福山駅 | |
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ばら公園口 | |
ふくやま Fukuyama | |
所在地 | 広島県福山市三之丸町30-1 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
電報略号 | フク |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム |
2面2線+通過線2線(新幹線)[1] 3面6線(在来線)[1] |
乗車人員 -統計年度- |
14,881人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1891年(明治24年)9月11日[2] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■山陽新幹線 |
キロ程 |
238.6 km(新大阪起点) 東京から791.2 km |
◄新倉敷 (33.1 km) (20.1 km) 新尾道► | |
所属路線 | ■■山陽本線 |
駅番号 |
JR-W14(岡山方面) JR-X14(三原方面) |
キロ程 | 201.7 km(神戸起点) |
◄JR-W13 東福山 (4.2 km) (5.8 km) 備後赤坂 JR-X15► | |
所属路線 | ■福塩線 |
キロ程 | 0.0 km(福山起点) |
(1.8 km) 備後本庄► | |
備考 |
直営駅(管理駅)[3] みどりの窓口 有 みどりの券売機プラス設置駅 |
福山駅(ふくやまえき)は、広島県福山市三之丸町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅。
新幹線は一部の「のぞみ」「みずほ」、全ての「さくら」が停車する他、陸路では駅南北口より長距離高速バスが多数設定されており、広島県東部と岡山県井笠地方を結ぶ広域都市圏のターミナル駅である。また、西瀬戸自動車道を経由し、芸予諸島の島々や愛媛県松山市・今治市行の高速バスも発着しているため、本州から四国への乗換え駅としての機能も持っている。
山陽新幹線と、在来線における当駅の所属線である山陽線[2]、当駅起点の福塩線が乗入れている[4]。井原線の列車は神辺駅から福塩線経由で数本乗入れている。JR貨物は山陽本線のみ第二種鉄道事業免許を有している。
山陽新幹線は「のぞみ」、「さくら」と「こだま」がそれぞれ毎時1本ずつ停車し、朝夕は「ひかり」、一部の「みずほ」も停車する[5][6]。
かつて山陽線の岡山駅 - 当駅間で運行された快速「サンライナー」の始発・終着駅であった。在来線はICOCAの利用エリアに含まれている[7]。なお2016年春より、新たに自動発車案内システムと当駅を起点に、岡山 - 当駅経由 - 糸崎(後に三原も含む)、福塩線方面にそれぞれ別の路線記号とラインカラーが導入された[8]。駅番号は山陽線のみ設定、岡山方面がJR-W14、三原方面がJR-X14である。
備後地方最大の都市である福山市の中心駅であり、駅のすぐ北側には福山城があり、ホームからもその姿を眺められる。
福山駅は山陽鉄道の駅として、1891年(明治24年)に福山城の三の丸南側を東西に横断するように建てられた。そのため現在まで城から最も近い駅と呼ばれているが、正確には城内そのものである。現在のコンコースが二の丸正門である鉄御門及びその外枡形のあった場所である。
1935年(昭和10年)には、駅北側の両備福山駅から北に延びていた両備軽便鉄道が国有・準軌化に伴い、西から迂回する形で福山駅に引込まれた。また、これに関連する駅施設拡幅により、二の丸南側も削られ現在の福塩線は二の丸櫛形櫓・鉄砲櫓跡に敷設されている。
当駅は、1891年に福山城の三の丸や内堀・外堀の一部を埋め立てた跡に出来た。1975年の山陽新幹線開通に合わせて在来線の高架工事と、その上に新幹線高架設置工事を行ったため、重層式の3層構造高架駅となった。3階が新幹線ホーム、2階が山陽本線・福塩線(井原鉄道直通含む)ホーム、1階は駅ビル・コンコース・自由通路となっている。
管理駅長が配置された、直営駅であり[3]、大門駅から松永駅までを管理する。
新幹線改札は2005年2月に、在来線改札は2007年5月に自動改札化され、同年9月からはICOCAのサービスを開始した。バリアフリー対策として2007年3月に新幹線ホームへ、2008年3月には山陽本線ホームへのエレベーターが利用開始され、同年10月から福塩線ホームにも使用開始。また2008年に自動改札機の増設工事を行った。
駅ビルのサントークは高架橋の耐震補強工事により2007年7月より一旦閉店され、同年11月に「さんすて福山(サンステーションテラス福山)」として再オープンした。2014年3月にはさんすて福山の増築工事が完了し、駅南口のイメージが開業以来大きく変化した[27]。また、合わせて山陽本線ホームにある待ち合いベンチが増え、多くの利用客が使用できるようになった。
駅スタンプは「福山城と鞆の浦」。
新幹線は、16両対応(ホーム長410メートル)の相対式ホーム2面2線(ホームがあるのは外側の待避線であり、内側に上下通過線2線を挟む)を有する高架ホーム[28]。構内は博多方向に向かって右方向に半径3,500メートルの曲線を描いている[29]。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | 山陽新幹線 | 下り | 広島・博多・鹿児島中央方面[30] |
2 | 上り | 新大阪・東京方面[30] |
