15 cm K 16(15 cm Kanone 16)とは、1916年にドイツ帝国が制式採用した口径150mmのカノン砲である。
K 16は第一次世界大戦当時の火砲としては珍しく車軸にリーフスプリング式のサスペンションを設けており、自動車による牽引を視野に入れて開発されたものと思われる。
第一次世界大戦終結後、残存砲は戦争賠償としてベルギーが接収し運用していたが、1940年の西方電撃戦においてナチス・ドイツはベルギー全土を占領し、残されていたK 16を再び接収、15 cm K 429(b). として沿岸防衛用に配備した。
一部は21cm Mrs 18の砲架と組み合わされ、「15cm-Kanone in 16 Mörserlafette(臼砲架台搭載15cmカノン砲 16型)」として主に沿岸防衛砲として使用された。