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シーズン | 2016 |
---|---|
優勝 | 北海道コンサドーレ札幌 |
昇格 |
北海道コンサドーレ札幌 清水エスパルス セレッソ大阪 |
降格 | ギラヴァンツ北九州 |
試合数 | 462 |
ゴール数 | 1108 (1試合平均2.4) |
得点王 | 鄭大世 (清水・26得点) |
最大差勝利ホーム試合 | |
清水 8-0 群馬 (第15節・5月28日) | |
最大差勝利アウェー試合 | |
熊本 1-6 北九州 (第30節・8月21日) 岐阜 0-5 岡山 (第34節・10月2日) | |
最多得点試合 | |
清水 8-0 群馬 (第15節・5月28日) | |
最多連勝記録 | |
9 - 清水 (第34節-第42節) | |
最多連続負け無し記録 | |
16 - 松本 (第25節-第40節) | |
最多連続勝ち無し記録 | |
12 - 岐阜 (第20節-第31節) | |
最多連敗記録 | |
7 - 岐阜 (第20節-第26節) | |
最多観客動員 | |
33,697人 - 札幌 vs 金沢 (第42節・11月20日) | |
最少観客動員 | |
1,795人 - 北九州 vs 金沢 (第18節・6月12日) | |
平均観客動員 | 6,973人 |
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この項目では、2016年シーズンのJ2リーグについて述べる。
J2リーグとして18年目のシーズンを迎える。
明治安田生命保険相互会社をタイトルパートナー(冠スポンサー)として、「2016明治安田生命J2リーグ」の名称で行う(4年契約の2年目[1])。
2015年12月15日にスケジュールと概要が発表された[2]。2月28日開幕、11月20日閉幕の全42節・合計462試合で争われた。前日(2月27日)に開幕するJ1リーグ共々、Jリーグ発足後初となる「2月開幕」という形になった[3]。
なお、ロアッソ熊本は4月14日の熊本地震の影響により、4月17日開催予定の第8節・京都サンガF.C.戦から5月7日開催予定の第12節・北海道コンサドーレ札幌戦までがすべて開催中止(延期)となり[4][5]、試合消化数で他クラブと最大5試合差が生じることとなる。
2016年シーズンのJ2のクラブ数は前年同様の22クラブ。以下のクラブが参加する[6]。
2015年シーズンのJ1 16位の松本山雅FCと18位のモンテディオ山形は2014年シーズン以来2年ぶり、17位の清水エスパルスは初の降格。2015年シーズンJ3優勝のレノファ山口FCが初昇格、J2・J3入れ替え戦に勝利したFC町田ゼルビアが2012年シーズン以来4年ぶりのJ2昇格。またコンサドーレ札幌は2月1日付けでチーム名を「北海道コンサドーレ札幌」に変更した[7]。
特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。
チーム名 | 前監督 | 退任日 | 監督代行 | 新監督 | 就任日 | 備考 |
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横浜FC | ![]() |
6月15日[31] | - | ![]() |
6月15日[32] | 強化育成TDからの昇格 |
FC岐阜 | ![]() |
7月22日[33] | - | ![]() |
7月22日[34] | コーチからの昇格 |
ジェフユナイテッド市原・千葉 | ![]() |
7月25日[35] | ![]() |
- | - | - |
このシーズンより、シャツ背中下部への広告表示が解禁された。
2015年12月15日発表時点ではリーグ戦においては前年との変更点はないが、J1昇格プレーオフの決勝戦の開催地が前年までの中立地開催から、リーグ戦の年間順位上位クラブのホームスタジアムで開催されることになった。これについて、Jリーグは「国立競技場が改修中で、中立地での開催ができない場合があり、また、リーグ戦成績上位クラブの優位性が確保されない場合があるため」と説明されている。[37]。
