第501飛行隊 | |
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第501飛行隊のRF-4E | |
創設 | 1961年12月1日 |
廃止 | 2020年3月26日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 航空自衛隊 |
所在地 | 茨城県百里基地 |
編成地 | 宮城県松島基地 |
通称号/略称 | 501SQ |
標語 | 見敵必撮 |
上級単位 | 偵察航空隊 |
最終上級単位 | 航空総隊 |
第501飛行隊(だい501ひこうたい、JASDF 501st Tactical Reconnaissance Squadron)は、2020年まで存在した航空自衛隊偵察航空隊の飛行隊。廃止直前には百里基地を拠点とし、偵察機にRF-4EとRF-4EJ、連絡機にT-4を運用していた。
第501飛行隊は日本唯一の戦術偵察機運用部隊であり、その活動範囲は日本全土となるため、百里基地に配置されていたものの第7航空団所属ではなく、航空総隊の直轄部隊であった。
戦術目的だけではなく、民生協力での火山観測や阪神淡路大震災や東日本大震災などの大規模災害での災害派遣時も偵察飛行を行っていた。
1961年(昭和36年)12月1日に松島基地で編成され、1962年(昭和37年)8月28日には入間基地に移動した。初期運用機種はRF-86F(戦闘機として導入したF-86Fのうち、長期保管機を改造したもの)であった。
1972年(昭和47年)、航空自衛隊はRF-86Fの後継機としてRF-4Eを採用、14機を導入することとなったため、これを機に所属基地も百里基地へ移動することになり、1974年(昭和49年)10月1日に「百里先遣隊」を編成、12月4日にRF-4Eの1号機が配備された。1975年(昭和50年)10月1日に第501飛行隊本隊の移動が完了、また入間基地にRF-86Fを装備する「入間分遣隊」が編成されたが、1977年(昭和52年)3月25日に解散し、RF-86Fは航空総隊司令部飛行隊へ移管された。
1992年(平成4年)には、F-15J/DJの導入により余剰となったF-4EJから15機をRF-4EJに改修したうえで導入した。
RF-4E及びRF-4EJが老朽化に伴い退役するため、後継機としてF-15J/DJ戦闘機を改修して偵察機とする案が検討されたが、契約受注者である東芝が納入できる光学・赤外線偵察ポッドの性能は、防衛省の要求する性能を達成できないと見込まれ防衛省が契約を解除したため計画はとん挫した。
2020年(令和2年)3月26日、機体の老朽化などの理由により廃止。帰投後の現像が必要なフィルム式カメラでなく、撮影画像の電送や電波情報収集が可能な無人航空機「RQ-4 グローバルホーク」を運用する新偵察航空隊及び戦闘機部隊に役割を引き継いだ[1][2][3]。
部隊マークはキツツキを模したアメリカのアニメキャラクターであるウッディー・ウッドペッカーであり、川中島の戦いの啄木鳥戦法に由来していた。また、保有していたRF-4EとRF-4EJにはシャークマウス塗装が施されているものがあった。