穆棱河

穆棱河(ムレンがわ)とは主に中華人民共和国黒竜江省吉林省を流れる河川で、ウスリー川左岸の支流の1つである。

満州語などのトゥングース語ではムレン川(muren bira)と呼ばれており[1]、現在の中国語名「穆棱河(mùléng hé)」及びロシア語名「ムリン川(Мулинхэ)」はこれに由来する。

概要

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ウスリー川流域

穆棱河は上流では山岳地帯を流れ、中流及び下流では平野を流れる。下流の流れは緩やかで、湿地が多い。川の長さは577kmで、流域面積は18.5km2

穆棱河は中華人民共和国とロシア連邦の国境近くでウスリー川に合流し、ロシア河から流れてくるウスリー川の右支流大ウスルカ川の合流地点が近いため、ダリネレチェンスクで大量の沈泥を引き起こしている。

穆棱河は現中露国境にほど近いため、かつては中ソ紛争ソ連対日参戦の戦場となっている。

脚注

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  1. ^ 承志2009,210-212頁

参考文献

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  • 承志『ダイチン・グルンとその時代』名古屋大学出版会、2009年