開幕前には、初のJ2降格もほとんどの戦力が残り、“昇格請負人”小林伸二の下で1年でのJ1復帰を目指す清水[38]、前年の昇格プレーオフで涙を呑み、スイスから柿谷曜一朗を電撃復帰させたC大阪[39]、さらに登録メンバーの半数以上を入れ替えるという大改革を断行し7年振りのJ1復帰を目指す千葉[40] などが注目を集めたが、リーグを牽引したのは四方田修平率いる札幌であった。ヘイス、マセード、ジュリーニョのブラジル人トリオの加入で攻守に厚みを増したチームは、1-0の勝利が11試合という堅い守りと、エースFW都倉賢を中心とした前線の高い決定力を武器に第13節で首位に立つとそのまま独走[41]。特にホームでは開幕から18試合負け無し(16勝2分)、前年からJ2タイ記録の23試合負け無し[42] と圧倒的な強さを見せ、9月終了時点では2位松本に勝ち点9差とし、優勝・昇格は時間の問題かと思われた。
ところが、10月に入り、札幌は第36節からの5試合で1勝1分け3敗と急失速。そこに迫ってきたのは、序盤こそ低迷したものの1年でのJ1復帰を目指しての試行錯誤が徐々に功を奏し[43]、第40節には16戦無敗(9勝7分)で札幌と勝ち点で並んだ松本[44] と、FW大前元紀が長期離脱から復帰し、FW鄭大世との2トップで得点を量産し札幌を猛追する清水の2チームであった。最終節直前の第41節、札幌はアウェイで千葉に後半アディショナルタイムの逆転弾で優勝に王手。一方、松本はアウェイで町田に苦杯をなめ3位に後退。清水はホームで昇格プレーオフ圏内の岡山を振り切って8連勝を達成[45]。2位に浮上し、勝ち点84の札幌を勝ち点81の清水と松本が追う展開となり、最終節までJ2優勝あるいはJ1自動昇格チームが確定しないという大混戦となった。
一方、下位の残留争いも、開幕から10戦勝ち無し(2分8敗)とスタートダッシュに失敗し、その後も波に乗りきれない金沢が最下位に低迷。これにようやくJ1ライセンスを取得しクラブ初の開幕戦勝利を挙げながらその後11試合勝ち無し(5分6敗)などこちらも勢いに乗れない北九州[46] との2チームでJ2残留を争う展開となるが、終盤にさしかかり金沢は第33節からの6試合で3勝2分1敗と勝ち点を積み上げて一時降格圏を脱出、北九州も同じく2勝3分1敗と勝ち点を積み上げ、ラモス瑠偉の解任という大なたを振るいながら浮上のきっかけをつかみきれない20位岐阜に迫る[47]。最終節を前に、勝ち点40の岐阜と、勝ち点38の北九州・金沢の3チームが自動残留の1枠を争う形となり、こちらも最終節までJ3自動降格あるいはJ2・J3入れ替え戦出場チームが確定しないという混戦となった[48]。
迎えた最終節、首位の札幌はホームで最下位・金沢と対戦し、0-0の引き分けで共に勝ち点1を積み上げて、札幌が2007年以来9年ぶり3回目のJ2優勝を決めて5年ぶりのJ1復帰を果たし、金沢も勝ち点を上積みする。2位清水はアウェーで徳島に、3位松本はホームで横浜FCに共に勝利したが、得失点差で清水が2位を守り1年でのJ1復帰が決定、松本は3位となりJ1昇格プレーオフへ回った。また、21位の北九州はアウェーで山形に敗れた勝ち点を上積みできず、最下位に転落してJ3降格が決定。金沢が21位でJ2・J3入れ替え戦に回ることになった。なお、北九州・金沢の未勝利により降格のなくなった岐阜もホームで東京Vに勝利して自力で残留を決めている[49]。
その他のチームでは、攻守にハードワークを見せプレーオフ圏内まであと一歩と迫った町田と、J3時代からの攻撃的スタイルを貫き前半戦を盛り上げた山口の昇格組が健闘を見せた[50]。一方、シーズン序盤好調だった熊本は熊本地震の影響でゴールデンウィークを挟んだ1ヶ月以上の中断を余儀なくされ、代替試合が夏場以降に集中したこともあって連戦が続いて調子を大きく落とし、16位でJ2残留を決めている[50]。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 昇格または降格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 北海道コンサドーレ札幌 (C, P) | 42 | 25 | 10 | 7 | 65 | 33 | +32 | 85 | J1昇格 |
2 | 清水エスパルス (P) | 42 | 25 | 9 | 8 | 85 | 37 | +48 | 84 | |
3 | 松本山雅FC | 42 | 24 | 12 | 6 | 62 | 32 | +30 | 84 | J1昇格プレーオフ進出 |
4 | セレッソ大阪 (O, P) | 42 | 23 | 9 | 10 | 62 | 46 | +16 | 78 | |
5 | 京都サンガF.C. | 42 | 18 | 15 | 9 | 50 | 37 | +13 | 69 | |
6 | ファジアーノ岡山 | 42 | 17 | 14 | 11 | 58 | 44 | +14 | 65 | |
