蛇の目(じゃのめ)とは、同心円を基調にした模様である。ヘビの目から名づけられた。
黒い円の中心を同心円で白抜きした図形、もしくは幅広の輪による円形の図形を蛇の目という。英語でいう「fisheye(魚の目)」は「鯛の目」という別の模様である。以下のほとんどの説明は混同されている。
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 Name |
---|---|---|---|---|
⊙ | U+2299 |
- |
⊙ ⊙ ⊙ |
CIRCLED DOT OPERATOR |
◉ | U+25C9 |
1-3-27 |
◉ ◉ |
Fisheye tainome (Japanese, a kind of bullet) |
☉ | U+2609 |
- |
☉ ☉ |
SUN |
⦿ | U+29BF |
1-3-26 |
⦿ ⦿ ⦿ |
丸中黒 Circled Bullet |
⨀ | U+2A00 |
- |
⨀ ⨀ ⨀ |
N-ARY CIRCLED DOT OPERATOR |
蛇の目(じゃのめ)は日本の家紋「弦巻紋」の一種である。
弦巻は弓の弦を巻着付けるために腰あたりに付ける、籐などでできた武具である。その形状が蛇の眼に似ていることから、蛇の目と呼ばれるようになった[1]。
単体で、または組合せるなどして用いられる。単独の「蛇の目」のほかに「三つ盛蛇の目」「蛇の目九曜」などの種がある。主に、外枠として用いられるときは、輪紋の「太輪」より太い「厚輪」、それより太い輪のことを「蛇の目輪(じゃのめわ)」という[1]。
安土桃山時代の軍旗では、石川忠総が「浅葱地に蛇の目」として用いた[2]。
日本鉱業(現:JX金属)の社章。「蛇の目印」として商標登録されており、同社製品に用いられていた。
株式会社タキザワが自社の一部の鉛筆に“JANOME”のロゴと共にトレードマークとして用いている。
上記のように目玉のような模様は様々な生物に見られる。その一部は擬態や警告色などとの関係が考えられ、総じて眼状紋と呼ばれる。詳細は該当記事を参照されたい。