麻宮 騎亜(あさみや きあ[3]、1963年3月9日[3][4] - )は、日本の漫画家[3]・アニメーター。男性。本名およびアニメーターでの名義は菊池 通隆(きくち みちたか)[3]。岩手県[3]北上市出身。アーティストクルー所属。代表作は『サイレントメビウス』[1][3]、『快傑蒸気探偵団』[3]、『彼女のカレラ My Favorite Carrera』[3]など[1]。
『宇宙戦艦ヤマト』でアニメファンになり、東京デザイナー学院アニメ科(現東京クールジャパン)を卒業。21歳で菊池名義でのフリーのアニメーターとして独立し、1986年に『コンプティーク』(角川書店)に掲載された『神星記ヴァグランツ』で、漫画家としてデビューする[3][4]。ペンネームの由来は、菊池がファンであった斉藤由貴が演じる麻宮サキから。
菊池とは長らく別人ということになっていたが、後年には同一人物であることを認めた[5]。また、菊池とは別人とするため、麻宮の誕生日を1963年1月28日としていた。あとがき(『サイレントメビウス』では「プロダクションノート」)やコメント欄に描く自画像は、麻宮名義の際には顔の部分が「Now Printing」と書かれたボード、菊池名義の際にはエビの握り寿司になっている。カタカナのキクチミチタカを使う場合もある。
2000年以降、菊池名義での仕事はほぼ皆無となっていたが、2012年には『宇宙戦艦ヤマト2199』で原画へ復帰している。同作品ではテレビ放送版エンディング(第9話 - 第17話)のレイアウト構成も担当しているが、そちらは漫画家としての参加ゆえ、麻宮名義である。
2017年5月1日より、芸能事務所のアーティストクルーに所属[6]。その理由については、「絵を描く仕事にメリハリをつけるため」と明かしている[7]。
2019年4月から、日本SF作家クラブ会員となる[8]。2024年、第55回星雲賞アート部門を受賞[2]。
- Webラジオ「談話室オヤカタ」 - 池田憲章と大沼弘幸によるトーク番組。麻宮は何度もゲスト出演。この時にWebラジオに興味を持つようになり、自分でも番組を始めることになった。
- Webラジオ「アメコミット」(メインパーソナリティー、2017年5月7日 - 2017年7月31日)[11]
- FMアメコミット!(メインパーソナリティ、市川うららFM:2017年8月6日 - 2018年12月16日)
- Webラジオ「ラヂヲコンプレックス 帝都電詠ラヂヲ局」
- Webラジオ「麻宮騎亜拡張計画」
- Webラジオ「太陽系放送局 -SSBC-」(2021年3月-)
- 「夢なら…愛なら…」 - 菊池通隆名義。『サイレントメビウス』劇場版の挿入歌。歌は岡本麻弥と松井菜桜子。
- 超道楽散在日記(月刊MEGU) - 1997年1月号から掲載誌休刊の1997年5月号まで、全5回。副題「楽シイマニア道ノススメ」が付く。キクチミチタカ名義。
- あいまいみー〜妄想カタストロフ〜(第10話 Special Thanks アヴェンタドール収録協力[12])
- 舞台「くるくると死と嫉妬2018」(メインビジュアル)[13]
- 「宇宙戦艦ヤマト」関連商品のイラスト
- 2199の全巻収納ボックスのパッケージ
- バンダイのプラモデルのボックスアート - ヤマト(2202版)、アンドロメダ、銀河、アスカなど
- 麻宮騎亜 名義
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- 菊池通隆 名義
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- 『The NEXT GENERATON』ISBN 4-8291-9104-X
- 『Zwei』ISBN 4-8291-9116-3
- 『ULTRAMAN in the REAL』(2001年、メディアワークス) - ウルトラマンや怪獣のフィギュアと実景を合成したCG画集。
- 『ULTRAMAN in the REAL REBOOT』(2013年、エンターブレイン)
- 麻宮騎亜・菊池通隆 共同名義
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- 『STUDIO TRON ART BOOK 1993』ISBN 4-8291-7254-1(1994年3月30日、富士見書房)
- 『聖獣幻想絵巻 DARK ANGEL』(1997年、角川書店) - 「聖獣伝承ダークエンジェル」の扉絵を収録した画集。
- 河崎実 - 「サイレントメビウス外伝 幕末闇婦始末記」実写ビデオの監督。また麻宮は複数の河崎作品のデザインを手掛けている。
- 大沼弘幸 - 「サイレントメビウス外伝 幕末闇婦始末記」のノベライズを担当。また麻宮は大沼のWebラジオに出演している。
- 松井菜桜子 - 「サイレントメビウス」アニメ版などに出演。また麻宮の単行本の帯にコメントを提供。
- 岡本麻弥 - 「サイレントメビウス」アニメ版などに出演。また麻宮は岡本のアルバムジャケットのデザインなどを手掛けている。
- 生頼範義 - 麻宮が尊敬するイラストレーター。2015年12月に開催された生頼の回顧展では追悼イラストを提供した。