7 | FC町田ゼルビア | 42 | 18 | 11 | 13 | 53 | 44 | +9 | 65 | |
8 | 横浜FC | 42 | 16 | 11 | 15 | 50 | 51 | −1 | 59 | |
9 | 徳島ヴォルティス | 42 | 16 | 9 | 17 | 46 | 42 | +4 | 57 | |
10 | 愛媛FC | 42 | 12 | 20 | 10 | 41 | 40 | +1 | 56 | |
11 | ジェフユナイテッド千葉 | 42 | 13 | 14 | 15 | 52 | 53 | −1 | 53 | |
12 | レノファ山口FC | 42 | 14 | 11 | 17 | 55 | 63 | −8 | 53 | |
13 | 水戸ホーリーホック | 42 | 10 | 18 | 14 | 45 | 49 | −4 | 48 | |
14 | モンテディオ山形 | 42 | 11 | 14 | 17 | 43 | 49 | −6 | 47 | |
15 | V・ファーレン長崎 | 42 | 10 | 17 | 15 | 39 | 51 | −12 | 47 | |
16 | ロアッソ熊本 | 42 | 12 | 10 | 20 | 38 | 53 | −15 | 46 | |
17 | ザスパクサツ群馬 | 42 | 11 | 12 | 19 | 52 | 66 | −14 | 45 | |
18 | 東京ヴェルディ | 42 | 10 | 13 | 19 | 43 | 61 | −18 | 43 | |
19 | カマタマーレ讃岐 | 42 | 10 | 13 | 19 | 43 | 62 | −19 | 43 | |
20 | FC岐阜 | 42 | 12 | 7 | 23 | 47 | 71 | −24 | 43 | |
21 | ツエーゲン金沢 (O) | 42 | 8 | 15 | 19 | 36 | 60 | −24 | 39 | J2・J3入れ替え戦出場 |
22 | ギラヴァンツ北九州 (R) | 42 | 8 | 14 | 20 | 43 | 64 | −21 | 38 | J3降格 |
2016 J1昇格プレーオフ(2016 J.League Road To J1 Play-Offs)
準決勝 | 決勝 | |||||
11月27日・金鳥スタ | ||||||
4位 セレッソ大阪 | 1 | |||||
12月4日・金鳥スタ | ||||||
5位 京都サンガF.C. | 0 | |||||
4位 セレッソ大阪 | 1 | |||||
11月27日・松本 | ||||||
6位 ファジアーノ岡山 | 0 | |||||
3位 松本山雅FC | 1 | |||||
6位 ファジアーノ岡山 | 2 | |||||
順位 | 選手 | 所属 | 得点 |
---|---|---|---|
得点王 | ![]() |
清水エスパルス | 26 |
2 | ![]() |
北海道コンサドーレ札幌 | 19 |
T3 | ![]() |
横浜FC | 18 |
![]() |
清水エスパルス | ||
5 | ![]() |
V・ファーレン長崎 | 17 |
T6 | ![]() |
松本山雅FC[注 7] | 16 |
![]() |
ギラヴァンツ北九州 | ||
T8 | ![]() |
FC町田ゼルビア | 14 |
![]() |
セレッソ大阪 | ||
![]() |
ファジアーノ岡山 |
最終更新は2016年11月20日の試合終了時
出典: J. League Data
月 | J2 | ||
---|---|---|---|
選手 | 所属 | 出典 | |
2月・3月 | 清武功暉 | ロアッソ熊本 | [51] |
4月 | 庄司悦大 | レノファ山口FC | [52] |
5月 | 内村圭宏 | 北海道コンサドーレ札幌 | [53] |
6月 | 矢島慎也 | ファジアーノ岡山 | [54] |
7月 | 鄭大世 | 清水エスパルス | [55] |
8月 | 松下裕樹 | ザスパクサツ群馬 | [56] |
9月 | 山口蛍 | セレッソ大阪 | [57] |
10月 | 鄭大世 | 清水エスパルス | [58] |
11月 | 鄭大世 | 清水エスパルス | [59] |
月 | J2 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手 | 所属 | 節 | 対戦相手(試合会場) | 得点時間 | 出典 | |
