18日公開)
  • ちょっとエッチな生活体験 接吻5秒前(2012年6月23日公開)
  • こっぱみじん (2014年7月26日公開)

テレビドラマ

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オリジナルビデオ

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2001年
  • 未来H日記
2003年
  • SEX IN THE ROOM 密室欲情25時
  • 妹の恋人 背徳の甘い蜜
  • 熱い肉体 イヤと言えない女
  • 火照る躰と燃えた時間 主婦の性
  • 愛欲願望 ひざまくら
2004年
  • 飼育 大好きなあなたに
  • 禁断の果実 姉の吐息
  • 痙攣 けいれん
2005年
  • 卑猥 hiwai  
  • OL監禁 性愛の虜 
  • 未亡人の性 熟女の渇き  
2006年  
  • 堕ちてゆく人妻 濡れ過ぎる痴態
2007年
  • 妻の妹 秘密の一週間 違うところも感じるの・・・
2008年
  • 漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん  
  • 艶恋師 放浪編 歌舞伎町 絶頂対決!!  
  • 処女喪失 私を抱いて
  • 艶恋師 北海道 放浪編
2009年
  • 団地妻 妻のおとこ  
2010年  
  • 特命女子アナ 並野容子 LOVE IS OVER  
  • 君のことだけを想う 愛欲の海に溺れて・・  
  • 憧れの人妻(ひと) 年下男と情事に溺れた日々
2011年
  • 恋愛コンプレックス
  • 人妻同窓会 あなたが一番好き  
  • かわいい妹 義兄に抱かれて 
  • 禁断の果実DX 抱いてみたい女たち  
  • 不倫中毒 私は男のおもちゃなの…?
2012年
  • 敏感 テンプテーション ~初体験注意報~  
  • 友達の母 彼女がオンナに戻った日  
  • 未亡人SP 夜泣きする身体  
  • 3人のエッチな共同生活 男と女と女・・・  
  • 未来の日記 ANOTHER STORY  

脚本

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  • イケイケ電車 ハメて、行かせて、やめないで! (1997年、国映)
  • 未来(H)日記 いっぱいしようよ(2001年)
  • 未来H日記 (2001年)
  • 火照る躰と燃えた時間 主婦の性 (2003年)
  • 愛欲願望 ひざまくら (2003年)

出演

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  • インモラル・淫らな関係 (1995年) - 自転車で転ぶ男
  • 団地妻 隣りのあえぎ(2001年、国映=新東宝映画)
  • ピンクリボン (2004年)
  • 名前のない女たち (2010年、佐藤寿保監督)
  • 卒業 熟女の妖しい誘い (2012年)

関連項目

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注釈

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  1. ^ Domenig, Roland (2002年). “Vital flesh: the mysterious world of Pink Eiga”. 2004年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月17日閲覧。
  2. ^ a b Sharp, Jasper (2008). Behind the Pink Curtain: The Complete History of Japanese Sex Cinema. Guildford: FAB Press. p. 315. ISBN 978-1-903254-54-7 
  3. ^ a b Zenba, Takehiro (2005年11月18日). “インタビュー: 田尻裕司(映画監督) (Yūji Tajiri interview” (Japanese). Intro: Creators Movie Magazine. 2009年6月17日閲覧。
  4. ^ Pink Films History” (Japanese). P.G. Web Site. 2010年11月28日閲覧。
  5. ^ Best Ten of 1999 (1999年度ベストテン)” (Japanese). P*G Website. January 18, 2009閲覧。
  6. ^ 第9回日本映画プロフェッショナル大賞” (Japanese). nichi-pro.filmcity.jp. June 2, 2009閲覧。
  7. ^ Best Ten of 2004 (2004年度ベストテン)” (Japanese). P*G Website. January 18, 2009閲覧。

外部リンク

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