職業大学(しょくぎょうだいがく、vocational university)または、技能大学(professional university)、応用技術大学(applied technological university)、高等職業カレッジ(college of higher vocational studies)、応用科学大学(university of applied sciences[1])とは高等教育機関(高等職業教育機関)の種別の一つであり、第3期の教育と、施設によっては第4期の教育を提供する。研究大学と対比される。
OECDは、カレッジ、アカデミー、ポリテクニック、応用科学大学(university of applied sciences)など、各国で用語にばらつきがあると報告している[2]。
一般的には学士および修士、一部においては博士などの学位を付与する。より厳密に専門職学位(Professional degree)を付与する国もあり、専門職学士号、専門職修士号、専門職博士号などが設定されている[2]。
韓国では一般大学のほか、職業系の産業大学、専門大学が存在する。
台湾では、技術学院や科技大学が存在し、これらは一般大学と対比される。
日本では、専門職大学、専門職短期大学、専門職大学院が存在する。
マレーシアには、公立の職業大学は4校ある。
オランダでは、HBO(Hoger beroepsonderwijs; 英:University Of Applied Sciences)とされる高等職業教育機関が存在し、学士号や修士号を付与する[2][3]。博士コースは存在しない[4]。
ギリシャでは職業大学に相当するものに、the Technological Educational Institutes (TEIs) が存在する。
ドイツおよびオーストリアにおけるファッハホーホシューレ(Fachhochschule, FH)はタイプAの高等教育機関であり、学士および修士の専門職学位(FH Degree)を付与する[5][6]。一部ではパートナー機関と提携して博士号を付与する所もある。
また大学以外の高等教育機関としてファッハシューレ(Fachschulen)が存在し、これはマイスター資格を与えるタイプBの短期学校である[5]。
スイスでもファッハホーホシューレ(FH)が存在する。
フィンランドにおける高等教育(レベル5)のキャリアは学術系と職業系に分かれており、職業系はAmmattikorkeakoulu(AMK,ポリテクニック)による1-3年間の課程であり、ポリテク学士号(Polytechnic Bachelor Degree)が付与される[6][7]。
また近年ではポリテク修士号(Polytechnic Master Degree)も付与されるようになった。