2月 | 仲間隼斗 | カマタマーレ讃岐 | 1節 | 横浜FC(ニッパツ) | 74分 | [60] |
3月 | 柿谷曜一朗 | セレッソ大阪 | 3節 | 群馬(金鳥スタ) | 59分 | [61] |
4月 | 木島徹也 | カマタマーレ讃岐 | 8節 | 清水(アイスタ) | 62分 | [62] |
5月 | 永井龍 | V・ファーレン長崎 | 11節 | 北九州(本城) | 64分 | [63] |
6月 | 清武功暉 | ロアッソ熊本 | 19節 | 讃岐(ベアスタ) | 34分 | [64] |
7月 | 都倉賢 | 北海道コンサドーレ札幌 | 24節 | 松本(札幌ド) | 15分 | [65] |
8月 | 松下裕樹 | ザスパクサツ群馬 | 28節 | 讃岐(ピカスタ) | 26分 | [66] |
9月 | 内田健太 | 愛媛FC | 31節 | 熊本(ニンスタ) | 2分 | [67] |
10月 | 白崎凌兵 | 清水エスパルス | 34節 | C大阪(ヤンマー) | 90+4分 | [68] |
11月 | 山村佑樹 | 水戸ホーリーホック | 40節 | 岡山(Cスタ) | 54分 | [69] |
順 | チーム | 合計 | 最多 | 最小 | 平均 | 推移 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 北海道コンサドーレ札幌 | 305,732 | 33,697 | 8,269 | 14,559 | +21.7% |
2 | 松本山雅FC | 286,246 | 19,632 | 10,796 | 13,631 | −18.9%† |
3 | セレッソ大阪 | 262,691 | 23,781 | 8,464 | 12,509 | +2.2% |
4 | 清水エスパルス | 236,749 | 16,740 | 6,552 | 11,274 | −19.9%† |
5 | ジェフユナイテッド千葉 | 216,127 | 14,163 | 7,684 | 10,292 | −4.0% |
6 | ファジアーノ岡山 | 210,364 | 15,204 | 7,050 | 10,017 | +19.0% |
7 | レノファ山口FC | 139,732 | 14,532 | 3,629 | 6,654 | +52.3%‡ |
8 | 京都サンガF.C. | 137,005 | 12,042 | 2,884 | 6,524 | −12.9% |
9 | モンテディオ山形 | 131,324 | 14,450 | 3,189 | 6,254 | −37.6%† |
10 | FC岐阜 | 118,910 | 12,158 | 3,215 | 5,662 | −8.3% |
11 | ロアッソ熊本 | 116,402 | 9,727 | 2,509 | 5,543 | −21.2% |
12 | 東京ヴェルディ | 113,451 | 9,272 | 2,752 | 5,402 | −4.6% |
13 | 水戸ホーリーホック | 112,668 | 10,420 | 3,815 | 5,365 | +11.3% |
14 | V・ファーレン長崎 | 109,727 | 9,048 | 2,692 | 5,225 | +5.9% |
15 | FC町田ゼルビア | 107,591 | 10,112 | 3,448 | 5,123 | +36.0%‡ |
16 | 横浜FC | 102,724 | 10,524 | 2,077 | 4,892 | −4.3% |
17 | ザスパクサツ群馬 | 99,619 | 9,804 | 2,374 | 4,744 | +15.7% |
18 | 徳島ヴォルティス | 95,860 | 9,767 | 3,218 | 4,565 | −9.0% |
19 | ツエーゲン金沢 | 87,757 | 9,316 | 1,924 | 4,179 | −14.8% |
20 | 愛媛FC | 85,863 | 8,215 | 2,019 | 4,089 | +8.4% |
21 | カマタマーレ讃岐 | 77,413 | 11,376 | 1,924 | 3,686 | +0.7% |
22 | ギラヴァンツ北九州 | 67,698 | 5,689 | 1,795 | 3,224 | −6.7% |
リーグ合計 | 3,221,653 | 33,697 | 1,795 | 6,973 | +1.8% |
最終更新:2016年11月20日
出典: J. League Data
註記:
† 前シーズンはJ1。‡ 前シーズンはJ3。