単色の3DBenchyモデル | |
マルチカラーの3DBenchy | |
分類 | 3Dモデル |
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併用 | 3Dプリンター |
発案者 | Creative Tools[注釈 1] |
関連リンク | 3dbenchy.com |
3DBenchy(または#3DBenchy[注釈 2]、スリーディーベンチー)は、3Dプリンターの精度と機能をテストするためにデザインされた、船の3Dモデルである[2]。2015年4月にSTLのファイル形式で公開された。同年7月にはマルチカラーのモデルも公開されている[3][4][5]。
ベンチマークとしての利用から、世界で最も3Dプリントされたモデルであると考えられている[6]。3DBenchyが最初にアップロードされた3DモデルのサイトThingiverseでは、高評価数1位となっている[7]。
3DBenchyには、3Dプリントにおいて必要となるさまざまな形状が含まれている。そのため、ユーザーは1モデルの印刷で視覚的に3Dプリンターの能力を評価できる[8]。1/1スケールであれば、ほとんどの3Dプリンターが2時間未満で印刷可能である。
船体: 張り出した曲面を含む。積層のずれが現れやすい。
線対称なデザイン: 歪みや反りを簡単に確認できる。
デッキ、中央の箱、煙突の上面: 水平な平面になる。印刷開始前に行うレベリングが正しく行われているか確認できる。
ネームプレート: 船尾に小さく「#3DBenchy」と刻まれている。解像度の設定を正しく行う必要がある。
船底の文字: 「CT3D.xyz」の文字が浅く入る。1層目は押しつぶされやすい。
船室の屋根、窓の上部、船首など: 空中に浮いた形状[注釈 3]はオーバーハングやブリッジと呼ばれ、熱溶解積層法の3Dプリンターで最も造形が難しい形状である。印刷速度とフィラメントの冷却速度に問題がある場合、顕著に現れる。
また、各箇所の寸法は公表されており、プリンターの寸法精度も確認することができる[9]。