在来線は2階に島式ホーム3面6線を有し、基本的に1面ずつ山陽線下り、山陽線上り、福塩線と割当てられている。
3番のりばは当駅始発の折返し(上り列車は、芦田川橋梁の広島方にある福山新幹線保線区の近くの渡り線で下り線に転線して逆線運転)や工臨・トワイライトエクスプレスを使用したツアーや長時間待避の下り普通列車等の停車等に使われ、4番のりばは尾道・三原方面の下り列車、5番のりばは新倉敷・岡山方面の上り列車、6番のりばは当駅始発の列車が入線して折返し(下り列車は当駅の東側の東6番ガードにある渡り線で上り線に転線して逆線運転)運転を行う他、長時間待避の普通の停車に使われる。かつては金光教の団体列車なども入線した。福塩線は7・8番のりばを使用するが、上り方向で山陽本線上り本線と接続している。山陽本線と福塩線を直通する普通列車や、早朝の当駅始発列車は7番のりばを使用する。かつては当駅の東福山側に分岐点、両渡り線があったが3・4番のりばから上り本線へのポイントは現在、撤去されているため、上り方向からの折返しは6・7番のりばで行っている。
在来線ホームでは季節ごとに変化する接近メロディーが導入されている。メロディーは全のりば共通である。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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3・4 | 山陽本線 | 下り | 尾道・三原方面[30] | |
5・6 | 山陽本線 | 上り | 倉敷・岡山方面[30] | 一部は7番のりばから発車 |
7・8 | 福塩線 | 神辺・府中・井原鉄道線方面[30] |
2016年頃からJR貨物の車扱貨物取扱駅として扱われている[31]。不定期列車ではあるが、東福山駅との間でレール輸送の高速貨物列車が運行されている[32]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り。中国・四国地方では広島駅・岡山駅に次ぐ第3位である[34][35]。福山市の資料では「1日4万人が乗降」と記載するものもある[36]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
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1987年(昭和62年) | 22,926 | [37] |
1988年(昭和63年) | 23,486 | |
1989年(平成 元年) | 23,451 | |
1990年(平成 2年) | 24,046 | |
1991年(平成 3年) | 24,743 | |
1992年(平成 4年) | 25,754 | |
1993年(平成 5年) | 25,379 | |
1994年(平成 6年) | 23,909 | |
1995年(平成 7年) | 23,992 | |
1996年(平成 8年) | 24,327 | |
1997年(平成 9年) | 23,570 | |
1998年(平成10年) | 22,718 | |
1999年(平成11年) | 21,979 | |
2000年(平成12年) | 21,125 | |
2001年(平成13年) | 20,398 | |
2002年(平成14年) | 19,797 | |
2003年(平成15年) | 20,155 | |
2004年(平成16年) | 20,011 | |
2005年(平成17年) | 20,086 | |
2006年(平成18年) | 20,133 | |
2007年(平成19年) | 20,051 | |
2008年(平成20年) | 19,773 | |
2009年(平成21年) | 19,037 | |
2010年(平成22年) | 19,038 | |
2011年(平成23年) | 19,143 | |
2012年(平成24年) | 19,297 | |
2013年(平成25年) | 19,994 | |
2014年(平成26年) | 19,706 | |
2015年(平成27年) | 20,522 | |
2016年(平成28年) | 20,904 | [38] |
2017年(平成29年) | 21,189 | |
2018年(平成30年) | 21,270 | |
2019年(令和 元年) | 21,187 | [39] |
2020年(令和 2年) | 14,619 | [40] |
2021年(令和 3年) | 14,881 | [41] |
福山城がすぐ側にそびえ立つ。
ばら公園口は古くから福山市中心部の一部として開けており、福山市役所等行政機関、広島銀行を始めとして多くの金融機関が出店している他、天満屋福山店等の商業施設も立地している。1961年に建設された福山繊維ビルが、老朽化により再開発事業が行われ、アイネスフクヤマが2011年2月に完成した。駅南東側の伏見町にも複合ビルを中心とした再開発計画があったが頓挫、再開発準備組合は2016年に解散した[42]。
その後、2016年に当選した枝廣直幹市長の下で市役所内に福山駅前再生推進室、次いで福山駅前再生協議会が設置され[43]、2018年3月、20年後の完成を目標とした「福山駅前再生ビジョン」が公表された。当面は、デザイン会議によりビジョンを具体化し、3年間リノベーションまちづくりを行い、4年目以降に道路や駐車場の整備がなされる計画となっている[44]。また、同年4月には6年以上閉鎖が続いていたキャスパなどの再開発計画も発表された[45]。
一般路線バス(福山駅北口) | |||
