2005 LW3 | |
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2022年11月23日のGSSRによる2005 LW3とその衛星(下)のレーダー画像
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仮符号・別名 | 2005 LW3 |
分類 | NEA · アポロ群 · PHA |
発見 | |
発見日 | 2005年6月5日[1][2] |
発見者 | SSS[1][2] |
発見場所 | SSO[1][2] |
軌道要素と性質 元期:2023年2月25日(JD 2460000.5)[3] | |
軌道の種類 | 楕円軌道 |
軌道長半径 (a) | 1.439 au[3] |
近日点距離 (q) | 0.771 au[3] |
遠日点距離 (Q) | 2.106 au[3] |
離心率 (e) | 0.4638[3] |
公転周期 (P) | 1.73 年(630.3 日)[3] |
軌道傾斜角 (i) | 6.021°[3] |
近点引数 (ω) | 288.663°[3] |
昇交点黄経 (Ω) | 59.587°[3] |
平均近点角 (M) | 81.385°[3] |
前回近日点通過 | 2022年10月5日[3] |
最小交差距離 | 地球:0.001397天文単位 (209,000 km; 0.544 LD)[3] 木星:3.335 au[3] |
衛星の数 | 1 |
物理的性質 | |
平均直径 | 400 m[4] |
自転周期 | 3.6 h[4] |
絶対等級 (H) | 21.89[3] · 21.68[1] |
アルベド(反射能) | 0.02[5] |
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2005 LW3は二重小惑星で、アポロ群に属する潜在的に危険な小惑星(PHA)として分類されている地球近傍小惑星である。2005年6月5日に、オーストラリアのサイディング・スプリング天文台(SSO)でサイディング・スプリングサーベイ(SSS)によって発見された[2]。2022年11月23日に地球から2.97月の距離 (1.14×10 6 km; 0.71×10 6 mi)の距離に接近し、北天半球の空を通過したとき、見かけの等級が13のピークに達した[1]。接近中は世界中の天文学者によって広く観測され、カリフォルニア州に位置するNASAのGoldstone Solar System Radar(GSSR)によるレーダー観測により、4 km (2.5 mi)離れた距離で2005 LW3の周囲を公転する幅100 m (330 ft)の衛星が発見された[6][7]。
2022年11月のGoldstone Solar System Radar観測では、2005 LW3の形状が解明され、直径400 m (1,300 ft)の天体であることが明らかになった。これは、以前に予想されていた直径150 m (490 ft)よりもかなり大きい[4][7]。絶対等級が21.9の場合、このレーダー測定直径は、2005 LW3の幾何アルベドが0.02と非常に低いことを示している[5]。これらのレーダー観測により、2005 LW3の自転周期が3.6時間であることも決定した[4]。
2005 LW3の衛星は、2022年11月23日~27日のGoldstone Solar System Radar観測を使用して、天文学者のチーム[注釈 1]によって発見された。衛星は、赤道における大きさが100 m × 50 m (330 ft × 160 ft)で、細長い形状に見える[4]。衛星は、約4 km (2.5 mi)の軌道長半径で2005 LW3から遠く離れた距離を公転している[4]。これは、2005 LW3のヒル半径の約17%である(2005 LW3が1.6 g/cm3の推定密度の場合、24 km または 15 mi)[5]。衛星の発見は、2022年12月10日に天文電報中央局で発表された[4]。