2011年のドイツツーリングカー選手権は、2000年に再開したドイツツーリングカー選手権の12回目のシーズンである。5月1日のホッケンハイムリンクで開幕し、10月23日のホッケンハイムリンクでの最終戦で閉幕した。タイトルは全10戦で争われ、マーティン・トムチェクがシリーズチャンピオンを獲得した。
今シーズンは、シーズン再開以来タイヤを供給してきたダンロップに代わってハンコックが供給を行う初年度となった。[1]
メルセデスを駆るカナダ人ドライバーのブルーノ・スペングラーがシーズン前半をリードし、5戦を終えた時点で首位に立った。開幕戦のホッケンハイムと第5戦ノリスリンクで勝利し、同じく2勝を挙げるアウディのマーティン・トムチェクに3ポイント差を付けた。両名に続いてアウディのティモ・シャイダーが3番手に位置した。このほかにはアウディのマイク・ロッケンフェラーが第2戦のザントフォールトで勝利を挙げたものの、2011年のル・マン24時間レースにおける事故で負傷し、ベテランのトム・クリステンセンが彼に代わって参戦することとなった。
- 2010年シーズンに導入された開発凍結が今シーズンも影響している[2]。
- チーム変更
マイク・ロッケンフェラーはファクトリーチームのアプト・スポーツラインに移籍し、最新型の車両が与えられた。ロッケンフェラーの移籍により空席となったチーム・フェニックスにはマーティン・トムチェクが加入した。HWAチームからポール・ディ・レスタがF1のフォース・インディアに移籍し、代わってジェイミー・グリーンが加入、最新型のメルセデスをドライブした。
- 新規参戦
チーム・ロズベルグは2名の新人ドライバーを起用した。フォーミュラ3・ユーロシリーズチャンピオンのエドアルド・モルタラと、2010年のレース・オブ・チャンピオンズ優勝者のフェリペ・アルブケルケである。ラヘル・フライは2010年に様々なカテゴリーのレースに参加した後、2011年はチーム・フェニックスに加入した。オープンホイールに参加していたクリスチャン・ベアトリス、レンガー・ファンデル・ザンデがパーソン・モータースポーツに加入した。ファンデル・ザンデはGP3から転戦し、ベアトリスはDTMと平行してGP2も戦った。
- 撤退
昨シーズンのチャンピオン、ポール・ディ・レスタはF1のフォース・インディアに移籍した。アウディのマルクス・ヴィンケルホックはFIA GT1世界選手権に参戦、同じくアウディのアレクサンドル・プレマー、キャサリン・レッグはシートを失った。
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色 |
結果
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金色 |
優勝
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銀色 |
2位
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銅色 |
3位
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緑 |
ポイント圏内完走
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青灰色 |
ポイント圏外完走
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周回数不足 (NC)
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紫 |
リタイヤ (Ret)
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赤 |
予選不通過 (DNQ)
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予備予選不通過 (DNPQ)
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黒 |
失格 (DSQ)
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白 |
スタートせず (DNS)
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エントリーせず (WD)
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レースキャンセル (C)
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空欄
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欠場
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出場停止処分 (EX)
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太字:ポールポジション
斜体:ファステストラップ
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色 |
結果
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金色 |
優勝
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銀色 |
2位
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銅色 |
3位
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緑 |
ポイント圏内完走
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青灰色 |
ポイント圏外完走
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周回数不足 (NC)
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紫 |
リタイヤ (Ret)
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赤 |
予選不通過 (DNQ)
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予備予選不通過 (DNPQ)
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黒 |
失格 (DSQ)
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白 |
スタートせず (DNS)
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エントリーせず (WD)
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レースキャンセル (C)
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空欄
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欠場
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出場停止処分 (EX)
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太字:ポールポジション
斜体:ファステストラップ
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- ^ a b ヴォルフは最終戦のホッケンハイム以外の全戦を結婚前の名であるスージー・ストッダートでエントリーした。
- ^ a b c d ノンタイトル戦、ポイント無し。