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のりば | 運行事業者 | 路線名 | 系統・行先 |
ロータリー | ■ 中国バス ■ 井笠バスカンパニー ■ 鞆鉄道 |
まわローズ | 02:青ルート(右まわり) |
のりば | 運行事業者 | 路線名 | 行先 | 備考 |
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3 | 中国バス 近鉄バス |
びんごライナー | 大阪国際空港(伊丹空港) 大阪駅前(地下鉄東梅田駅) 湊町バスターミナル |
|
中国バス 鞆鉄道 |
エアポートリムジン | 広島空港 | ||
中国バス 鞆鉄道 広島交通 |
ローズライナー | 広島バスセンター・広島駅南口 | ||
中国バス 本四バス開発 因の島バス |
シトラスライナー | 因島北インター入口・土生港前 | ||
中国バス 鞆鉄道 瀬戸内しまなみリーディング 瀬戸内運輸 |
しまなみライナー | 今治駅前・今治桟橋 | ||
中国バス 本四バス開発 瀬戸内しまなみリーディング 伊予鉄バス |
キララエクスプレス | 松山市駅 | ||
11・12 | 降車専用 | |||
運休中 | 中国バス 小田急ハイウェイバス |
エトワールセト号 | 新宿駅西口 新宿南口(バスタ新宿) |
夜行便 |
中国バス | ドリームスリーパー Superior Class |
水道橋東京ドームホテル 大崎駅西口バスターミナル |
夜行便 | |
メイプルハーバー | 町田バスセンター・横浜駅前 | 夜行便 | ||
神戸ライナー | 三宮バスターミナル 神戸ポートタワー前 |
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きんさいライナー | 道の駅世羅・三良坂・塩町 三次ワイナリー・三次駅前 |
|||
中国バス JR九州バス |
広福ライナー | 博多バスターミナル | 夜行便 |
中国バス[48]・井笠バスカンパニー[49]・鞆鉄道(トモテツバス)[50]によって運行されている[51]。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
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1 | ■ 中国バス | 11:目崎車庫 11-1・12-1:市出張所 11-2:如水館前 12-2:中国中央病院 13:油木 13-1:東城駅前 |
「11-2」は学校休校日は運休 「12-2」は平日のみ運行 「13」「13-1」は平日・土曜のみ運行 |
■ 井笠バスカンパニー | 15:井原バスセンター | ||
2 | ■ 中国バス | 21・21-1:鋼管病院 21-2:引野口 22-1:鋼管町 28:暁の星 |
「21」は平日のみ運行 「28」は学校休校日は運休 |
■ 井笠バスカンパニー | 23:伊勢丘三丁目 24:篠坂 24-1:笠岡駅 25:坪生 |
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4 | ■ 中国バス | 41:卸町 41-1・43-2・44・45・46:多治米車庫前 42:福山港 43-1:箕沖 47:三菱前方面(循環) |
「43-1」「46」「47」は平日のみ運行。 ただし、「47」は製作所休業日は運休 |
5 | ■ 鞆鉄道 | 51・52・54:鞆港 51-1:竹ヶ端 |
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6 | ■ 中国バス ■ 鞆鉄道 |
61:瀬戸調整池前 | |
■ 鞆鉄道 | 61-1・62-1・63-1・64-1・65:千年橋 62-2・64-2:阿伏兎 62-3・64-3:内海農協前 62-4・64-4:常石 62-5:近大附属高校中学校前 66:みろくの里・正勝寺 67:松永 67-1:尾道駅前 68:満越 |
「66」は土曜・休日のみ運行 | |
7 | ■ 中国バス | 71:向陽循環(西町先回り) 71-1:向陽循環(北吉津先回り) 73:坂部 |
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8 | 81:大谷台団地・幕山団地 81-1:幕山口・幕山団地 81-2:幕山口 |
「81-1」は平日・土曜のみ運行 「81-2」は平日のみ運行 | |
■ 井笠バスカンパニー | 83:中国中央病院 | ||
9 | ■ 中国バス | 91-1:曙循環 | |
■ 鞆鉄道 | 92-1:東回り 92-2:西回り |
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10 | ■ 中国バス ■ 井笠バスカンパニー ■ 鞆鉄道 |
01(赤ルート):福山駅北口 02(青ルート):福山駅北口 |
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11・12 | 降車専用 |
福山駅南口からは福山エーガル8シネマズ、ラウンドワン福山店、福山コロナワールドとのシャトルバスも発着している。
1914年(大正3年)7月21日 に開業した両備軽便鉄道の始発駅。福山城東外堀を埋立てた地にあり、駅舎は平屋建てで北側には車庫が建てられていた。1935年(昭和10年)、福塩線の新線切替により福山駅に統合・廃止された。現在はコンビニエンスストアや駐車場などになっており、当時の面影は残っていない。